プロジェクト報告~ガーゼ帽子を縫う会を全国7カ所へ!~
ご報告と御礼
皆さまにご支援いただいた大切な活動資金を最大に活用するべく動き出した「ガーゼ帽子を縫う会を全国7カ所へ!」のプロジェクト。
誰もが想像もできない状況になり、私たちもなかなか思うように動けず苦しみました。
それでも応援してくださっている皆様の思いを胸に「今できること」を考えながらの1年でした。ここに活動報告をさせていただきます。
先ずはこれまでクラウドファンディングを通して「ガーゼ帽子を縫う会を全国7カ所へ!」のプロジェクトに賛同していただいた皆様、本当にありがとうございました。
小さな団体の私たちを応援してくださり、感謝しています。
始動し始めた頃には、まさかこのような環境になるとは想像もしていなく、全国のリクエストしてくださっている地域へ実際に赴き伝えることにワクワク感でいっぱいでした。
そんな中、コロナの影響を受け始め、まず最初に驚いたことは私たちの大事なツールであるガーゼ生地が購入できなくなるという事態でした。店舗にもネットショップにもsold out の文字が。確かに医療機関にもマスクや防護服、医療用ガーゼが入手困難になるという非常事態だったので仕方のないことではありましたが私たちの活動がこんな形で影響をうけるとは想定外のアクシデントでした。
ガーゼ生地の棚だけ在庫がない
そのような中でも少しずつ「ガーゼ生地を見つけたよ!」と声をかけてくださったり、代わりに購入して寄附をしてくださったり・・・生地を分けてくださる方もいてこの活動は本当に多くの方から支えられているということを実感しました。
少しのガーゼ生地を手にして準備を始めているところで県をまたいでの移動自粛という事態になり、オンラインでの開催を決断します。
私たちの活動も他のプロジェクトのみなさん同様に予想外の展開と予想外の準備に追われました。
オンラインの開催場所は毎月開催させていただいている神奈川県横浜市にあるコミュニティカフェ いのちの木をお借りすることにしました。いのちの木でもコロナ禍での今後の運営のためにオンラインスタジオ風に切り替えをしているとのことだったので絶好のタイミングでした。
定休日に訪ねてリハーサルを兼ねながら機材の確認をしました。
何度も何度も練習を重ねていくうちにオンライン開催では伝えられること、伝えられないことがあることも分かりました。限られた時間の中でガーゼ帽子を作り上げること、それぞれのペースがあるのでリアル開催よりもっと目が届かず、画面の向こうで焦っていないだろうか、作り方は伝わっているだろうか・・・オンラインで繋がった中で思いの吐露ができるだろうか・・・。
オンラインで作られたガーゼ帽子は完成しているのかどうかは画面上では細かい部分は見ることができません。ご自身のために作るのであれば少しくらい違っても問題はないのですが、実際にこれから「ガーゼ帽子を縫う会」のコミュニティ作りをするのであれば私たちの作り上げたものと同じものを作っていくことを基本としていきたいので、その確認は欠かせないものでした。そこで実際に初めて動画を見て作ってくれた方に、私の説明が伝わっているかどうかの確認をしに現地まで車で向かいました。場所は長野県です。コロナ禍での移動なので諏訪湖の駐車場で会うことにしました。ガーゼ帽子を確認し、記念に少し距離をとりながら写真を撮り別れました。初めてのガーゼ帽子作りでしたが、基本通りに完成していたことでとても安心しました。
長野県まで確認をしに・・・
和歌山の尼僧さんのお宅にお邪魔しました
そしてようやくオンラインでの「ガーゼ帽子を縫う会」が始まりました。
プロジェクト開始時には想像もできなかったアクシデントがいくつもありましたが、
会を重ねていくうちに埼玉県での開催は現地でのコミュニティ作りが始まりました。
私たちは神奈川県でリアル開催をしながらオンラインでも色々な地域の方と繋がることができ、情報交換や自己紹介を通して患者同士の思いの吐露もできました。みなさんとても優しくて互いに一方的に話し過ぎないように譲り合いながらお話を進めたり、互いの完成したガーゼ帽子を見せあってかぶってみたり。オンラインでも穏やかな時間が流れていきました。
今回オンラインに切り替えることで北海道や長野県、埼玉県、都内と遠方からも参加してくださったり、複数回参加してくださったり、オンラインならではのいい面も知ることができました。
一方ではやはりオンラインでは伝えきれないことやその後の事などのフォローが難しい面もありました。それは今後の課題として向き合っていきたいと思います。
オンラインでは北海道、長野、埼玉、東京、神奈川と遠方の方とも繋がることができました。
開催前に好きな生地を選んでもらい、パッケージにして送付をしました。
コロナ禍でもがんに罹患する人はいて、ひとりで辛い思いをしている人はいます。
会えなくてもオンラインで心も繋がって「ひとりじゃないよ」と伝えることができるということが今回のチャレンジで得た大きな宝物となりました。
オンラインが苦手な方ももちろんいるので、状況を見ながらリアル開催とオンライン開催を進めていかれるようにこれからも「ガーゼ帽子を縫う会」として活動していきます。
リアル開催と同時にオンラインを開催しました。
いのちの木のスタッフやいつもガーゼ帽子を縫う会の活動を応援してくれているボランティアの方にも支えていただきました。
これまでずっと応援してくださった皆さま、本当にありがとうございます。
私たちだけでは活動を広めていくことはできませんでした。
ご支援いただいたことでより深く、広く進めていくことができています。
ガーゼ生地も以前よりは少しずつ店舗にも入り、ネットでも購入できるようになってきているので少しずつ違う色・柄を継続購入していきます。
また、資金には限りがあるので今年は応援してくださる企業とも繋がれるように働きかけていきます。ガーゼ帽子を縫う会では毎年クリスマス時期に全国のがんと向き合っている子供たちにガーゼ帽子とマスクを寄附しています。2020年度は500枚の子ども用ガーゼ帽子と200枚のガーゼマスクを寄附することができました。
ハギレ生地や少しのミスプリントなども有効活用ができるのでどちらかの企業のCSR活動としてご紹介いただけたり、声をかけていただけたら嬉しいです。
寄附先は鹿児島、大阪、神奈川、東京、などの医療機関や患者会、NPO団体等です。
そして「ガーゼ帽子を縫う会」は昨年度までひとつの小さな団体として活動をしてきましたが、それまで私たちがスタッフとして関わらせていただいていたピンクリボンふじさわという団体から、昨年NPO法人あいおぷらす(愛を+プラス)が立ち上がり、その事業のひとつとして「ガーゼ帽子を縫う会」も活動していくことになりました。もちろん「ガーゼ帽子を縫う会」としての活動内容は今までと変わらず、がんサバイバーに寄り添う活動をして参ります。
【収支報告】
皆さまからご支援いただいた資金はREADYFORシステム使用料を除き、有効活用させて頂いています。
今回はCOVID-19の感染拡大の影響を受け、想定外の費用がかかりましたが、リターン、大阪・和歌山・京都・長野への遠方への交通費、宿泊費、コロナ感染予防対策品、オンライン機材や開催準備費、レンタルスペース代、ガーゼ生地代、などに活用させていただきました。
残金につきましてはでやはりオンラインでは伝えきれないこともあるので、まだ現地へ行くことができていない仙台や埼玉などに行く資金や、より一層ガーゼ帽子を縫う会の活動を充実したものにするための活動経費やガーゼ生地購入資金として大切に活用させていただきます。
今後の活動につきましてはガーゼ帽子を縫う会 http://gaze-boushi.com/
に掲載をしていきます。
皆さまの温かいご支援に心から感謝しております。
本当にありがとうございました。