クラウドファンディング終了報告
みなさんの支援により、無事当初の目標額の250万をはるかに超える資金が集まりました!最終的に300名近くの方々にご賛同いただき、3,134,000円を応援いただくことができました。
ほんとうに、ほんとうにありがとうございました。
こころの底より感謝申し上げます。
もう、本当に感動の連続でした。
実際のウッドサークルの建立のレポートについては、一部新着情報でもすでに報告しておりますが、改めて振り返ってお伝えしたいと思います。
<大山ウッドサークル建立日記>
9月18日 整地開始(1週間)
長年空き地だったため、葛が生い茂っていた土地をトラクターでならす作業から。その後、ユンボで土を掘り起こしながら、地中に埋まった葛の根を丁寧に手作業で取る作業。開墾が終わったあとは、クレーンや作業車が入りやすいようにウッドサークルの外側のエリアに砂利を入れて足場固めをしました。
10月4日 大安 旧暦9月9日 墨出し&地鎮祭→穴掘り開始
https://readyfor.jp/projects/daisenwoodcircle/announcements/235250
まず、精密な機械を使って、12本の柱の12方位(十二支)を正確に方角と尺を測り、「墨出し」といわれる柱の位置決めをしました。古代中国から伝わる北斗七星の正方位測量法を採用。「財」が巡る尺をとっています。
位置が決まったあと、海水、御神酒、塩、炭、クリスタルで中心と柱が建つ場所を清めし、各自祝詞や舞、詠唱、歌を奉納し、建立の安全を祈願しました。
10月15日、16日、20日、21日、22日、23日 穴掘りワークショップDAY
https://readyfor.jp/projects/daisenwoodcircle/announcements/236918
穴掘りにこそウッドサークルの真髄があり!ほんとにたくさんの方に穴掘りに協力いただきました!本気で挑んでくれた方、何度も通ってくれた方も数々おられました。地中からみる外の世界を味わっていただけて嬉しい限りです!
この他の日程でも、それぞれに空き時間を見つけて穴掘りを随時行いました。
10月23日 木のお清めとお祈り
大師山の御住職に土用の期間のお清めの仕方を教えていただき、ちょうど「間日」だったこともあって、藁縄、紙垂、洗い米、御神酒、塩を用意し、一本一本の木にお清めとお祈りを捧げました。森の空気が一転、澄み渡り引き締まりました。また、ウッドサークルの穴と土地には、地元の神社の土(砂)を撒かせていただきました。
10月24日(月)、25日(火)新月 木の伐り出し&運び出し
朝、作業に入る前に、関係者で集まり祝詞や舞、祈りを捧げ、伐り出しの作業に入りました。ヒョウが降ったり、虹がでたり、雷雨になったりと、目まぐるしく変わる天気の中、プロたちが命懸けの作業をしてくれました。木を切り出すにつれ、光が入り明るくなっていく森の様子に慰められる気持ちでした。大木の命をいただく作業、いろいろ考え感じる1日となりました。最終、予備も含めて、杉を12本、檜1本、栗の木1本を伐り出しました。
10月25日(火)新月 皮剥き作業(5日間)
当初、3人の宮大工さんで東西南北の4本の柱を斧や手斧(ちょうな)で削(はつ)る予定を建てていたのですが、柱の全長が最終14メートルなり、3人ではとても間に合いわないと、急遽できるかぎりの削りの達人に声をかけ、集結してもらうことに。
その作業日に間に合わせるため、急ピッチで木の皮剥き作業を開始。天候も安定しない中、高水圧の皮剥き機を使っても手強い忍耐のいる皮剥き作業となりました。
10月29日(土)、30日(日)宮大工&大工さんによる削りまつり
地元大山をはじめ、岡山や広島の削りの猛者たちが自前の斧をたずさえてウッドサークルの現場に集結。有名な神社や仏閣を手がける宮大工さんたちも、14メートルの材木を扱う経験は今までになく、一振り一振り、渾身の力を込めて全身全霊で、柱を削(はつ)ってくれました。削り作業のある現場自体ほとんどない今、「こんな現場はない!むちゃむちゃ楽しい!」と削りのプロたちが心を込めて斧を入れてくれました。
大工さんたちの頑張りで、2日間かけて12本全部の柱の全面に斧や手斧が入り、柱に美しい表情と魂を吹き込んでくれました。めちゃめちゃかっこよかったです。
11月3日(木) 竹炭づくり
同時進行で開催しているイトナミダイセン藝術祭のメイン会場となっている大山町長田集落にある「徳楽方墳」から春に切り出した竹を使って、参加アーティストでもあるhoshifuneのおふたり主導で、ウッドサークルの穴の中にいれる竹炭づくりをしました。竹炭を埋まることで土中の環境がよくなるといわれています。やれることはすべてやるの精神を忘れずに取り組みました。
11月4日(金) 墨で文字入れ
12本の柱は、それぞれに十二支に対応しています。それぞれの干支のもつエネルギーや役割にあわせてどの木をどこに建てるのか決めています。そのため、柱に干支のエネルギーをより強力に注入するため、柱の一番底の部分に墨で干支の文字入れをしてもらいました。台湾出身の地元アーティスト ツーリンの提案で「秦」に統一される前の古代中国の文字でそれぞれの柱に干支の文字を墨入れしてもらいました。
11月6日(日) ウッドサークル建立
前工程の中で一番を危険を伴う作業。緊張感をもって当日の朝を迎えました。宮大工の北村ヒロさんに陰陽五行にのっとって護摩木を用意してもらい、中心と12個の穴に、参加者のみなさんでお清めとお祈りをしてもらってから、護摩焚きをしまし、建立の作業へと移りました。
通常よりひとまわり大きいクレーンと高所作業車をつかって、一本一本慎重に柱を持ち上げ、地上では若手の大工さんがロープをひっぱり、位置を見極め、穴に柱を降ろしていく作業。柱が穴に入ると、砂利を柱と穴の隙間にいれて木の棒でトントンとたたき、隙間を丁寧に埋めていきました。驚くほどすべてが調和に満ち、スムーズに1日で12本の柱を無事安全に建てることができました。すべてのものに感謝を感じにはいられない1日となりました。
11月13日(日) ウッドサークル地清め&完成ことほぎ祭り
前日にウッドサークル内に真砂土を入れ準備し、当日の午前中、水平を測りながら、さらに真砂土を入れ、海水を撒きながら、木槌でたたき、地固めをして完成させました。予報では雨マークだったのですが、午前中は大山町のエリアだけ青空が見えるという奇跡。虹も出ました!
午後からは、さまざまなアーティストや舞人、音楽家を迎え、歌と音と舞と祈りで完成をお祝いしました。徐々に強まる雨と風の中、心をひとつする祭りとなりました。祝福の雨、清めの雨、雨ふって地固まるの雨。雨にも負けず、風にも負けず最後までやりきってくれた出演者、参加者、出展者、ホストのみなさんに心より感謝。
<資金の活用>
皆さまからご支援頂いた資金は、大山ウッドサークル建立のための諸経費として大切に使わせていただきました。ネクストゴールで集まった金額を含め余った資金は、来年の春頃を目処に、芝はりやトイレと小屋の設置、電源の配線など、みなさんが楽しく有意義な時間をウッドサークルで過ごせるようにアイデアを出し合ってすべての大切に資金を使わせていただきます。
<リターンについて>
全てノーリターンの今回のプロジェクトですが、完成したウッドサークルの写真ポストカードを郵便にて送付させていただきます。年内中ないし、新年の早い時期に発送を予定しておりますので、楽しみにお待ちいただけるとうれしいです。
<見学ついて>
大山ウッドサークルは、見学自由ですが、民家が隣にありますので、迷惑にならないようにだけお願いいたします。また、人が集まってのイベントを企画される場合は、企画時点でご一報いただきると喜びます。
連絡先:daisenlabo@gmail.com
<今後について>
ウッドサークル周辺や施設の環境を少しづつ整えながら、おもしろいイベントを企画していきたいと思います。FacebookページやInstagramなど最新情報をご確認ください。
https://www.facebook.com/ITONAMIDAISEN
https://www.instagram.com/itonamidaisen/
<最後に>
ウッドサークルが建って、約1ヶ月が経ちました。口コミで広がり、多くの方が県内外から訪れてくれています。建ててみて改めて、「聖地」といわれるものは、人の手で創っていくものだということを実感しています。
ときには機械の助けを借りながら、ひとつひとつ祈りのようにひとの手を加え、心を込めて作業を積み重ねていくことで、「場」が純化し、清められ、力を持ち始め、見えないなにかに触れられる「聖地」となっていくのだと。
ある日見たビジョンを純粋に情熱に従って突き進む。突き進むことで、その熱がひとからひとへと伝わり、大きな波となり、渦を生み、現実となっていく。
夢が現実となっていく、冒険のような旅をみなさんと共に味わえたことはこの上にない喜びです。まだ、ウッドサークルに来ていないみなさん、みなさんとの共同創造でできたウッドサークルを体験&体感しにきてほしい!ひとりでは不可能なことが、みんなの力が集まることで可能になる!!
これからこのウッドサークルがどのように進化していくのかとても楽しみです。共同創造チームとして引き続き応援&協力よろしくお願いします。
これからも楽しい未来を一緒に創造していきましょう!
みなさまの純粋な創造エネルギーにこころより感謝いたします!!!
大下志穂