完成です

GRA王国Metal-Silk プロジェクト(グラ王国)で制作していた巨大な鉄の繭”糸の記憶”が完成しました。制作会場の旧ガラス工場はGLRAS Factoryという名称になりました。ここの半分のスペースで制作していましたが、残りのスペースの使用状況が流動的になったため、当初の予定の公開制作という形をとることが出来ず、イベント時の公開で制作してまいりました。

この作品は25年のキャリアの中で最大の作品となりました。そして個人の無力さを実感した作品でもあります。

二人なら10分の行為が一人では2時間かかる。それが幾千と重なると物凄い差です。

そして加工しない、という難しさ。絹産業遺産の保存には、部材をそのまま使う事が重要だと思っています。普段素材感が限りなく消えるまで加工している私にとって、ああ、作ってしまえばどんなに楽だろう、と言う思いでした。

更にやりすぎない事、この見極めが大変でした。過剰な事も多い私の作品スタイル。糸の記憶も、個としてはそれで良かったのかもしれません。けれども作品の完成はスタートだと思っています。GLRAS Factoryのこれからの展開の為には全体の調和も重要です。背景を潰してしまったり重くなりすぎてはいけない。やらない感もまずい。私にとって消化不良ギリギリのところが、答えなのではないか。それでも圧倒的な存在感はあると思います。

 

この場所の本格的な始動は来春からになると思います。アイデアが実現化する兆しを見せてから2年が経ちます。当初は誰も聞く耳を持ちませんでしたが、沢山の案や人が集まって来ました。長期的な視野で行動していきたいと思います。開墾は大変でしたが、種は集まりました。ここが良き畑である事を願っています。

 

GRA王国国王 茂木康一

 

 

 

 

 

 

Facebookページでおすすめプロジェクトを毎日配信しています