線路はつづく

10月25日房総半島を襲った局地的な大雨は、昭和45年の集中豪雨以来の災害だと年寄りは言います。49年前の夏、降り続いた雨は水かさを増し、養老川は決壊しました。決壊した川の水は橋を流し、田畑を土砂で埋めました。この時の集中豪雨が原因で、田畑や家を諦めた住民が多数いたそうです。

 

それでも、流された田畑や道は、皆で作り直し、家や橋は高台に移しました。かつての里人が手を加え続けた歴史の続きを、私たちは生きています。

 

 

 

大地が冷え込み、朝の石神なの花畑に靄がかかるようになりました。天気はようやく落ち着きましたが、10月25日の集中豪雨は各地に爪痕を残しました。市原市を南北に流れる養老川は水量を増し、上流の高滝ダムは放流直前水位に達しました。土砂崩れや浸水が多数発生し、石神なの花畑内の道も大きく崩れてしまいました。

 

 

線路の上にも土砂が流れ込みました。レールを支える土手が大きく崩れてしまった箇所もあります。運休が続く里見駅以南では連日復旧作業が続けられています。

 

 

レールの上を、泥だらけの災害復旧車両が行き交います。

 

 

9月に蒔いた種は、大きく成長し、10月の豪雨を耐えることができました。沿線住民は駅舎をきれいに掃除し、12月のクリスマスに向け、飾り付けを行います。台風で中止になった企画のリベンジも始まりました。

 

レールがつながることを信じてそれぞれが準備を進めます。

 

 

＞＞10月に開催予定だった企画のリベンジが始まりました。沿線総出でもてなします。石神なの花畑を走ることはできませんが、ぜひお越しください。リベンジ栗トロhttps://www.facebook.com/kominato.tetsudou/