福井敬のオペラ・アリアを最高のオーケストラとともにCDに

支援総額

4,768,000

目標金額 4,000,000円

支援者
178人
募集終了日
2020年5月29日

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2020年12月20日 11:00

「録音セッション見学会」が無事終了しました

福井敬さんのオペラ・アリア録音@びわ湖ホールのご報告

 

 

 12月14日(月)、15日(火)の2日間にわたり、福井敬さんのオペラ・アリアCD収録曲のオーケストラ伴奏による録音が、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホールにて行われました。本来であれば、7月14日(火)、15日(水)の予定でしたが、コロナウイルス感染症のために延期されていたもので、まるまる5ヶ月遅れの実施となりました。ホールのホワイエから望む琵琶湖の眺めも、すっかり冬の訪れを感じさせる佇まいでした。

 

びわ湖ホールホワイエから眺める琵琶湖

 

 そしてその初日、クラウドファンディングにご支援いただいた皆さまへのリターンとしてお約束していた、「録音セッション見学会」を実行いたしました。折悪しくコロナ感染症の第3波の流行が起こり、やむなく参加を見合わせた方もいらっしゃいましたが、30数名のご支援者の皆さまをお迎えし、コロナウイルス感染防止対策を講じた上で開催いたしました。参加者は関西圏だけでなく、東京はもちろん、遠くは福井さんの地元・岩手からおいでになった方もいらっしゃり、福井さんの人気とともに、CD制作現場への関心の高さも伺えました。

 

 録音は13:00~18:00に設定されましたが、見学会には冒頭の約45分間があてられました。参加者は10分前に客席前方の特等席に着席。すでに80名を超えるオーケストラのメンバーはステージで、それぞれ思い思いのウォーミングアップに余念がありません。そしてステージマネージャーからオケのメンバーに向けて録音の段取りの説明があり、オーケストラのチューニングが終わると、いよいよ福井さんが指揮者の現田茂夫さんとお二人で登場しました。

 

録音に聴き入る参加者の皆さん

 

 ひとこと福井さんから挨拶があった後、セッションはすぐにスタートしました。ホール全体が、京都市交響楽団の艶やかでふくよかな響きに満たされます。よく「ホールそのものが楽器である」と言われるように、録音にとってホールの音響特性は大変重要で、素晴らしい響きを持つびわ湖ホールのご理解とご協力を得られたことに対して、改めて感謝の念を強くいたしました。

 

 1曲目はプッチーニの《ラ・ボエーム》から〈冷たき手を〉。詩人・ロドルフォが、偶然触れたお針子・ミミの手があまりに冷たいのに驚いて歌うアリアです。オケの前奏に導かれて、福井さんの美しくよく透る声が響くと、参加者たちは耳を澄ませて聴き入っていました。オペラを熟知したマエストロ・現田さんの手際のよい進行も相俟って、録音は「練習」「テスト」「本番」と順調に進んでいきます。

 

 録音エンジニアは、音響デザイナーの小野隆浩さんが担当されました。小野さんは現在、大阪芸術大学舞台芸術学科で先生をされていますが、かつてびわ湖ホールの専属音響スタッフとして長いことオペラ公演に関わり、ホールの音響特性を知り尽くしたうってつけのエンジニアでした。今回は下の写真のように、舞台下手袖に録音卓を持ち込んで録音に当たりました。

 

舞台袖での録音風景(中央奥がエンジニアの小野さん)

 

 〈冷たき手を〉に続く2曲目は、同じくプッチーニの《トゥーランドット》から〈誰も寝てはならぬ〉でした。皆さまから募集したCDへの収録曲リクエストでも、最も多くの票を集めた曲です。王カラフが「夜が明けるまでに自分の名前を当ててみよ」と歌う、いわば福井さんの十八番ともいえるアリアを、通常のコンサートではなく、CD制作のための録音現場という特別な状況で聴けたことは、参加者の皆さまにとって記憶に刻み込まれる体験となったのではないでしょうか。

 

 ホール客席での見学はここまでで、参加者全員が続くトーク・セッションのためにホワイエへ移動しました。窓外にびわ湖が広がるホワイエで行われたトーク・セッションでは、びわ湖ホール元館長の上原恵美さんと音楽ジャーナリスト・池田卓夫さんが、「福井敬とびわ湖ホール」と題して、びわ湖ホールと福井さんにまつわるさまざまなエピソードや秘話を披露しました。

 

 上原さんからは、福井敬さんのびわ湖ホールへの初登場が、1999年、初代芸術監督である故若杉弘さんが指揮したヴェルディのオペラ《ドン・カルロ》であること。そして若杉さんの死後、芸術監督を引き継いだ沼尻竜典さんの現在まで、何と18回もびわ湖ホールのオペラに出演していることなどが語られました。また、池田さんからは福井さんのレパートリーの広さと、それを長年にわたって第一線で歌い続けていることへの賛辞が贈られました。

 

ホワイエで行われたトーク・セッション

 

 トーク・セッションの途中、短い録音の休憩時間を利用して福井さんもホワイエに現れ、改めてクラウドファンディングの支援者の皆さまへのお礼が述べられました。このようにトーク・セッションも終始なごやかに進み、約40分ほどで終了しました。そして「録音セッション見学会」の参加者全員で、記念撮影をして解散となりました。

 

 初日の録音はその後も順調に進み、福井さんの歌の収録後には、ワーグナーの《ニュルンベルクのマイスタージンガー》の〈朝は薔薇色に輝き〉と、《トゥーランドット》の〈誰も寝てはならぬ〉のコーラス部分も録音されました。コーラスはやはりホール専属の声楽家集団「びわ湖ホール声楽アンサンブル」のメンバーでした。そして翌日も予定通り無事終了し、2日間で下記の計12曲の録音を終えることができました。

 

 プッチーニ《ラ・ボエーム》 〈冷たき手を〉

 プッチーニ《トゥーランドット》 〈誰も寝てはならぬ〉

 プッチーニ《トスカ》 〈星は光りぬ〉

 ワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》 〈朝は薔薇色に輝き〉

 レオンカヴァッロ《道化師》 〈衣裳をつけろ〉

 ヴェルディ《オテロ》 〈私を恐れるものはない〉

 プッチーニ《トスカ》 〈妙なる調和〉

 ヴェルディ《リゴレット》 〈女心の歌〉

 マスネ《ウェルテル》 〈春風よ、なぜ私を目ざますのか〉

 ジョルダーノ《アンドレア・シェニエ》 〈ある日青空を眺めて〉

 ジョルダーノ《フェドーラ》 〈愛さずにはいられぬこの想い〉

 R.シュトラウス《薔薇の騎士》 〈きびしさに胸をよそおい〉

 ※以上は今回の録音の順番であり、CDの収録曲順とは異なります。

 

 当たり前のことですが、CDを制作するためには、録音が終わらないことには何事も始まりません。新型コロナウイルス感染症の拡大のために、予定のスケジュールより大幅に遅れてしまいましたが、今回、ようやくその第一関門を突破することできました。コロナ禍という厳しい環境の中、ご協力いただいた京都市交響楽団さま他、すべての関係者の方々に、この場を借りて御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

 

 また、クラウドファンディングへのご支援者の皆さまには、進行の遅れをお詫び申し上げるとともに、来春に完成予定のCDを楽しみにお待ちくださいますようお願い申し上げます。以下に録音を終えた福井さんから関係者、並びにご支援者の皆さまへのお礼の言葉をご紹介して、報告を終わらせていただきます。

 

皆さま

 本日、無事にびわ湖ホールでのオペラ・アリアの録音が終了いたしました。クラウドファンディングの開始から今まで関係して頂きました皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 びわ湖ホールでの録音は、素晴らしい響きのホール、オペラに経験豊富で学生時代からお付き合いのある現田マエストロ、溌溂と、また情感豊かに歌いあげて下さった京都市交響楽団のみなさまのお陰で、全てが奇跡的に揃い、この様な夢のような録音をさせて頂く事ができました。

 皆様、ありがとうございました!

福井敬

 

録音を終えて(福井さんと指揮の現田茂夫さん)

 

「福井敬のオペラ・アリアを最高のオーケストラとともにCDに」実行委員会

 

リターン

10,000


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NEW【CD制作応援コース】

大変有難いことに、リターンなしでご支援をご希望の声をいくつかいただき、こちらのコースを新設させていただきます。*口数は、ご自由にご調整いただけます。

リターン経費が大きくかからないリターンのため、ご支援の大部分をプロジェクトに使用させていただきます。

------
■ お礼状

■ 制作するCDのリーフレットにお名前(希望者のみ)


申込数
65
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年11月

3,000


福井敬さんのCD制作を応援

福井敬さんのCD制作を応援

■ お礼状

申込数
16
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年6月

10,000


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大変有難いことに、リターンなしでご支援をご希望の声をいくつかいただき、こちらのコースを新設させていただきます。*口数は、ご自由にご調整いただけます。

リターン経費が大きくかからないリターンのため、ご支援の大部分をプロジェクトに使用させていただきます。

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■ お礼状

■ 制作するCDのリーフレットにお名前(希望者のみ)


申込数
65
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年11月

3,000


福井敬さんのCD制作を応援

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■ お礼状

申込数
16
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年6月
1 ~ 1/ 11

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