応援メッセージ④　原　純一　先生より

昨日、ご紹介させて頂いた講演会の演者、原　純一　先生より
応援メッセージを頂きました。


応援メッセージ

大阪市立総合医療センター　顧問
原　純一

がんになった子どもたちは長期間の治療を受けます。その間、狭いベッドの上で過ごします。
子どもは遊ぶことで運動神経が発達し、また人と関わることで社会性を身につけていきます。
がんの治療は、子どもたちからこのような機会を奪ってしまいます。

また、がんにかかったこと、死ぬかもしれないと感じたこと、そしてすごく苦しい治療を経験したこと、これらはその後、子どもにPTSD（心的外傷後ストレス障害）をもたらすことがあります。

しかし、これらの大変な経験を経ることで子どもたちは大きく成長することができます。これをpost traumatic growth（心的外傷後成長）と呼びます。

このような成長をもたらすためには、圧倒的に不足している社会性を育むこと、そして社会から置いて行かれているという疎外感を和らげることが大切です。

今回の活動は、がんを経験した子どもたちやその家族にとって大きな助けとなることでしょう。