
支援総額
目標金額 15,000,000円
- 支援者
- 1,869人
- 募集終了日
- 2021年3月31日
【セーブ・ザ・チルドレンよりご支援者の皆さまへ】
皆さま、こんにちは。セーブ・ザ・チルドレンの松本です。
この度は「DEAN FUJIOKA絵本寄贈の旅#SavewithFamBam」を通して、多くの皆さまからあたたかいご支援をいただき誠にありがとうございます。
今日は、モンゴルでの支援活動が2021年12月を以て完了したので、そのご報告をさせていただきます。
今回、モンゴルのプロジェクトでは、モンゴルの子どもたちに絵本や知育玩具のような教育教材を届けることを目的としました。
まず、プロジェクト開始直後の2021年6月に、モンゴル首都ウランバートル市、アルハンガイ県、ウブルハンガイ県、スフバートル県、ドルノド県、ドンドゴビ県から、よりニーズの高い公立幼稚園49園、公立学校4校を選定しました。2021年7月から絵本および知育玩具の調達を進め、2021年8月より、全施設に対して配布を行いました。


絵本や玩具の配布にあたって、寄贈先の幼稚園や学校の教職員の方々にも、DEAN FUJIOKA絵本プロジェクトの背景や趣旨をお伝えするため、モンゴル語のリーフレットを作成し絵本・玩具のパッケージに同梱しました。また、『ふぁむばむ』の絵をもとにポスターを作成し、こちらもあわせて幼稚園や学校にお届けしました。


また、対象幼稚園および学校の教職員を対象としたオンラインワークショップを2021年10月と12月の2度実施し、本プロジェクトの背景や趣旨を改めて説明した後、参加者が自身の園や学校での絵本や玩具の活用事例を紹介し合う場としました。
最終的に、株式会社アミューズはじめ関係者の皆さまに多大なご協力をいただき、計53施設に対し、計8,427冊の絵本および636点の知育玩具を寄贈することができました。
ここからは、寄贈先の公立幼稚園および公立学校から寄せられたメッセージを紹介いたします。今回のプロジェクトへのお礼、絵本や玩具を楽しんだ子どもたちの様子について、たくさんのメッセージや写真が届きました。ここではすべてをご紹介することはかないませんが、いくつかご紹介します。
(メッセージは原文から一部を抜粋し文意が変わらない範囲で編集しています)
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【ウランバートル市在住のムンクジンさん(4歳)】


幼稚園の先生より
「以前から、ムンクジンさんはお母さんやおばあさんと一緒に絵本を読むのが大好きでした。自宅に、小さなボードブックを10冊持っていたそうですが、ムンクジンさんはその絵本に徐々に興味を示さなくなり、ご両親は新しい絵本を買うことができていませんでした。
このプロジェクトによって幼稚園の絵本の種類が増えて、ムンクジンさんが絵本に興味を持つようになりました。『にんじんをたべたのはだれ?』の絵本を見ながら、馬、サル、ヤギ、キリンなどを指さして、「この動物たちはにんじんを食べない。ウサギだけが食べる」と繰り返し言って、キリンの名前を覚えたりしました。
さらにムンクジンさんは、『オオカミと7匹の子ヤギ』の物語を読んで、1人ですべての物語を語れるようになりました。これまでは夜寝る前に『赤ずきんちゃん』の話をしていましたが、もう1つ知っているお話ができて、よりおとぎ話に興味を持つようになったそうです。
以前は、幼稚園のお迎えが最後で、教室でお母さんがなかなか迎えに来ないのをさびしがっていたのですが、今は絵本を見るのに夢中で、さびしい、つまらないと感じている暇もないようです。
家では、テレビやスマートフォンを見るのではなく、絵本を読むようになるなどの変化も見られているそうです。ムンクジンさんのお母さんは、年齢に合った新しい絵本を用意することの大切さを実感し、新しい絵本を子どもと一緒に読むようになったそうです。
また、一人っ子なので、おもちゃやお菓子などを他の子と分け合う習慣がありませんでした。ですが、『分けっこっていいね』という絵本を読んで、おもちゃやお菓子を他者と共有することが良いことだと気づき、友だちと仲良く遊べるようになりました。」
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【ウランバートル市在住のクレルチュルーンさん(4歳)】

クレルチュルーンさんの父親より
「息子は、毎朝幼稚園に行くのが嫌で泣いていました。このプロジェクトが始まってから、幼稚園が私たちに絵本のパッケージを貸し出してくれるようになりました。小学3年生の上の息子も、クレルチュルーンと一緒に絵本を読み始めました。私たちがもっと多くの絵本を幼稚園から借りて良いか聞くと、先生方は快諾してくれました。そのような形で、私たちは毎日新しい絵本を借りてきて、子どもたちと一緒に読んでいます。今では、クレルチュルーンは楽しく幼稚園に通っています。上の息子も、絵本が好きになり、(それまで大好きだった)パソコンから遠ざかるようになりました。このプロジェクトを立ち上げ、実行してくださった方々に、私たち家族はとても感謝しています。私たちはその恩恵を大いに受けました。」
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【ドルノド県在住のムルンさん(6歳)】

ムルンさん本人より
「パズルは最高でした。僕はそれまでパズルで遊んだことがありませんでした。僕は、友だちにパズルの遊び方を教えたりしています。絵本には、とてもきれいな絵が描かれていますが、全部は読めないのが残念です。でも、すぐ読めるようになって、すてきな絵本を全部読み終えたいです。」
※モンゴルの農村部では、自宅から学校の距離が遠い生徒は学校に併設されている寮に住み、そこから学校に通うことが多々あります。
ムルンさんの父親より
「絵本プロジェクトが始まってから、ムルンの絵本を読む能力や絵本について話す能力が格段に上がりました。これは、ムルンが他の人に自分の意見を表現するのに役立っています。例えば、寮の友だちに絵本に書いてある物語を話すようになりました。ムルンを含め、小学生の子どもにとって家を離れて寮に入ることは簡単ではありませんが、彼は絵本が大好きなので、絵本によって幸せで勇敢になっています。」
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本プロジェクトでは、寄贈された絵本や玩具に子どもたちが触れることで、以下のような成長がありました。
・子どもたちの認知能力の向上 - 読解力、語彙の数、記憶力、手指の巧緻性など
・子どもたちの非認知能力の向上 - 意欲、協調性、思いやりや創造力など
・保護者と子どもたちの間の愛着の強化 - 家庭での読み聞かせ文化の醸成を通じた、子どもと保護者のつながりの強化
幼児期に、質の高い教育を受けることは、子ども時代を充実した形で過ごすことにつながるだけでなく、子どもたちが将来を生き抜くうえでの重要な基盤をはぐくみます。このことは、多くの研究結果でも明らかになっており、就学前教育のような教育の初期段階で、より不利な立場にある子どもに質の高い教育機会を提供することが、その後の教育格差の軽減のうえで重要であることも示されています※。
今回のプロジェクトで対象とした幼稚園や学校は、対象県・地域の中でも特に教育資源が不足していました。そういった状況で過ごしてきた子どもたちに、質が高く年齢に適した絵本や玩具を提供したこと、またプロジェクトメンバーが絵本・玩具の活用に向けて教職員に働きかけを行ったことで、子どもたちが幼稚園・学校や家庭で受ける教育の質が上がりました。このことは、不利な環境で暮らす子どもたちの健全な心身の発達に貢献しただけでなく、モンゴルにおける教育格差軽減にも寄与したのではないかと考えています。
※Berrueta-Clement, John R. Changed Lives: The Effects of the Perry Preschool Program on Youths through Age 19. Monographs of the High/Scope Educational Research Foundation, Number Eight. Monograph Series, High/Scope Foundation, 600 North River Street, Ypsilanti, MI 48197, 1984.
Schweinhart, Lawrence J. Lifetime effects: the High/Scope Perry Preschool study through age 40. No. 14. High/Scope Foundation, 2005.
Heckman, James, et al. “Analyzing social experiments as implemented: A reexamination of the evidence from the HighScope Perry Preschool Program.” Quantitative economics 1.1 (2010): 1-46.
OECD (2018), Equity in Education: Breaking Down Barriers to Social Mobility, PISA, OECD Publishing, Paris, https://doi.org/10.1787/9789264073234-en.

ディーン・フジオカさんを始め、すべてのご支援者の皆さまの想いがモンゴルの子どもたちに届き、今日も子どもたちが絵本や玩具で楽しく遊び、学んでいます。
改めましてご支援をいただいた皆さまに、深くお礼申し上げます。
引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。
セーブ・ザ・チルドレン
リターン
1,000円
「ふぁむばむ」お気持ち支援コース
●お礼のメール
●活動報告レポート
すでに絵本をご予約いただいた方でも、プロジェクトへご支援のお気持ちを乗せていただけると嬉しいです。
※口数は自由にご調整いただけます
※海外からのご支援は、こちらのコースをお選びください(リターンの海外発送はいたしかねますのであらかじめご了承ください)
※支援後のお届け先の変更はできません、お間違いのないようご注意ください
- 申込数
- 370
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年4月
2,000円
「ふぁむばむ」オリジナルグッズお届けコース
●お礼のメール
●活動報告レポート
●オリジナルグッズ(ポストカード3枚・バッジ)
すでに絵本をご予約いただいた方でも、プロジェクトへご支援のお気持ちを乗せていただけると嬉しいです。
※口数は自由にご調整いただけます
※リターンの海外発送はいたしかねますのであらかじめご了承ください(海外からのご支援の場合は、「1000円のコース」もしくは「3000円のコース」をお選びください)
※支援後のお届け先の変更はできません、お間違いのないようご注意ください
- 申込数
- 258
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年4月
1,000円
「ふぁむばむ」お気持ち支援コース
●お礼のメール
●活動報告レポート
すでに絵本をご予約いただいた方でも、プロジェクトへご支援のお気持ちを乗せていただけると嬉しいです。
※口数は自由にご調整いただけます
※海外からのご支援は、こちらのコースをお選びください(リターンの海外発送はいたしかねますのであらかじめご了承ください)
※支援後のお届け先の変更はできません、お間違いのないようご注意ください
- 申込数
- 370
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年4月
2,000円
「ふぁむばむ」オリジナルグッズお届けコース
●お礼のメール
●活動報告レポート
●オリジナルグッズ(ポストカード3枚・バッジ)
すでに絵本をご予約いただいた方でも、プロジェクトへご支援のお気持ちを乗せていただけると嬉しいです。
※口数は自由にご調整いただけます
※リターンの海外発送はいたしかねますのであらかじめご了承ください(海外からのご支援の場合は、「1000円のコース」もしくは「3000円のコース」をお選びください)
※支援後のお届け先の変更はできません、お間違いのないようご注意ください
- 申込数
- 258
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年4月

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