【応援メッセージ】高橋紘介さんより応援メッセージをいただきました！

（撮影：相原美紀）

ユニット美人さん、結成20周年おめでとうございます。2020年から2021年にかけての『岩戸山ミステリー』シリーズに出演しました高橋紘介です。

「ユニット美人が公演を打つ」というのはいつ聞いても「お、観に行かなきゃ」と心が動くニュースなのですが、今回はなんと海外公演からの凱旋公演、しかも大阪のギャガー俳優・田川徳子さんとのタッグとくれば、それはもう期待値MAXなワケです。

僕は常々、ユニット美人の作品を一言で表すと「パンク」だと思っています。パッケージは馬鹿馬鹿しくてユルユルなのですが、その根底にはいつも優しさに裏打ちされた高いインテリジェンスと叛骨精神が満ちていると感じます。ブルマ穿いてますが(だからこそ！)最高に格好良いお2人なのです！

田川さんは「豪速球の人」というイメージです。いつどの芝居で観ても、客席に真っ直ぐに火の玉ストレートが飛んでくる、めちゃくちゃエネルギッシュな俳優さんです。

僕が特に印象深かったのは2013年に観た『らんちう』という二人芝居で、全く装飾の無い空間に、田川さんから放出されるエネルギーによって宇宙空間が生まれていました…。何言ってるんだという感じですが、本当にそうとしか言えないお芝居でした。地球が終わりの時を迎え、大地が裂け、恋人同士は抱き合ったまま終わりの時を待ち、飼い主と愛犬は地割れによって高速で引き離され、崩壊していく世界中のあちこちで愛する人々が引き裂かれていく…そんなとんでもない規模のスペクタクルが、田川さんの熱量で素舞台に立ち上がっていたのです…！(最後は田川さんが笑顔でギターを鳴らして歌うハッピーな感じだったので、そんな悲劇をさらにハッピーエンドにする剛腕の力技があったのだと思います。かなり昔の事なのでうろ覚えですが…)座布団の客席に座っていた僕は、ただただ唖然として目の前で田川さんが歪ませる時空に飲み込まれて行ったのを覚えています。

そんなお三方が共作する新作公演、とにかく楽しみでなりません。

言葉の壁なんて軽く飛び越える、エネルギッシュでしなやかな馬鹿馬鹿しさを待っています。

頑張ってきてください！！

高橋紘介（俳優）