支援総額
目標金額 3,500,000円
- 支援者
- 252人
- 募集終了日
- 2014年4月30日
マンホールチルドレン
本プロジェクトにご協力いただいている皆様の中には、NGOユイマールや代表照屋を、元々ご存知の方も沢山いらっしゃいますが、本プロジェクトを通じて、初めて知って下さり、ご支援いただいている方もまた、多くいらっしゃいます。
ドンボスコ孤児院の写真を楽しみにしていらっしゃる方、既に知ってるよ!という方には恐縮ですが、彼らが孤児院で生活するようになった背景などを知っていただくため、簡単にNGOユイマールの設立経緯などを軸に、モンゴルの子ども達を取り巻く社会的背景をご紹介させていただきます。
第1回: マンホールチルドレン
プロフィールにもあるとおり、照屋は、高校1年生の時にモンゴルのマンホールチルドレンの写真をみたことがきっかけでボランティア活動を始めました。
マンホールチルドレンとは、文字通りマンホールで生活している子ども達のことです。
『モンゴル』というと大多数の方が青々しい草原を思い浮かべると思いますが、真冬には気温が−30℃にまで下がる極寒の地です。行き場を失った子ども達がマンホールで暮らしています。マンホールの中には温水供給パイプが通っていて地上よりも暖かいからです。
しかし、マンホールは汚水が漏れている所、虫が湧いている所があるなどその環境は劣悪で、子ども達は常に感染病や皮膚病の脅威にさらされています。
【社会的背景】
モンゴルは1924年から約70年に渡って社会主義国でした。COMECON(社会主義国の経済協力機構)に加盟し、ソ連から多額の資金援助と技術協力を受けていました。
しかし、1991年のソ連崩壊とCOMECON解体の影響を受け、1992年にモンゴルは民主化、『モンゴル国』へと国名を改称し、新憲法を制定し、完全に社会主義体制が崩れました。
ソ連崩壊とCOMECON解体により、モンゴルへの支援は途絶え、モンゴル経済は壊滅的状況に追い込まれました。
真っ先に社会福祉が削られ、国営企業は民営化する際に大規模な人員削減を行い、企業倒産も相次いだことから失業者が急増しました。当時の失業率は60%とも言われました。また、アルコール中毒者が急増し、子どもへの虐待が社会問題化しました。
【子ども達がマンホールで暮らしている理由】
理由は様々です。親が病気で亡くなり1人ぼっちになってしまった、親はいるけれど貧しさゆえに捨てられた、失業した親がアルコール中毒となり子どもに虐待を繰り返すため家から逃れてきた等です。どの様な理由であれ、モンゴルの社会状況が大きく影を落としていると言えます。
【国やNGOの取り組み】
マンホールから子ども達を保護するために、都市には孤児院が多数設置されました。2010年現在、政府系と民間NGOをあわせてモンゴルに孤児院は43施設あります。ウランバートルにある子ども住所確定センターは日常的にマンホールや路上を見回り、子ども達を保護する活動を行っています。保護された子どもは2週間〜1ヶ月センターで身元調査を行われ、身寄りのある子どもは親元へ、身寄りのない子どもは孤児院へ保護されます。モンゴル第二の都市ダルハン市では、マンホールに蓋をつけ南京錠をかける取り組みを行っています。
以上のように、国をあげて子ども達を保護する取り組みを行っており、1990年代には3000~4000人いたといわれているマンホールチルドレンは、数百人にまで減りました。
【新型マンホールチルドレン】
孤児院で暮らすことが出来るにもかかわらず、マンホール暮らしを自ら選ぶ子どもがいます。
43孤児院があるといっても、その住環境は様々です。
集団生活に馴染めなかったり、孤児院の規律に従えなかったり、孤児院内でのいじめの被害にあう等して、孤児院よりも路上での暮らしを選ぶ子ども達がでてきています。
【マンホールアダルト】
近年、マンホールに家族連れや青年達が住む姿が目立つようになってきました。ウランバートル市ではマンホール等で暮らすホームレスの大人の数は2,000人を越えたといいます(青年孤児院・職業訓練所の調べ 2010年)。
子どもの頃に孤児院に保護されたとしても、法律により、高校を卒業した後は、孤児院を出なくてはなりません。労働需要の絶対数が少ないモンゴルでは、高卒で働ける機会は非常に限られています。大学に行きたくとも、学費・寮費・生活費をフルでサポートする奨学金などは殆どありません。
孤児院運営の都合上、行き場がなくても卒業させる所が殆どですが、 その結果マンホールでの生活に逆戻りしてしまって貧困から抜け出せなくなったり、女性の場合だと性犯罪に巻き込まれたりすることもあります。また、運よく職につき、家庭ができたとしても、低賃金のため子どもを養えないという人も多くいます。結果、子どもを孤児院に預けたり、あるいは子どもがマンホールでの生活を余儀なくされる場合もあります。マンホールから出た子ども達が再び元の生活に戻り、更にマンホールの中で子どもを産み子育てが出来なくなる、貧困のサイクル(下記参照)が起きています。
上記のもっと詳しい情報は、NGOユイマールHPのこちらをご覧ください。
参考:
外務省ホームページ http://www.mofa.go.jp/Mofaj/area/mongolia/
JICA国際協力研究所 http://www.jica.go.jp/kokusouken/enterprise/chosakenkyu/
モンゴル政府ホームページ http://gate1.pmis.gov.mn/
本日の更新は、ドンボスコ孤児院支援チームの金城でした。
リターン
3,000円
1.子ども達手書きのサンクスレター
- 支援者
- 86人
- 在庫数
- 制限なし
10,000円
支援いただいた方に「一口所長」となって頂きます。
1.子ども達手書きのサンクスレター
2.記念プレートにお名前を記載し、孤児院に飾らせて頂きます。
3.「一口所長」任命証書をお送り致します。
※お名前はプロジェクト成立後にお伺いします。(希望者のみ)
- 支援者
- 130人
- 在庫数
- 166
30,000円
支援いただいた方に「一口所長」となって頂きます。
1.子ども達手書きのサンクスレター
2.記念プレートにお名前を記載し、孤児院に飾らせて頂きます。
3.「一口所長」任命証書をお送り致します。
※お名前はプロジェクト成立後にお伺いします。(希望者のみ)
4.子ども達が心を込めて作ったギフト
- 支援者
- 24人
- 在庫数
- 25
50,000円
支援いただいた方に「一口所長」となって頂きます。
1〜4に加え、
5.都内開催予定の報告会へご招待致します。
- 支援者
- 8人
- 在庫数
- 22
100,000円
【好評につき引換券枚数が追加されました!】
支援いただいた方に「一口所長」となって頂きます。
1〜4に加え、
5.NGOユイマール代表照屋との個別報告&食事会(都内モンゴルレストランにてフルコース)へご招待致します。
- 支援者
- 5人
- 在庫数
- 1
150,000円
支援いただいた方に「一口所長」となって頂きます。
1〜4に加え、
5.モンゴルにて、一口所長任命式典に主賓としてご招待致します。(現地までの交通費、宿泊費等は含まれません)
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 2