終了報告
2023年2月16日から4月14日まで149名の皆様のあたたかいご支援をいただきました「広島から挑戦｜失明リスクの早期発見を可能にする眼底カメラの開発を」から1年近くが経ちました。この活動報告書の作成にあたり、皆様の多大なる支えがあってここまで開発が進んだのだなと改めて感じております。
皆様のご支援の行き先である、スマートフォン接続型眼底カメラの開発状況について、ご報告させていただきます。
私たちの、研究開発は大きく分けて2つの開発を行っております。
1つ目は、スマートフォン接続型眼底カメラの開発です。広島大学ものづくりセンターにもご協力をいただき、３Dプリンターを使ってプロトタイプ機が完成いたしました。今後はこのプロトタイプ機を実施に使用してみて、更なる改良の後に、皆様にご使用していただけるよう医療機器としての承認を目指して規制当局と相談を行なっているところです。
2つ目は、遠隔診療システムの開発です。
スマートフォン接続型眼底カメラで撮影した眼底画像をクラウド上にアップロードするためには眼底情報等の個人情報をしっかりと保護する必要があります。同時に遠隔で眼底画像を読影する眼科医と撮影する医療機関や患者さんにとって使い勝手がいいユーザーインターフェースである必要があります。そのためには専用アプリケーションを作成した方がいいと考えており、現在開発を進めているところです。
いずれも当初の開発計画から少しだけ遅れ気味ではあるのですが、一刻も早く皆様に使っていただけるよう、まずは実証事業の形で今年度内には一部地域(と病院)での使用開始を予定しております。
皆さまからご支援頂いた資金は、全額スマートフォン接続型眼底カメラの作成、撮影用アプリケーション開発、遠隔診療システム開発等に使用させていただきます。
お約束させていただいています御礼メールにつきましては、3月25日までにREADYFOR内のメッセージとして送信をさせていただいております。
また、活動報告書については対象者の方々に3月25日までに直接メールでPDF形式で添付を行なっております。もし届いていない方がいらっしゃれば、再送いたしますのでお気軽にご連絡ください。
最後になりましたが、この研究開発の最初の一歩が踏み出せたのは皆様のご支援のおかげです。ご支援頂いた皆様、拡散してくださった皆様、広島大学関連の皆様、またこのページをお読みになられている皆様、心より感謝申し上げます。これからもチーム一丸となり、一刻も早い社会実装に向けて研究開発を加速していきます。今後とも引き続き応援を賜りますようよろしくお願いいたします。
広島大学医系科学研究科 視覚病態学（眼科） 教授 木内良明
