今回のセミナーは「世界銀行」が行っているネパールにおける観光推進事業の一環で、ホテルやレストランにおける衛生面の改善を促すためにネパール農業省(食品技術品質管理部)、レストラン協会と共に1年をかけて行うプロジェクトです。

 

そのアプローチとして現場で働く人たちに対しては衛生教育を行い、事業者に対しては衛生管理が行き届いているところに「グリーンステッカー」と呼ばれる政府発行の認証を与えます。そうすることにより衛生観念の植え付けだけでなく事業者にとってはビジネスへのリターンも期待できることで、現場のワーカーと事業者の双方向からの改善が期待できます。

 

ネパールではレストランの衛生事情は10年前に比べれば格段に良くなっていますが、まだまだ安心とは言えず、飲食スペースがきれいであってもキッチンが悲惨な所は山ほどあり、旅行者が下痢、腹痛に見舞われることは珍しいことではありません。

そもそも衛生観念が希薄ですからキッチンをどんなに整えてもそこで働く人たちが、何がきれいか汚いか、何が危険なのか、わかっていなければ問題は改善されません。

 


今回のセミナーの参加者にはレストランマネージャーのほかにコックさんたちの姿も多く、彼らに対し「手指洗浄」の仕方から、「バクテリア」や「飲み水の水質」についてなどなど衛生管理の基礎の基礎から説明が行われました。日本では小学校の子供に教えるようなことも多かったのですが、現場で働く彼らの認識度がわかり非常に参考になりました。と同時にこの種の教育は身につくまで繰り返し行わなければ意味がないと感じ、私たちの教室でもこの「Food safety(食品の安全な取扱い)」のワークショップを設けようと、早速今回の講師であるネパール農業省(食品技術品質管理部)のイスワル氏に相談したところ、快く講師を引き受けてくださるとのことでした。
また、栄養価についてもほとんどの参加者に知識がないことがわかりましたので、これもワークショップとして次の段階で取り上げる予定です。

 

人に会うたび、情報を仕入れるたびにやるべきことがわかってきます。これらを総合して充実した内容の教室を作り上げていきたいと思います。

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