気持ちを吐き出す

メイクの誠野さんが仕事でお付き合いのあるCMディレクター／フィルムディレクターで家族や社会の問題や悩みをテーマにした映画も作られている監督さんが、以前「いまをのこすプロジェクト」を題材にした映画できるかもしれないね。と雑談の中でお話しをしてくれていました。

 

私ちもそんなこともあるのかな〜と思うくらいだったのですが、「言ったままで何もしてないのですいません！映画は色々難しいこともあるけど、他に何かできるかもしれない」とご連絡いただきました。

いやそんなとんでもないと思ったのですが...２時間オンラインですがお話をさせていただきました。

 

この話を聞いて本で（乳がんについて）勉強してみたのですが、知らないことも多く

話を聞かせてください。

手術前に撮影したい人はどんな思いで依頼してくるのだろう？

男性の立場からも考えるのですがパートナーである場合はどんな思いだろう？

 

と自分たちは当事者でパートナーの思いなどは考えていなかったので改めて違う視点から

考える機会になりました。

 

そして、がんという病気をメインにして撮影することにバッシングとかもないですか？

言いづらいことですがその側面も今後出てきた時にどう思いますか？

色々な反応が考えれれますね。

 

という質問もいただきました。

 

今のところは無いですが今後はあるかもしれないですね。

 

でも、一人一人に真剣に対応するのでその人が満足してくれれば他の方の意見は気にならないです。

と答えました。でもそれも避けれないですねと答えました。

色々な側面からお話を聞いていただいて自分たちが思っていたけどはっきりしていなかった

ことが全てさらけ出せた気がします。

 

これは私たちもインタビューをしているのと同じだなと思いました。

乳がんになった人は家族でも愚痴や泣き言悩みを言いづらく抑え込むのですが、インタービューすると

その気持ちをしゃべることによってどうしたいか？何が辛いかが言えて気持ちの整理がつくのだと思います。

今回、監督が反対に私たちにしてくれた気がします。

さすがで...思わず話していて最後の方はうわっと気持ちが出てしまい泣きそうになりました。

 

そんな話をした次の日、撮影希望の方を撮影しました。

昨日の話を考えながら少し気持ちを新たに撮影しました。

 

とても撮影を楽しんでいただきました。

皆でポーズあ-でも無いこーでもないと、動いてちょっと汗をかくくらいでした。

毎回撮影現場はわいわい騒がしいです。笑

 

お疲れ様でした！でもこれからが手術を乗り越えないといけないですが頑張ってくださいね。

と言うと

 

『あーそのことすっかり忘れてました！楽しくてなんの為の撮影か忘れてました！』

 

と。それが一番嬉しい言葉です。それが私たちの一番の目的です。

 

今日は乳がんを忘れて、よく寝て手術を迎えてほしいです。と笑いながら撮影を終わりました。