そもそもは、同僚の「大人のための特別なかき氷シロップを作って。フルーツをたっぷり使ってね」の一言が始まりでした。

 

特に使っていただきたいのは、大人の女性です。さて、どうしようかと頭を捻りました。調理関係の学校なんて行ったこともない、独学の世界。頼りになるのは積み重ねと、発想の転換です。大人といえばやはりお酒、なかでも女性はリキュールが好きなイメージがありました。

 

そして季節は、いちじくシーズンの真っ盛り。その頃すでに担当地区の名産品、柚子で商品化をしていた私に「いちじくでもなにかできんかなぁ。シーズン終わりのものは小さく、商品価値が下がるためジャムにするしかないんよね」と隣の区長でいちじくを生産している大岩さんから相談されていたのです。「なりぐされやけね、もったいないけど、ジャム以外に思いつかんのよ。副田さんがなんか考えてくれたら嬉しいけどなぁ」

 

 

ああ、そうだいちじくでシロップ作ってる人なんていない。しかも豊前で食べたいちじくの味や香りと言ったら!繊細ながらもまるで花のような香りが鼻をくすぐります。この香りをシロップに封じ込めれたなら!

 

でも味のはっきりしない、いちじくをどう際立たせるか、というのも課題でした。そこから様々な試作品を作る日々。なんたってシロップ第一号なのですから、力も入りました。皮を剥いてみたり、そのまま煮込んでみたり、品種もいろいろ変えてみました。蓬莱柿、ドーフィン、そしてとよみつひめ。ちゃんと計量して、100グラムあたり他の材料がどれくらい入ったのか比率の割り出し。たとえ美味しいものができても、毎回作るたびに味が変わってもいけません。

 

そして決め手になったのはスパイス。ちょうど勉強中だったスパイスを使って味にアクセントをつけてみました。それがまた女性好みの味になったのでしょうか、味わったことのない、新しいシロップが誕生したのです。そして今のレシピの素ができました。

 

 

 

そして選んだ品種は福岡県の県産ブランド、とよみつひめ。本来生食用にと開発された品種。加工所のおばちゃんも「やっぱ蓬莱柿がむいちょる(向いてる)んよ」と話していました。でも試してみないとわからない。砂糖で煮ても風味を損なうこともなくわずかながら他の品種よりも良かった気がしました。

 

これがどうやってスパークリングになっていったか。

それはまた次回にお話ししたいと思います。それではまた!

 

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