支援総額
目標金額 500,000円
- 支援者
- 28人
- 募集終了日
- 2023年3月31日
トゥルクの街中ショッピングセンターで「芸術の夜」イベントへの参加
みなさんこんにちは!
フィンランドでは気温が20℃前後の日々が続いていて、半袖だけでは心もとないので、何か羽織るものを持って出かける季節になりました。夏の長い夜にぴったりな「芸術の夜」というイベントが、トゥルクという街で毎年8月に開催されていることを教えてもらい、私たちも申し込みをして参加させていただくことになりました。場所として色んな選択肢がありましたが、Touch Woodのもう一人のメンバーの佳奈子さんが、Turku中央のバスターミナルや広場のそばにあるショッピングセンターの場所提供を取り付けてくださり、今回の木のおもちゃの遊び場のイベントが実現しました。コロナ禍にテナントが減ってしまい、賑わいを取り戻したいこのショッピングセンターは、実は将来の常設の木のおもちゃの遊び場をつくる候補の場所のひとつです。この場所でどんな化学変化が起きるのかを試してみるイベントにもなりました。
「芸術の夜」という名前だけあって、他のイベントと時間を合わせて夕方の16時からスタートして21時頃に終わる夜の時間帯となりました。子どもたちはふだん眠たくなってくる時間だと思いますが、この日は特別にアートにふれることができる日のようで、小さな子どもを連れて家族で楽しんでいる姿をたくさん見かけました。イベントが始まる前は、ショッピングセンターの建物自体が大きな通りから少し奥まっていたし、遅い時間帯のイベントにどれだけの人に立ち寄っていただけるのか心配していましたが、ソーシャルメディアでの繰り返しの告知や毎年開催のイベントの知名度のおかげでその心配は杞憂でした。当日は子どもたちはもちろん、お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんもリラックスした雰囲気のなかで、木のおもちゃの遊びをじっくりとゆったりと楽しむ時間になりました。
後ろの壁にあるカラフルなフラッグガーランドは、この日のために佳奈子さんが折り紙で作ってくださいました。これがあったことで楽し気な雰囲気を伝えることができて、たくさんの方が足を止めてくださいました。また、すぐ近くの子供服のお店の店員さんが2つの長いベンチを貸してくださったことで、木のおもちゃを美しくディスプレイすることができました。色んな人の協力が集まったおかげで、楽しい遊び場をつくることができました。このショッピングセンターは天井がガラス戸になっていて夕方には日の光が差し込み、明るい雰囲気がいいなあと思いました。今回は初めて靴を脱いで遊ぶ場所づくりができたので、子どもたちも大人も初めて会う人ともリラックスして、おもちゃを通して交流できたのではないかと思います。
フィンランドではまだこんなに色んな種類の木のおもちゃが一堂に会する機会はないので、大人の方にも「これはどんなふうに動くんだろう?」と興味津々でおもちゃを手に取って遊んでもらうことができました。おもちゃが引き出す楽しい驚きに自然と笑顔になり、私たちにとってもその瞬間を共有することができてとても充実した時間となりました。
ふだん遊びというものがあまり身近ではないかもしれないお父さんも、じっくり子どもたちと同じくらいの集中力で遊んでいるのがとても印象的でした。どの人にも備わっている遊びの力を、もっと日常的に引き出すことができる遊び場をフィンランドにも数年以内に作れたらどんなに嬉しいことでしょうか。
16時の前からたくさんの方が足を止めてくださり、色んな方と話したり遊んだりしていたので、とても濃い時間があっという間に流れているような不思議な時間の流れでした。なかには、3時間近くずーっと遊んでいる男の子の兄弟とお父さんがいました。最初はお父さんは自分なりのアイデアで自由に遊ぶ子どもたちをあたたかく見守っていて、後半はお父さん自身が木のおもちゃの遊びに「すごく楽しい!」ということに気づいて感謝を伝えてくださり、私たちもすごく嬉しかったです。
この日は佳奈子さんの持っているKAPLA(カプラ)をがんばってバスで運んできて、せっかくなのでなにか作れたらいいなと思い、三角形を積み重ねて私の背丈ぐらいの塔を作ってみました。まわりに小さな子が遊びまわっていたのに最後まで倒れないで積み上げれたのは奇跡のようでした。
KAPLAの塔ができた後は、ショッピングセンターのマネージャーさんにフィンランド語でカウントダウンをお願いして、女の子がちょっと押すだけで塔を倒すのをみんなに見てもらうことができました。女の子がこの後すぐ「Uudesta!(もう一回!)」と叫んでくれて、すごくわくわく楽しんでいるのが伝わってきました。この女の子は、なぜだか自主的に私たちのパンフレットを渡すのを手伝ってくれたり、新しく来た人に遊び方を教えてくれたりとTouch Woodのメンバーのようでした。
「飛んでキャッチ」という人形がジャンプするおもちゃは、こんなふうに子どもたちの視線を釘付けにしていました。「自分もやってみたい!」と思えるおもちゃ自体も素晴らしいですし、こちらのお父さんの見せ方も上手でぐっと魅力が増していました。私もこういった楽しませる力を磨いていきたいです。
今回は、2月の幼稚園でのイベントでお借りした「PLAY IN PROGRESS」というフィンランドのデザイナーさんのクリエイティブなおもちゃを運んで、楽しんでもらうことができました。このおもちゃはイベントに訪れる人によって形が変わっておもしろいと思います。まずは真似をしてみるところから始まって、オリジナリティを出していくと見たこともない形が現れてきます。もし常設の遊び場をつくることができたら、このおもちゃのためのスペースを設けることができたらいいなと思っています。
なんと、2月におもちゃ工房を訪問した「Tuffan Puulelut(トゥッファン プーレルット)」のTorolf(トロルフ)さんがこのイベントのために駆けつけてくださいました!作ったばかりの新作のおもちゃもプレゼントしてくださり、早速イベントで使わせていただきました。木のおもちゃのご縁でつながることができてとても嬉しいです。フィンランドのおもちゃの作り手の方々にとっても、創作意欲が湧いてくるような遊び場をつくっていけたらいいなあと思っています。
ヘルシンキの「Oodi(オオディ)」という大きな図書館では、自分で10€前後でポスターが印刷できるので、私は新聞記事と遊んでいるようすの写真でポスターを2枚作ってみました。すると、今回のイベントでは、私たちは何者でどんなことを目指しているのか、気になった人に立ち止まって話しかけてもらうことができました。この日は過去最高にInstagramをフォローしてくださる方が増えた日で、新聞とは違う方法で認知度が高くなったように思いました。
このショッピングセンターでは、スペースを広く使わせていただくことができたので、「木馬育(もくばいく)」というおもちゃでたくさん遊んでもらうことができました。このおもちゃは私自身もすごく好きで、たまにこれで歩きまわったりしていました。そうしていると、目を輝かせて「私もやりたい!」と言ってチャレンジしてくれる子もいて、教えると歩けるようになる子もいて、今度は他の子がチャレンジしてくれるという循環がありました。ほんのちょっとした遊びのスキルがあるだけで、まるで魔法を使える人に見えるみたいです。
この木馬育の秘訣はズバリ、「紐をいつも上方向に引っ張った状態をキープすること」です。うまく下駄に乗るのも難しいポイントなのですが、その後はバランスを取って歩くために手で紐を引っ張ることで倒れなくなります。なかなかできなくて悔しさを全身で表してくれた子もいましたが、難しそうなこの遊びにチャレンジしただけでも本当にすごいことだと思います。
3時間近くこの遊び場で時を過ごしたこの男の子は、帰る間際になっても創造力が尽きなくて、おもちゃで色んなことを試していました。これだけアイデアが次から次へと浮かんでくるのは、とても素晴らしい才能だと思いました。特に木のおもちゃを組み合わせて遊ぶのがとっても上手で、私は遊ぶ様子を見ていてとても勉強になりました。「まだ遊ぶ!」と言っていたので、何度でも遊びに来れる場所を早くつくってあげたいなあと思いました。
新しい遊び方をたくさん目にすることができて、本当に十人十色で持っているアイデアが違っておもしろいなあと思いました。家族だとしても似ていないその人その人それぞれの感性を、遊びを通して大切にしていけたらいいなと思います。
今回は3人でスーツケース3つとKAPLAのバッグをバスで会場に運び、一日を終える頃にはずっしりと筋肉痛があるのに気づきました。かなり体力的にはハードでしたが、なぜだかすごく幸せな気持ちでいっぱいになって自信がついたイベントになりました。話した方はみんな「すごい良いアイデアですね!」「応援してます!」といった言葉をくださり、具体的なアドバイスまで一緒に考えてくださる方もいらっしゃいました。フィードバックの紙には、「木のおもちゃのワンダーランド」という嬉しい褒め言葉をいただきました。たくさんの方が喜んでくださる未来の笑顔が思い浮かんで、このフィンランドおもちゃ美術館プロジェクトの実現にさらに邁進したいと思いました。
リターン
3,000円+システム利用料
3千円コース【感謝のメール】
感謝のメッセージをフィンランドからメールでお届けします!
- 支援者
- 9人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
10,000円+システム利用料
1万円コース【紙のポストカード】
直筆の感謝のメッセージ書いた紙のポストカードをフィンランドからお送りします!
- 支援者
- 15人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
30,000円+システム利用料
3万円コース【木のポストカード】
直筆の感謝のメッセージ書いた木のポストカードをフィンランドからお送りします!
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
50,000円+システム利用料
5万円コース【木製組み立てオブジェのポストカード】
フィンランドのミニチュアドールハウス工房GEPETTO(ゲペット)さんの木製組み立てオブジェのポストカードをフィンランドからお送りします!
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月