みまもり隊50名募集！子供達が世界の楽器に触れられる場をつくりたい

三味線にのって全身で思い切り声を出す楽しさを体感しよう！
節（メロディ）を歌い、いろいろな人物を演じ、2つの面白さが味わえます！

12月23日（土）築地本願寺 慈光院にて、今年度の「ほくさい音楽博」義太夫プログラムの練習がスタートしました！その様子を写真とともにお届けします。

●12月23日（土）義太夫 練習初日

「ほくさい音楽博」の義太夫プログラム。

今年度も講師に竹本京之助さん、鶴澤弥々さんをお迎えし、全６回にわたり練習を行います。

まずは自己紹介とともに義太夫とはどんな芸能なのか、その歴史について説明してくれました。（京之助さんも弥々さんも、お師匠さんから名前の一字をいただいているのですね。）

次に子どもたちが挑戦する物語を実際にみせていただきました。

今回挑戦する物語は「卅三間堂棟由来　木遺音頭の段（さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい　きありのおんどのだん）」。

この物語は、京都の三十三間堂の建立に由来する物語です。

今回語るのは「木遺音頭の段」。物語のあらすじはこんな感じです。

柳の精であるお柳と、人間の男である横曾根平太郎が結ばれ、みどり丸という子どもが誕生しました。貧しいながら幸せに暮らしていたある日、柳の木が三十三間堂の棟木として切られることになってしまい、お柳はふたりのもとから去ってしまうのです。

切り倒された柳が都へと運ばれていく道中、びくとも動かなくなってしまいます。柳の精である母はふたりと別れたくなかったのでしょう。

一同が困っているところに、平太郎とみどり丸がやってきます。平太郎が歌う「木遣り」の歌にあわせて、みどり丸が柳を引いてみると、全く動かなかった柳が動き始めます。そして、みどり丸は、柳の木が母であることを悟ります。

たくさんのキャラクターが登場するこの物語。

まずは京之助さんに続いて、声を出してみるところからスタート。

大きな声を出すために、いっぱい息を吸って、しっかり息を吐き切る。

京之助さんから息を吸うタイミングや、息の盗み方を教えてもらいます。そして、三味線の音でリズムやメロディを掴んでいきます。

初参加の男の子は最初から大きな声が出ていて、講師もスタッフもびっくり。経験者の彼女もすごい集中力で物語を覚えていきます。そして、ふたりともあまり休まず…！物語がどんどん進んでいきます。

なかには難しい語りの部分もあり、まずはしっかり朗読をして、物語の内容を頭にいれていきます。

聞きなれない昔の言葉や難しい日本語も楽しく解説してくれるので、物語の情景がありありと浮かんできます。

気づけば、あっという間に物語の半分まで進んでいました。

このスピードだとあといくつの物語を語れるのでしょう…！

子どもたちの伸び代に驚いた初回練習でした。