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    バングラデシュ丘陵地帯の自然に優しい昔ながらの機織りを再び。

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    支援総額

    91,000

    目標金額 500,000円

    支援者
    14人
    募集終了日
    2014年11月29日

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    2014年10月30日 03:04

    チャクマ民族の機織りの紹介

    皆さんこんにちは!
    バングラデシュから現地調査の様子をお伝えします!

    田中志歩です。


    バングラデシュは年中暑いのですが

    私の住んでいるチッタゴン丘陵地帯は冬になると寒くて

    最近は朝晩だけではなく日中も冷え込むようになってきました。


    シャワーが外なので、シャワーするのがつらい季節になってしまいました。


    暑いより寒いほうが困るなあと思う今日この頃です。
    今日は、私が住んでいるモノゴール周辺に暮らすチャクマ民族の織物についてお伝えしたいと思います。

     

    チャクマ民族は、チッタゴン丘陵地帯の中で1番多くの人口!
    モノゴール周辺はほぼチャクマ民族の村で、私が普段から多くかかわるのもチャクマ民族です。

     

     

    チッタゴン丘陵地帯では11民族すべてが機織りの文化を持っているのですが
    この機織り文化は、平和協定がむずばれた1997年以降から、近代化がどんどんと進んでいる中で、少しずつ失われてきているのですが

    チャクマ民族はその人口の多さによって、民族衣装を商売にしたり
    この土地にも入ってきているUNDO(国連開発基金)のプロジェクトなどが存在しているため、ほかの民族に比べてこの機織り文化が残っている状況です。

     

     

    ただ、学業を優先させるため、母から子へと伝わっているこの文化は
    町に住むチャクマ民族をはじめとして、若い人ができなくなっている技術の1つになってきています。

     

    モノゴールに通う子供たちのほとんどは、小さい時から親と離れて暮らしているため、機織りをしらなかったり

    モノゴールの周辺で暮らしているチャクマ民族の子どもたちは

    お母さんはできるけど、私はしらない。

    といった人のほうが多く、私と同年代で機織りができる女性はなかなか会えません。

     

    そんな、チャクマ民族の民族衣装は

    巻きスカートの「ピノン」と上にたすきのようにかけるスカーフの「カディ」です

     

     

    チャクマ民族のこのピノンは、現在村で織られているものはほとんどがレーヨンの素材で、ほかの民族が現在もコットン織りをしているのに比べて

    彼女たちは、コットン織りをほとんどしていません。

    なぜならば、コットンは普段着として着られているため

    チッタゴンやランガマティなどで機械織りされたピノンが出回っているため

    安く手に入るのですが、コットンは機械織りがされていなく高額で販売することが可能なためです。

     

    この、チャクマ民族のピノンは紺色のがメインになっていて横に2つの赤のライン

    そして、縦にチャクマ民族独特の模様を入れていきます。

     

     

    カディと呼ばれるスカーフには

    たくさんの模様が刻まれていきます。

    これらは、花をモチーフにしているそうで

    また、模様を一覧にして織ったものを「アラーム」といいます。

    このアラームは、チャクマ民族が昔から引き継いできた模様がすべて入っています。

     

    チャクマ民族の織物は、昔ながらの方法と、モダンがうまく取り入れられていて

    丘陵地帯の民族の織物の中でも、工夫を多くしているなあといつも思わされます。

     

    明日は、トンチョンガ民族の織物についてお伝えしたいと思います!

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