地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ
地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ
地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ 2枚目
地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ 3枚目
地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ 4枚目
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支援総額

916,025,000

目標金額 100,000,000円

支援者
56,584人
募集終了日
2023年11月5日

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2023年09月14日 17:00

かはくの偏愛研究室|file.02 大村嘉人先生が語る、ナガサルオガセへの愛

毎週木曜19:00〜19:30に放送中の、クラウドファンディング特別企画「かはくの偏愛研究室」。

 

かはくに所属するさまざまな分野の研究者が登場し、かはくに収容されている約500万点のコレクションの中から、自身の「推しコレクション」をご紹介。資料への愛を語るYouTube番組です。

 

本記事では、配信の内容を一部抜粋してご紹介します。

 

※配信内容は、YouTubeからアーカイブ視聴も可能です。
https://www.youtube.com/watch?v=sqELUKpCyRs&list=PL38SvBUmO1PemC1tsNtni7pCywLwAMoyl

 

編集:READYFOR かはく担当キュレーターチーム

 


 

\毎週木曜19:00〜19:30 生放送! /

 

 

第2回目のゲスト研究員は、植物研究部グループ長の大村嘉人(おおむらよしひと)先生です。

 

 

かはくの偏愛研究室|file.02:ナガサルオガセが好きすぎる先生

ゲスト研究員:大村嘉人(国立科学博物館 植物研究部 菌類・藻類研究グループ長)
MC:大鐘碧(筑波地区総務会計担当)

profile
大村嘉人(おおむらよしひと)
菌類と藻類の共生体である地衣類の分野が専門。学術研究、環境問題、文化における地衣類の魅力や意義について発信し「地衣類の地位向上」を目指している。

 

 

標本室は、寒い!

 

ーー今回の番組の配信場所ですが、ここはどこなのでしょうか?

 

大村:そうですね。ちょっと寒いと思うのですが、実は温度が22℃に設定されている標本室の中で、地衣類と海藻、コケ植物の標本が収められている広い部屋です。

 

設定温度は、虫が発生しないようにするための配慮で、本来は19度以下が推奨されていますが、地衣類や海藻はそこまで虫の心配をしなくても大丈夫ということで、温度22℃・湿度40%に設定されています。

 


地衣類の標本は、(筑波にある)植物研究部棟・4階の標本室の半分ぐらいを占めていて、約25万点の標本が収められています。なかなか想像するのが難しい数だと思いますが、私が着任した2008年の時点から、8万点ほど増えているんです。地衣類なんて地味だし「そんなに増えるのかな?」と思われるかもしれませんが(笑)、大変貴重な寄贈標本が増えていて、標本を置くスペースもどんどん減ってしまっている現状があります。

 

ーー先生が研究されている地衣類とは、どんな植物なのでしょうか?

 

大村:私の所属が「植物研究部」ですので、画面の向こう側の皆さんも、「地衣類ってどんな『植物』なんだろう?」と思っているかもしれません。ですが、実は生物の仲間としては、カビとかキノコといった菌類に近いです。ただ、カビやキノコと決定的に違うところがありまして、(海藻とは違う仲間の)藻類が体の中に入って共生しているという、ちょっと変わった生き物です。

 

 

長~い「ナガサルオガセ」

 

ーーそんな地衣類の中から選んだ、先生の推しコレクションについて教えてください。

 

大村:今回私が選んだのは「ナガサルオガセ ウスネア・ロンギシマ」という、地衣類の一種です。私が大学院生の頃に、柏谷博之先生と一緒に北海道で採集したもので、なかなか思い出深い標本です。

 

 

学術用の標本というのは、標本袋に収まるように平面的にコンパクトに作られていますが、企画展での展示用標本は、立体的な形そのままに収められています。「ナガサルオガセ」という名前なので、どのくらい長いのかというと......(展示用の標本を頭上まで持ちあげて)画面に入りきらないかもしれないですが、長いんです。この標本は、2m以上あります。

 

このナガサルオガセは、1個体で2m以上になる非常に長いもので、北半球の針葉樹林帯などにたくさん生えています。触った感じも、(標本なので)乾いているとゴワゴワしますが、濡れてるとしっとりと柔らかくなって、ゴムみたいにビヨンビヨンと伸びたりもします。乾いてるとプチッと切れてしまいますので、気をつけないといけません。

 

 

昔はこのナガサルオガセが、たくさん生えていました。私の(大学院時代の)柏谷博之先生のお話だと、北海道に行くと針葉樹からナガサルオガセが大量に垂れ下がっていて、かき分けないと山の中を歩けなかったそうです。それが今、すごい勢いで減ってきてしまっている。やはり環境変化ですね。そのようなところも気になりまして、今回紹介させていただきました。

 

ーー先生から見た、ナガサルオガセの魅力的なポイントを教えてください。

 

大村:先ほど(標本で)長さを見ていただきましたけど、近づいて細かい部分を拡大して見てみるのも楽しいところです。(拡大したところは)英語の科学論文でも「fishbone-like(魚の骨状)」と形が描写されています。確かに魚の骨みたいですが、私はもう、形そのものが好きなんです(笑)。綺麗だなと思って、拡大しても大好きですね。

 

 

ーー先生から視聴者の皆さんに、ナガサルオガセにまつわる紹介したいモノがあるそうですが。

 

大村:はい。皆さんよくご存じの漫画かもしれないですが「ゴールデンカムイ」です。この人気漫画で、ナガサルオガセが紹介されているんですね。


「ゴールデンカムイ」第1巻なのですが、樹状地衣類のナガサルオガセについて特徴的な描写があります。(漫画をめくりながら)「ビヒョッ」「ビューン」「う”あ”ぁ”」ということで、何が書かれてるんでしょうか(笑)。(動画ではお見せできませんので)「ゴールデンカムイ」、ぜひ皆さん読んで、楽しんでみてください。

 

 

 

コレクションとは……、

 

ーー最後に、先生にとって「コレクションとは何か」、教えていただけますか。

 

大村:はい。コレクションとは、「ワクワクのパワースポット」です。(今回のクラウドファンディングでいただいた、たくさんの応援コメントを読んで)国立科学博物館自体が「ワクワクのパワースポット」なのだと感じましたが、研究員である私としましては、地衣類の標本、特に「サルオガセ」標本を専門としておりますので、標本の一つ一つにワクワクドキドキして、非常に楽しいものであります。ですので、それらを研究して後世に、次の世代の研究者に伝えていけたらと思っています。

 


ーー今回ご紹介いただいたナガサルオガセは、上野の展示室でもご覧いただけるということですが。

 

大村:はい。(上野の)地球館・1階の系統広場というところに、アクリル樹脂に包埋されたナガサルオガセの標本が展示されています。ただ、実はその展示よりも、今日紹介したナガサルオガセの標本の方が長いんですけどね(笑)。


=  = = = =


本記事でご紹介したのは、配信のごく一部。
全貌はぜひアーカイブ動画で。


▼file.02:ナガサルオガセが好きすぎる先生【大村嘉人先生(植物研究部グループ長)】

 


 

引き続き活動報告では「かはくの偏愛研究室」シリーズのレポートをはじめ、リターン情報や本プロジェクトの進捗状況などをご報告してまいります。今後とも応援のほど、よろしくお願い申し上げます。

リターン

15,000+システム利用料


【一押し!】【寄付控除あり】 かはくオリジナル図鑑

【一押し!】【寄付控除あり】 かはくオリジナル図鑑

※本コースも、「寄付控除あり」に変更いたしました(10/20変更)

●御礼メール
●かはくオリジナル図鑑
当館の全研究者が、自身の「最推し」標本を選び、解説したものを1冊にまとめた本クラウドファンディングのオリジナル「図鑑」。
●寄付金領収証
--------

※図鑑は、130ページ前後になる予定です。画像は、そのうちの一部(恐竜の専門家・真鍋副館長の担当ページ)のイメージです。最終的なデザイン・内容は変更となる可能性もございます。
※寄付金領収証のみ、2023年12月中にお送り予定です。

>>詳細は「活動報告」欄にも紹介記事がございます。

申込数
39,306
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

5,000+システム利用料


【オリジナルグッズ】【寄付控除あり】 トートバッグ

【オリジナルグッズ】【寄付控除あり】 トートバッグ

※本コースも、「寄付控除あり」に変更いたしました(10/20変更)

●御礼メール
●トートバッグ
研究者が日々の研究で使用した「研究ノート」の一部をデザインとした、本クラウドファンディングのオリジナル「トートバック(全5種類)」。
●寄付金領収証
--------

<デザイン>
以下の5種から1つ【ランダムで】お届けいたします。
■モグラの歯の変異原図
■貝のスケッチ
■微細藻スケッチ
■ボーリングコアのスケッチ
■太陽黒点スケッチ

※画像は、5種のうち3種のイメージです。デザインや形状などは変更となる可能性もあります。
※寄付金領収証のみ、2023年12月中にお送り予定です。

>>詳細は「活動報告」欄にも紹介記事がございます。

申込数
15,665
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

15,000+システム利用料


【一押し!】【寄付控除あり】 かはくオリジナル図鑑

【一押し!】【寄付控除あり】 かはくオリジナル図鑑

※本コースも、「寄付控除あり」に変更いたしました(10/20変更)

●御礼メール
●かはくオリジナル図鑑
当館の全研究者が、自身の「最推し」標本を選び、解説したものを1冊にまとめた本クラウドファンディングのオリジナル「図鑑」。
●寄付金領収証
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※図鑑は、130ページ前後になる予定です。画像は、そのうちの一部(恐竜の専門家・真鍋副館長の担当ページ)のイメージです。最終的なデザイン・内容は変更となる可能性もございます。
※寄付金領収証のみ、2023年12月中にお送り予定です。

>>詳細は「活動報告」欄にも紹介記事がございます。

申込数
39,306
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

5,000+システム利用料


【オリジナルグッズ】【寄付控除あり】 トートバッグ

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※本コースも、「寄付控除あり」に変更いたしました(10/20変更)

●御礼メール
●トートバッグ
研究者が日々の研究で使用した「研究ノート」の一部をデザインとした、本クラウドファンディングのオリジナル「トートバック(全5種類)」。
●寄付金領収証
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<デザイン>
以下の5種から1つ【ランダムで】お届けいたします。
■モグラの歯の変異原図
■貝のスケッチ
■微細藻スケッチ
■ボーリングコアのスケッチ
■太陽黒点スケッチ

※画像は、5種のうち3種のイメージです。デザインや形状などは変更となる可能性もあります。
※寄付金領収証のみ、2023年12月中にお送り予定です。

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申込数
15,665
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月
1 ~ 1/ 53


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