電車と「青春21文字のメッセージ」15回目プロジェクト報告
このたびは私どものプロジェクトにご支援ご協力ありがとうございました。おかげさまで3月31日をもちまして事業を終了いたしました。
今回、皆さまから頂きました大切なお金は、作品募集、審査、結果発表費用に使わせていただきました。
15回目という節目の年ですが、経費の面から継続が危ぶまれた中でしたが、クラウドファンディングを行うことにより、滞りなく実施することが出来ました。
事業としましては、7月から作品募集を開始し10月15日で締め切り、全国47都道府県から4,825の作品が寄せられました。1次審査で500作品に絞り、有識者による2次審査で100作品を選び、入選以上といたしました。最終審査は俵万智さん(歌人)です。俵さんには第1回から最終審査をしていただいています。入選100作品の中から、俵さんが入賞21作品を選ばれ、そのうちの 知事賞・市長賞など 優秀賞5作品には、作品の講評を頂きました。以外の入賞作品から鉄道賞や勧学館賞に5作品を当プロジェクトで選考。
この事業の特徴は、若い世代が関心を寄せて頂くことです。応募者中、中学高校生を中心とした10代の作品が43%を占めました。学校の国語の授業で取り組んでいただくことも増えて駅たことから団体賞も設けていて、応募作品数や入選作品の数から団体賞2校を選出しました。
当初は募集と審査を目的として支援依頼をしていましたが、第一目標額(30万円)を達成した後、結果発表のための資金獲得を目的としてネクストステージに挑戦し、合計586,000円のご支援をいただきました。
支援いただいた金額もさりながら、お寄せ頂いた応援メッセージが何よりも私どもの背中を押して下さるものでした。みなさんからの「継続できることを願います」という趣旨の言葉は、大変な力になりました。
頂きました支援金は
★広報費用:作品募集費用に募集ポスターや発表チラシの印刷と配布費用として93,000
★通信運搬費:作品募集、結果発表、賞品や作品集などの発送費用として50,000円
★審査費用:審査員謝礼などに60,000円
★リターン品の購入などのクラウドファンディング実施費用:170,000円
★表彰費: 賞品の調達 表彰状作成など表彰関連費:49,000円
★結果発表用費用:電車の中吊り、駅の展示、胸キュン商店街展示、作品集:212,000
※注:発表用にはやはり作品集が必要との事から簡易版ではありますが作品集を300冊作成、受賞者や原稿執筆者、関係者に配布。またwebでダウンロードできるようにして支援者の方にお知らせをし、読んで戴けるようにしました。
https://densyatoseisyun21.com/files/2022_sasshi.pdf
これらは 経費の一部から充当いたしました。
★その他事務経費
次年度(第16回)も開催できるよう準備を始めました。公共交通という身近な舞台で繰り広げられる「青春」の描写。通学路線である公共交通を舞台に「青春」をテーマに掲げた文化活動として、15年という年月が、オンリーワンの取り組みに育ちました。
例として応募者のリピーターが増え、学校など団体での取り組みが増えてきました。商店街や駅の展示は早春の風物詩となっており「継続は力なり」特にコロナ禍で「あたりまえが宝物」地道な取り組みではありますが、続けていくことで、素晴らしい作品が集まり多くの人に感動を与えていけたらと思って活動を続けていきます。
最後に「この事業に対す得る応援メッセージをリターン」とする@貴さんという方からのことばです。私たちが想定していた以上に受け取る人々へのメッセージとなっていたことにきづかされました。その中から一部を抜粋してご紹介します。
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良いものを皆で作り上げようと奔走されるお姿に、僭越ながら応援メッセージを贈らせていただきたいと思います。私がこのプロジェクトに惹かれたのは、「電車」という普段から馴染みのある場面設定に、「青春」という誰もが経験する人生の果実を掛け合わせたところ。
「電車」というシーンには、仕事やプライベート等の公私において、皆さん様々な思いが纏わっていて、まさに青春の憩う場です。それを限られた文字数で表現する現代的で爽やかな企画に、文芸を愛好する者として見逃せないものがありました。
昨今のコロナ禍では、学校行事が軒並み延期や中止となって、以前のような学生生活を送れなくなった学校が後を絶たない、と聞きます。
そんな中、世代も経験も感性も、何ひとつ違う私たちが、ただひとつ、「青春」という最大公約数で繋がれることは、意味のあることではないでしょうか。このプロジェクトだからこそ出来る青春の共有のかたち、その喜びの輪が、今後も末永く続き、広がっていってくれることを願ってやみません。当たり前にあると思っていた存在の貴さを再認識する、そのきっかけを与えてもくれた「青春21文字のメッセージ」プロジェクトに、ただただ感謝です。