入院する子どもたちの笑顔のために、ファシリティドッグを育成したい!

入院する子どもたちの笑顔のために、ファシリティドッグを育成したい! 5枚目
入院する子どもたちの笑顔のために、ファシリティドッグを育成したい!
入院する子どもたちの笑顔のために、ファシリティドッグを育成したい! 2枚目
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入院する子どもたちの笑顔のために、ファシリティドッグを育成したい! 5枚目

支援総額

29,064,000

目標金額 15,000,000円

支援者
2,317人
募集終了日
2022年12月16日

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2022年12月07日 20:00

国内育成の本格スタートに向けて<後編>

 

ファシリティドッグ・プログラムマネージャーの村田夏子です。

国内育成の本格スタートに向けて<前編>に続き、<後編>をお届けします。

 

 

音や光に馴れることで、病院内でも「ありのまま」に

 

もうひとつの「社会化トレーニング」は、一般のペット犬にとっても、人の社会で一緒に暮らす上でとても大切なトレーニングです。さまざまな生活の場や交流する相手に馴れるためのトレーニングで、働く犬の場合はペット以上に体系的・専門的にトレーニングを行います。ファシリティドッグにとっては、病院内でも「ありのままの姿」でいられるための練習が必要になります。アラームの電子音や薬剤の匂い、白衣を着た人が足早に通る姿など、日常では触れることのない音と匂いに馴れてもらい、日常の延長線上だと思えるところまで持っていけるように時間をかけて行います。

 

(ニックの社会化トレーニングの様子。最初は街中やホームセンターなど、ペット同伴可能な範囲に、どんどんお出かけして練習を積み重ねます)

 

 

マサとタイの社会化トレーニングでは、それぞれの個性を生かすことを大切にしました。マサは新しい環境にも動じないタイプなので、家の中→次は外→その次は病院内、の学習が早く進みます。それに対してタイは新しい環境をじっくり観察したいタイプなので、マサに比べると歩みはゆっくりでした。これは良し悪しではないので、それぞれのペースに合わせて進めました。

 

例えば、車椅子を使うお子さんと一緒に歩く練習をする時は、まずマサにチャレンジしてもらい、タイにはその様子を観察してもらいました。マサは時どき車椅子を気にしつつも、パッと横に飛んで避けるような大きな反応はせず、堂々と歩くことができました。そのマサの様子を見て、安全だと理解できると、タイも出来るようになります。このように病院で実際に起こるシチュエーションでの経験を積み重ねる中で、相手を待つ、見て学ぶことも行いました。

 

(神奈川県立こども医療センターの廊下で、車椅子の横で歩く練習、その1。最初は同じ病院の中でも、患者さんのいない病棟の外で練習。車椅子には、すでにマサが慣れている森田が座り、ゆっくり基本的なコマンドを使いながら進めました)

 

 

(車椅子の横で歩く練習、その2。今度は病棟の中で、車椅子のお子さんにご協力いただいた練習。様々な物や音・匂いのある廊下で、初めて会う車椅子の患者さんとも一緒にお散歩できるようになることが目標。この日はドッグトレーナーのマリーナの指示に従いながら、上手に歩くことができました。マサの練習中、タイは廊下の奥でハンドラーの森田と一緒に見学中)

 

 

同じ病院の中でも、病室とICUでは音や空気感は違いますが、ハンドラーのコマンド(指示)に従っていれば大丈夫、と犬が感じられれば、緊張することなく、ふだん通りに寄り添うことが出来ます。治療や施術の内容に応じて、医療機器の配置、患者さんや医療職の通り道を判断し、犬を正しく誘導すること。看護師としての臨床経験を持つハンドラーの力が発揮される部分ですが、そこでキーになるのは犬からハンドラーへの信頼感です。ポジティブトレーニングを通して培ったハンドラーと犬の信頼関係が、医療現場での事故を起こすことなく、活動を続けていける原動力になっていると思います。

 

この段階でのタイとマサについては、ファシリティドッグが活動していた静岡県立こども病院、神奈川県立こども医療センター、東京都立小児総合医療センターにご協力いただいたおかげで、トレーニングの仕上げを行うことが出来ました。大変感謝しております。

 

 

 

専門的視点からアドバイスいただくアドバイザリーボード

 

概ね、これまでお世話になってきたADHのトレーニング方法に沿うことにしましたが、言語や生活習慣、文化もすべて違う国ですから、日本の現状に合わせていくことも必要になります。そこでアドバイザリーボードを設置し、4名の先生方に専門的視点からのアドバイスをいただくことになりました。海外でのファシリティドッグの活動状況に基づき、専門的トレーニングを行いながらも、1頭の幸せな犬としての成長を守る視点を大事にするためです。簡単なご紹介ですが、下記の先生方です。(五十音順)

 

(前列左から)

久世明香先生:獣医行動診療科認定医として、動物のメンタルケアが専門

高柳智子先生:日本介助犬協会専務理事として働く犬の業界作りにも関わる

西村亮平先生(*1):外科系獣医師。動物の愛護や管理に関する法律改正にも関わる 

山本真理子先生:アメリカと日本で働く犬の研究を専門的に行う

 

詳しくはホームページをご覧ください。

 

 

ファシリティドッグのケアに関しては、健康チェックはかかりつけの獣医師さんが、メンタル面のチェックはドッグトレーナーが担当しています。高齢になってきたら、その頻度を上げるなど、1頭ごとに細かくチェックを行うようにしています。アドバイザリーボードにお迎えした先生方の専門的な視点で、日頃の健康管理を担うハンドラーやとドッグトレーナーの細かい疑問にアドバイスをいただいたり、専門性が問われる課題の経営判断をサポートいただいたり、多面的な判断が可能な体制になってきました。

 

なお、海外の最新情報もこれまで通り常に触れておく必要があるので、補助犬インストラクターのケイト(*2)にも、エグゼクティブ医療アドバイザーとして引き続き協力いただいています。彼女はADHのディレクターであり、また作業療法博士としてファシリティドッグのハンドラーを勤めた経験もある専門家です。実は、初代ファシリティドッグのベイリーが子犬の頃、トレーニングで関わってくださったこともあるんです。

 

(アドバイザリボード会議初回の様子。今後の普及への課題など様々な視点について議論する様子)

 

 

また、ハンドラーと犬のパートナーシップはこのプログラムの核ともいえる部分なので、ファシリティドッグが高齢になる前にはハンドラーへのヒアリングを最初に行います。ハンドラー自身の今後への希望を確認し、その意思をサポートできるような態勢をつくるのも、重要な仕事のひとつです。

 

初代ファシリティドッグのベイリーが高齢になった時は、ハンドラーの森田が後継のアニーを担当しつつ、ベイリーとも暮らし続けたいとの希望だったため、ベイリーをケアするためのサポートチームを結成し、ボランティアの方々にご協力いただきました。現役引退後も名誉ファシリティドッグとして、時折、マイペースにボランティア活動に参加できたのは、森田の頑張りはいうまでもありませんが、こうしたボランティアの方々や病院関係者皆様のおかげだと思っています。

 

(現役引退後のベイリー。アニーと森田が活動中、ボランティアさん自宅でのんびり日向ぼっこしたり(左)大好きな公園で散歩を楽しんでいました(右)。負担をかけないサポートが必要な時など、ボランティアの皆さんにたくさんご助力をいただきました)

 

 

今後、ファシリティドッグ・プログラムを広げるためには、ハンドラーのメンタルサポートと同時に、動物福祉の観点からファシリティドッグの人生を支えるサポート体制も短期・長期的視点に立ち、拡充させていきたいと考えています。

 

偶然ではありましたが、コロナ禍より前の2019年から国内育成に着手していたことは、ファシリティドッグの導入を進めていくために、大きな意味がありました。海外との往来が厳しく制限されていた状況では、育成されたファシリティドッグを譲り受けることはむずかしかったと思いますが、タイとマサの育成を進めていた成果が実り、今プログラムの継続が可能になりました。

 

(国立成育医療研究センターのハンドラー研修の様子。米在住インストラクター来日も難しい中、国内で指導できる人材を雇用できていたことも成功要因に)

 

 

今回、本格育成をスタートさせるためにファシリティドッグ候補犬のニックとドッグトレーナーであり看護師資格もある平沢佳奈を迎えた新体制チームでは、これまでに得た経験を基に、さらに充実したトレーニングを積んでいけるよう、努めていきたいと思っています。今後とも、皆さまのあたたかいご支援をどうぞ宜しくお願いいたします。

 

(前列左から平沢、事務局長ニーリー、村田とニック、森田とアニー、アイビーと大橋、/後列左から権守とマサ、通訳 鈴木さん、谷口とタイ、ケイト、事業担当 白子)

ハンドラーは活動開始後も年に1度、インストラクターのフォローアップを受けます。今年は初めて、ケイトの来日に合わせて、4チーム合同のワークショップを実施。普段も全員で集まれるのは数ヶ月毎に限られますが、集まると毎回、犬たちのパーティータイムで始まるのが恒例行事です。落ち着いたところで、記念撮影。

 

 

 

 

 

*2ケイト・ドール博士

エグゼクティブ医療アドバイザー、作業療法博士、国際医療修士、認定・登録作業療法士。全米トップのリハビリテーション病院で上級作業療法士として勤務。ファシリティドッグの病院導入を数多く監修した他、自身もハンドラーとして13年以上、市民病院と陸軍病院での勤務経験をもつ。

 

 

<参考記事>


*1"いい加減"程よいバランスでファシリティドッグが活躍する社会へ

 

国内育成の本格スタートに向けて<前編>

 

リターン

20,000+システム利用料


11月18日追加 コラボTシャツ・クリアファイル・ポストカードコース【税制優遇対象外】

11月18日追加 コラボTシャツ・クリアファイル・ポストカードコース【税制優遇対象外】

■お礼のメール
■JAMMINコラボTシャツ
■ベイリーオリジナルクリアファイル
■ファシリティドッグポストカード6種セット

チャリティー専門ファッションブランドJAMMINと2021年6月にコラボし作成したオリジナルTシャツ、初代ファシリティドッグベイリーのオリジナルクリアファイル、ファシリティドッグポストカード6種のセットとなります。

※Tシャツは白、ベージュ、ブルーグリーン、ネイビーの4色、S・M・L・XL・キッズMサイズ(110-120cm)・キッズLサイズ(130-140cm)の6サイズからお選びいただきます。
※クリアファイル及びポストカードは現在作成中となります。
※Tシャツ、クリアファイル、ポストカードはJAMMIN合同会社より発送いたします。
※このコースは寄付金控除の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はでき兼ねますのでご了承ください。

申込数
32
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

3,000+システム利用料


alt

3,000円寄付コース【税制優遇対象】

■お礼のメール
■寄付金受領証明書

※本コースは、税制優遇の対象となります。今回のプロジェクトへの寄付に税制優遇が適用されるのは、令和4年(2022年)の所得に対してです。税制優遇を受けるための確定申告の時期は、令和5年(2023年)2月となります。
※寄付金受領証明書はご希望の方に郵送します。
※複数口でのご寄付も可能です。

申込数
708
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年2月

20,000+システム利用料


11月18日追加 コラボTシャツ・クリアファイル・ポストカードコース【税制優遇対象外】

11月18日追加 コラボTシャツ・クリアファイル・ポストカードコース【税制優遇対象外】

■お礼のメール
■JAMMINコラボTシャツ
■ベイリーオリジナルクリアファイル
■ファシリティドッグポストカード6種セット

チャリティー専門ファッションブランドJAMMINと2021年6月にコラボし作成したオリジナルTシャツ、初代ファシリティドッグベイリーのオリジナルクリアファイル、ファシリティドッグポストカード6種のセットとなります。

※Tシャツは白、ベージュ、ブルーグリーン、ネイビーの4色、S・M・L・XL・キッズMサイズ(110-120cm)・キッズLサイズ(130-140cm)の6サイズからお選びいただきます。
※クリアファイル及びポストカードは現在作成中となります。
※Tシャツ、クリアファイル、ポストカードはJAMMIN合同会社より発送いたします。
※このコースは寄付金控除の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はでき兼ねますのでご了承ください。

申込数
32
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

3,000+システム利用料


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3,000円寄付コース【税制優遇対象】

■お礼のメール
■寄付金受領証明書

※本コースは、税制優遇の対象となります。今回のプロジェクトへの寄付に税制優遇が適用されるのは、令和4年(2022年)の所得に対してです。税制優遇を受けるための確定申告の時期は、令和5年(2023年)2月となります。
※寄付金受領証明書はご希望の方に郵送します。
※複数口でのご寄付も可能です。

申込数
708
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年2月
1 ~ 1/ 30

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