ここにしかない価値で町を強く

 

西伊豆町_神山和希

 

神山
元ベルギー王国日本大使館公邸料理人の腕前をご覧あれ!

  

  プロフィール
2018年4月より西伊豆町地域おこし協力隊として活動。栃木県鹿沼市出身。2009-2017年までベルギーで在ベルギー王国日本大使館公邸料理長を務めた。現在はその料理人としてのスキルだけでなく、地元猟友会に所属し、狩猟・獣害対策等の仕事も請け負っている。得意料理はクラシックフレンチ。西伊豆町の好きなところは海と山の距離。山にいても5分走ってしまえば海!という環境は他になく、お気に入りのルートなのだそう。


資源が豊富な伊豆半島の魅力に惹かれて 

 

ー 西伊豆町の魅力ってなんですか?

 

やっぱりこの伊豆半島の自然に囲まれた中にある資源だと思います。自分は料理人としてのスキルがありますが、今まで食材自体を調達することはあまりありませんでした。今は地元の方々と一緒に山に入り、狩猟を中心に活動しており、その中でたくさんの食材の可能性に巡り会いました。これからその資源を活かしていく方法をもっと探りたいですね。

 

神山


例えばこの綺麗な川には当たり前のように鮎がいます。それだけでも十分な気がしますが、天然のウナギは鮎を食べるので、鮎を食べる天然ウナギも当たり前にいます。なんかものすごく高級な感じがしてしまうと思うんですけど、ここでは普通なんですよね笑。そういう食材をさらっともらえたりするときはとてもわくわくしますね。
鹿肉もしっかり処理をすれば全く臭みがなくておいしい。大自然の中でストレスなく育って、おいしいものを食べているので、余計な脂がなくて肉質が良いんですよね。(筆者も先日神山さんに調理していただいた鹿肉ボロネーゼをいただき感動しました!!笑)


ー 実際に地域に入ってみて気づいたことは何ですか?


地域の強さを感じました。地元の人たちは本当にタフです笑。猟友会の人たちは70歳を超える人も普通に仕事をしていて、こういった足場の悪いところでもさくさく行っちゃいます。罠にかかった鹿や猪をしめて運ぶんですが、ものによっては80kgを超える獲物を持っていくのは本当に大変です。基本的に2人組で作業をするのですが、その姿を初めて見たときは驚きました。おじいちゃんたちすごいな、と笑。鹿はけっこう人から逃げていくんですが、猪はこっちに向かって来てしまう恐れがあるので、注意が必要です。万が一のときのためにも複数人で狩猟にでるわけですが、地元の先輩方がいらっしゃるととても心強いですね。(ずんずん進んでいく神山さんの後ろをあたふたしながらついていく筆者。。汗)

 

神山

 

最近は獣害の被害がものすごい勢いで広がっており深刻なんです。西伊豆町の人たちが対処していても足りないし、伊豆半島全体として取り組まないと間に合わない状況に強く危機感を感じています。人が少ないエリアで繁殖してしまって、人がつくる作物を食べにやってくる。農家さんにとっては大きな問題だと思います。おいしい作物を一生懸命つくっていらっしゃる方が多いので、尚更危機感を感じます。


真に強い地域が問われている時代になっているのではないか 


ー 地域のこれからについてどう考えていますか?


西伊豆町や伊豆半島という環境には、ここにしかない価値がたくさんあります。先ほどの地元の人たちの強さはもちろんのこと、この恵まれた環境だからこそ生まれてくる食材の魅力を活かすことができれば、都会では生産できない価値になります。そういうものを提供していくことができれば本当の意味で強い地域になっていくと思います。人口が減っているからといって必ず地域が衰退していくということはないと思っています。例えばスイスのように、小さい規模でもしっかり独立している地域。その生活は豊かだと思います。ただ人口を増やすことは難しいので、そこにある価値を最大限に活用して生きていく。町民GDP日本一みたいな?笑。

 

神山

 

そこに自分ができることといえばまずは料理をつくって提供すること。それと狩猟を中心とした食材調達に加えて、今後は農作物の生産やこちらの価値のある食材を広く町外に伝えていく活動等を展開していきたいと考えています。西伊豆エリアの手付かずの資源の魅力を体感してくれる人が増えればなと思います。


インタビューを通じて(寺田) 

 

物腰の柔らかい対応でいつも優しく接してくださる神山さん。
松崎町には料理人というスキルをもった地域おこし協力隊はいないため、先日も実はお仕事を依頼させていただきました!(松崎稲作塾オープンデー

 

神山

 

おシャレ&うま『さつまいものモンブラン+ローズマリーのブランマンジェ』!!松崎町有機農家のとんび農園さんのさつまいもが素敵に変身してしまいました!松崎町と西伊豆町はお隣同士。今回の取材先も松崎町から10分程度の場所なんです。料理が提供できるという強みだけでなく、食材を探すところから自分でやってしまおうという神山さんの徹底ぶりには脱帽です。獣害被害が広がってしまっているというネガティブな側面をどう付加価値に転換していくのかに注目です。現在も伊豆半島の主な産業は観光業になっており、そこをもっとのばしていく必要があると語る神山さんはまさに適任だなぁと感じました。「美味しいものを食べたい!」というニーズは人類共通!僕もすでに神山シェフのファンです!笑。これからもよろしくお願い致します!


西伊豆町地域おこし協力隊_神山和希さんのご連絡先 

 

・西伊豆町役場まちづくり課 TEL: 0558-52-1966

mail: kikaku@town.nishiizu.shizuoka.jp
・本人連絡先 facebook: https://www.facebook.com/kazuki.kamiyama

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