エチオピア養蚕業発展の第一歩!農家さんに養蚕冊子を届けたい

エチオピア養蚕業発展の第一歩!農家さんに養蚕冊子を届けたい

支援総額

638,000

目標金額 500,000円

支援者
63人
募集終了日
2019年9月30日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

 

エチオピアで養蚕業を通して、雇用を増やす手助けをしたい!

 

皆さん、初めまして!ページをご覧いただき、ありがとうございます。木ノ下望と申します。

 

エチオピアの人たちのとってもいい笑顔と一緒に。(右が木ノ下です)

 

私は、縫製士として長年縫製業に携わっており、2017年より2年間、「異なった文化や価値観を持つ人々と生活し、自分の持っている能力で人の役に立ちたい」という思いで、青年海外協力隊の一員として、エチオピアで縫製指導を行っておりました。

 

現在は日本で、本業の傍ら、国際協力イベント等に参加したり、「物作りを通して人と人をつなぐ」をテーマに、ワークショップを開催したりしています。

 

今回、私は、エチオピアで出会った「エリシルク」という絹の養蚕業を活性化することで、現地の人たちの生活向上につなげていけたらと思い、プロジェクトに挑戦することにしました。

 

独特の風合いがある「エリシルク」。コットンとカシミアの良いとこどりをしたような繊維。

 

今回のプロジェクトでは、エチオピアのアルバミンチという都市で、「エリシルク」の生産に関わっている養蚕農家の方々に、正しい蚕の飼い方を伝えるべく、現地語のアムハラ語を使い、イラストや写真を取り入れたわかりやすい冊子を作成・配布したいと考えております。皆さん、ご支援、応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

「エリシルク」との出会い、

そこから見えたエチオピアが抱える課題

 

協力隊として活動していた頃、私は基本的には首都アディスアベバで縫製指導を行う一方で、地方でも縫製・洋裁に関するワークショップを開いていました。

 

縫製指導中、真面目にみんな話を聞いてくれています。(左にいるのが木ノ下)


その頃、アルバミンチという南部にある都市で活動する先輩隊員に、“織物に興味があるなら面白い所があるよ”と紹介してもらったのが、フレオさんというエチオピア人の工房でした。

 

木ノ下とフレオさん(写真右)、織り職人のテショレさん(写真左)。

 

そこではコットンを原料としたストールなどの製品を織っていましたが、ちょうど「エリシルク」の織物の試作を始めたところでした。私はそこで初めてエリシルクを見せてもらい、今までに見たことのない独特の風合いを持つ面白い素材だなと思いました。

 

フレオさんの真面目に仕事に取り組む姿勢に好感をもち、交流を重ねるうち、 ある日、彼がこんな話をしてくれました。

 

アルバミンチには、たくさんの若者が職を持てずに、お酒やたばこなどに依存して、将来に夢や希望を持てていない状況があるんだ。女性は教育を受けられていないせいで、人間的価値を低くみられている状況がある。それに、仕事がない人が日々の現金収入を得るために山の木を伐採し、環境破壊も進んでしまっている。僕は、自分の生まれ育った故郷をなんとかしたいんだ。

 

彼が織物工房を立ち上げたのも、昔一緒に働いていた仲間たちが職場の急な閉鎖で一気に職を失い、なんとかしなくてはと始めたことがきっかけでした。

 

フレオさんが語った問題は、アルバミンチのみならず、私が生活していた首都のアディスアベバでも見受けられたものでした。働かない若者や、女性への差別、環境を配慮せずに進む都市開発

 

首都のアディスアベバ。都市開発が進む一方、バラック住まいの人も多い。

 

「私は、この国でどんな事が出来るのだろうか。」

 

日々温かく接してくれるエチオピアの人々と触れ合い、笑顔をもらいながら、私自身もそういった問題を直視するたびに、様々な想いを巡らしていました。 

 

フレオさんとエリシルクとの出会いが、その問題意識とちょうど重なり、「このエリシルクの根本にある養蚕業を盛り上げる事で、様々な問題が解決できるのでは!」と思い立ち、当時アルバミンチで水泳隊員として活動しながらも養蚕業にも関わっていた新地弘太郎さんに、熱い想いを伝えてみたところ、養蚕業の厳しい現状がわかってきました。

 

 

発展途中のエリシルク養蚕業

 

当時、新地さんは、活動をする中で現地の人から「仕事がなくて困っている」という話を日々見聞きし、水泳の活動に限らず、もっとアルバミンチの人々の生活が直接変化するような活動がしたいと思うようになり、現地で行われていた養蚕業の活動をもっと盛り上げていけないかと考えていました。彼の必死の働きかけと熱意が伝わり、徐々に周りのエチオピアの人たちも興味を示し、協力的になっていきました。

 

新地さんと現地の協力者。

 

その一方で、新地さんが養蚕業の現状調査を行ったところ、現状の養蚕業における課題も見えてきたそうです。


一番大きな問題としては生産量不足がありました。そして、その原因となっていたのは、生産農家の教育やトレーニングが行き届いていないことでした。

 

エチオピアには、ICIPE( Interational Center of Incect Physiology and Ecology)という昆虫の研究所があり、養蚕の研究に取り組んでおり、アルバミンチの養蚕農家にも農場の土地を与えるなどして、農家へのサポートを行なっていました。しかし、養蚕は彼らにとっての専門分野ではなく、知識が浅いために、養蚕農家へのサポートが上手く軌道に乗っていないところがありました。

 

養蚕場を作る予定でしたが、計画が現実に見合わず、工事休止の状態が続いています。

 

また研究所が作成・配布したマニュアルは、文字が多く専門的過ぎて、文字の読めない人が多い生産農家には十分な理解につながっていない現状があります。

 

写真はあるものの、文字の分量が多く、理解するのが難しいマニュアル。

 

正しい飼育方法が伝わっていないがために、生産量が低いままでは、産業として成長していかない。まずは正しい飼育方法を農家に知ってもらうことが鍵になると思い、問題解決の第一歩として、今回の冊子作成と配布を行いたいと考えました。
 

 

冊子を通じて、養蚕の正しい方法を知ってもらいたい

そして、養蚕業をみんなの生活の一部に

 

今回のプロジェクトでは、”蚕の正しい飼い方”を、イラストで分かり易くまとめた現地語の冊子を作成し、10月に昆虫研究所ICIPEのスタッフと共に、養蚕農家100軒に配布・説明を行います。

 

作成・配布する冊子

 

表面ビジュアルイメージ(デザイナーによるエリシルクの衣服試作)

 

◆資料1:“蚕の正しい飼い方”説明書

イラストで、わかりやすく養蚕をする際の注意点や方法について記載したものを作成します。(アムハラ語のみ)

 

◆資料2

・表面:エリシルクをまとったモデルの写真。生地の良さを引き立たせ、自分たちの作ったエリシルクがどのように使われるかをイメージできるようにしたいと思っています。

・裏面:エリシルク・エリ蚕について、養蚕関係者の方に知ってもらいたい基本情報を載せます。(英語・アムハラ語・日本語の3か国語に翻訳予定、A2サイズ)

 

農家を訪問し、説明する際には、養蚕を行うことのメリット以下2点をしっかり伝えたいと思っています。

 

エリシルク養蚕メリット① 「副業」としての養蚕が良い

 

本来、エチオピアでの養蚕は”副業として”が適しています。それは、エリ蚕は飼育に手間がかからず、育てる場所を選ばないからです。

 

蚕の餌はエチオピアのどこでも見られるヒマ・キャッサバであり、育てる環境もエチオピアの気候に適しているため、初期投資がそこまで多く必要ないのです。

 

また副業であれば、女性は家事の合間に出来ますし、今行なっている農業も続けながら、家庭にとっての第二の収入源を得られる機会につながっていきます。

 

実際に自宅で養蚕を行っており、成功している様子。

 

エリシルク養蚕メリット② 環境にも優しい

 

エリシルクは、生産過程において生態系を壊さないので環境に優しいと、欧米でもエコなシルクとして注目を浴び始めています。また現状では、アルバミンチの人々の多くは森林伐採をし、薪を売って現金収入を得ている状態です。そういった薪売りをやめて、養蚕で現金収入を得ることによって、環境破壊防止にも間接的につながっていきます。

 

森林伐採により、山肌が見え始めているアルバミンチの景色。

 

このように、現地の人々にも世界にとっても、いい効果をもたらす可能性のある「エリシルク」。その生産をまず増やすための活動の一歩めを踏み出していきたいと思います。

 

 

養蚕業の活性化を、エチオピアの抱える課題解決のきっかけに

 

このプロジェクトによって、養蚕の正しい方法を現地の農家の方々に知っていただき、そこから生産量の向上につなげていきたいと思っています。

 

今回の1回では終えるのではなく、農家の方々への技術指導等のフォローアップを今後も続けていくよう、経過をフレオさんや研究所スタッフを通して確認しながら行なっていく予定です。また作った冊子も、エリシルクの良さを、エチオピア国内に止まらず、日本や海外の人に伝えて行くために活用していくことを考えています。

 

エリシルクの繭。

 

エリシルクの養蚕業が活性化することによって、エチオピアの多くの問題が解決に向かいます。

 

ミクロの話では、家庭の女性たちが副業で行うことで、家庭の収入向上にもつながり、ひいては女性の地位向上にもつながります。マクロの話では、エリシルクの生産量が向上し、輸出などもできるレベルになれば、外貨不足の問題も解消されていきます。

 

エリシルクがエチオピアの人たちの生活をより豊かにする一つの手段になるといいなと思っています。そのための一歩が今回のプロジェクトです。

 

そして、このプロジェクトは皆さんの協力なしには実現できません。どうぞご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

 

◆協力メンバー紹介:新地弘太郎 「エリシルクはエチオピアを変える」

 

 

 

   

 

 

 

 

今エチオピアは変わろうとしています。伝統的な生活をしていた人々も国の発展と共に現金収入が必要となり、多くの人が仕事を求めています。

アルバミンチにはエリシルクのエサとなる植物が広域に自生しています。木ノ下さんが配るパンフレットが人々の手に渡れば副業としての養蚕が広がり、多くの人々が現金収入を得る事ができ、教育の機会や貧困に悩む人々の生活が変わるキッカケになると期待しています。皆さま、ご支援ご協力をよろしくお願いします。

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プロフィール

縫製士。2017~2019年までの2年間、青年海外協力隊として、東アフリカのエチオピアで縫製指導を行う。本業の傍ら”物作りを通して人と人をつなぐ”をテーマに様々なイベントを行っている。

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リターン

10,000


JANO エチオピア産コットン100%ストール & エチオピア産 コーヒー200g&Thanks letter

JANO エチオピア産コットン100%ストール & エチオピア産 コーヒー200g&Thanks letter

エチオピア産コットン100%のストールです。
柔らかくて肌触りが良く、シンプルなデザインでコーディネートし易い商品です。
(壁にかかっているストールが商品のイメージとなります。色柄等はこちらで選ばせて頂きます。)

コーヒー発祥の地と言われるエチオピアのコーヒーです。
こちらに感謝の手紙を添えてお届けします。

申込数
16
在庫数
14
発送完了予定月
2019年12月

10,000


エチオピアの養蚕農家を支えてください!【10000円 応援コース】

エチオピアの養蚕農家を支えてください!【10000円 応援コース】

今回のプロジェクトの活動報告を兼ねた写真付き Thanks mailをお送りします。
リターンに費用がかからない分、ご支援の多くを今回のプロジェクトの実施にあてさせていただきます。

申込数
10
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

10,000


JANO エチオピア産コットン100%ストール & エチオピア産 コーヒー200g&Thanks letter

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エチオピア産コットン100%のストールです。
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(壁にかかっているストールが商品のイメージとなります。色柄等はこちらで選ばせて頂きます。)

コーヒー発祥の地と言われるエチオピアのコーヒーです。
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エチオピアの養蚕農家を支えてください!【10000円 応援コース】

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2019年12月
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プロフィール

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