絹産業遺産を守るため、古い撚糸機で金属アート作品を制作！

60日という長いチャレンジがいよいよ終わろうとしています。

今日、明日と今思うことを綴りたいと思います。

長文になりますが、お付き合いください。

 

温かいご支援で第一目標を達成し、現在第二目標に向かっています。鉄の繭の制作が決定しておりますので、今後の大まかな予定をお伝えいたします。

 

来月頭に竣工祭と地鎮祭を行います。４月２９日はGRA王国祭。この日が工場と作品の公開開始日となります。５月２日を除く６日までは毎日工場を開けています。作品の完成は夏ごろを予定しています。

 

その後は会場を充実させるよう努めるつもりですが、８か月間ほぼ無収入で少ない貯金を使い果たしてのプロジェクトなので、仕事と並行しての作業。時間がかかりそうです。

 

 

チャレンジ当初は資金が集まればいいな、との思いでしたが、次第にプロジェクトを達成することが希望になりました。そして知人や友人、その他の支援者の温かさにふれるにつれ、繋がっている、応援してもらっている、という感謝の気持ちが一番の満足感になりました。

 

１８で家の前に落ちていた鉄くずをくっつけたくなって始めた鉄の加工。誰にも師事せず２０年近く走ってきました。そして余りの体調不良が先天的な原因で、根本治療はないという現実。子供が生まれた矢先の事でした。半年ほど何も出来ず、新たな命の前に俺はどう生きるのだ、と自問する日々。以来、展覧会はほぼ辞退し、発信もできず、リハビリをしながら細々と注文制作をこなす日々が何年も続いていました。そんな折にふと出逢った撚糸工場とガラス工場跡地。そして偶然にもクラウドファンディングに参加しないか、との依頼。暗いトンネルの先に明かりが見えたような気がしました。歩けないわけじゃない、あそこまで行ってみよう。そして今回のプロジェクトが始まりました。

 

年に100回は行ってた展覧会もほぼ行かなくなり、おのずと人付き合いは希薄になっていました。それでもプロジェクトを始めると皆の温かいご支援がありました。何年も逢っていない方々や、数回しか逢っていない方々もご支援してくれました。ようやくの再発進を待ってたよ、とのお言葉もいただきました。

知らないところで、想っていてくれた方々がいる。何と心強いことでしょう！

本当に有難うございます。(明日に続く）

 

 

 

 

GRA王国宝物庫にかかるキャノピー。私のモチーフが抱いている大切なもの。

大切な人との繋がりを表す仲間たち、手仕事を守る金づちと金床、平和な世界。毎日通る場所、この気持ちを忘れないように制作した。

 

 

 

沈んでいると見えないけれど、太陽が当たれば見える。

そう、また日は昇る。

 

 

GRA王国入国ゲート

 

 

入国ゲートのモチーフ。いかなる時でも武器は研いでおく。刃先はステンレス。

 

屋根に設置したGRA王国見張り台