終了報告 ~ご支援いただきました皆様へ、感謝を込めて~
高龍寺が初めて行ったクラウドファンディング
【「道指定文化財・蠣崎波響『釈迦涅槃図』を120年ぶりに修復し未来へ!】に多くの温かいご支援を賜り、誠にありがとうございました。
「この文化財をなんとしても未来に残さねば!」との思いのみにて何もわからず始めたものの、わずか2か月間の間に総額16,280,000円のありがたいご支援を頂戴いたしました。
終了後もお寺に対する直接のお申し出が相次ぎ、最終的には支援金額は1900万円を超え、修復費用はもとより、ウインチなど展示環境も大きく改善され、ほぼ全額をまかなうことができました。皆様の温かなお心遣いに重ねて御礼申し上げます。
頂戴いたしました支援金は、「釈迦涅槃図」修復費用及び展示環境改善のための費用として全額充当いたしました。
1年以上に及ぶ修復も無事完了し、3月28日に涅槃図は高龍寺に戻り、3月31日にマスコミ発表、4月1日から2年ぶりの無料一般公開をする運びとなりました。
今は15日の涅槃会法要に向け、毎朝涅槃図前にて法要を執り行っております。
写真は修復後2025年4月1日の読経の様子
|修復工事の記録|
期間:2024年1月~2025年3月(1年3ヶ月間)
修復方法:1.裏打ちを剥がし手作業にて洗浄、汚れ除去
2.三層の新たな裏打ち
3.新たな軸装(西陣織総廻し)
4.箱、添え軸(記念の漢詩と共に高額支援者芳名を列記)作成
5.展示用ウインチ及び掛け軸背後の緞帳(ウインチ昇降式)設置
函館市の担当者様を通じて北海道にも修理報告書を提出し、正式に承認を受けて涅槃図は新たな100年に船出します。
3月31日の報道関係者への報告では多くの記者様が訪れ、口々に「良かった」「良くなった」と言ってくださいました。120年前同様、令和のこの時代、多くの支援者様と修復し様、お寺が一つのチームとなってこの事業を成し遂げたことは、お寺として誇りに思うと動じに、ご縁のありがたさとお気持ちの温かさをあらためて実感しております。
今後も、高龍寺は責任を持ってこの宝を次の世代に伝えていきたいと思っております。
同時に、曹洞宗寺院として、亡くなった方も生きている方も、等しく心安らげる場所であり続けられるよう、山内一同一丸となって努力して参ります。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
2025年4月
曹洞宗 国華山 高龍寺
住職 永井正人
修復事業主幹 桝田智章
広報主任 守永辰良
他 山内僧侶・従業員一同




















