候補犬のトレーニング・ダイアリーvol.3

ファシリティドッグ育成マネージャーの川崎慎也です。

皆さまの温かいご支援のおかげで、目標の100％を達成し、候補犬育成のためのネクストゴールを目指しています。引き続き皆さまのお力添えを心よりお願い申し上げます！

神奈川県立こども医療センターの近くにある宿泊施設「リラのいえ」。ここは、遠方から治療に訪れる子どもたちとその家族が利用することができます。

候補犬たちは「リラのいえ」に滞在中の子どもたちを訪問し、トレーニングの一環として寄り添いながら励ましたり、一緒に遊ぶことで子どもたちの笑顔を引き出したりする心のケアに取り組んでいます。

同時に、子どもたちやご家族のご協力をいただきながら、学んできたキューの実践トレーニングも行っています。「ビジット」のキュー（合図）でお子さんの膝に頭をのせたり、「ゴートゥーベッド」のキューで敷物の上にゴロンとなるなど、いつもと違う場所や相手に対しても、キューにしっかりと反応できるようになることを目指します。

動画では、お子さんと「宝探し」ゲームを楽しむトミーの姿が見られます。お気に入りのおもちゃをどこに隠そうかと考えているお子さんのワクワクとした表情！ 「もういいよ！」の合図で探し始めたトミーに「こっちだよ」と言いながらも、ちょっと我慢して、探すトミーを応援したり。お子さんにとっても、候補犬にとっても、楽しみながら新しい経験をできる時間となっているのです。

ファシリティドッグ・トレーナーの挨拶に合わせて、前脚をぐ～んと伸ばしながら頭を下げる挨拶や「バイバイ！」と前脚を振る姿に、思わず皆の笑顔がこぼれて、候補犬たちが明るく朗らかな空気を運んでいることが伺えます。