やはり、甲斐国ロングトレイルは感謝の旅である

みなさん、いつも甲斐国ロングトレイルプロジェクトを応援していただきありがとうございます。

100名を超える皆様からのご支援で250万円に到達しようとしています。心温まる応援メッセージと熱い想いをしっかり受け取っております。本当にありがとうございます。

さて、今回クラウドファンディングに挑戦したことにより、いろいろなところで甲斐国ロングトレイルプロジェクトを紹介させていただきました。新聞、ラジオ、様々なコミュニティ、、、、そのようなきっかけを数多く作っていただきました。大変ありがたいことです。

そして支援もあと少しで300万円に到達するということで、感謝の気持ちでいっぱいです。甲斐国ロングトレイル実行委員会一同、気が引き締まる思いでいっぱいです。

「感謝」というと、この甲斐国ロングトレイルではいろいろな場面でその言葉がついて回ります。甲斐国ロングトレイルにかかわらず、山に行くと、そういう気持ちになることが多いですね。これは皆さん同じかもしれないのですが、私の場合、涙が出て止まらないほどの感謝を感じた瞬間があります。

それは2020年、初めてPASaPASA甲斐国ロングトレイルを回った時です。旅も終盤、あの、テクニカルで面白い南アルプスフロントトレイルを北上しているとき、ドノコヤ峠を通過して樺平という穏やかな平地に出たときです。もう鳳凰三山の入口の夜叉神峠のほぼ手前です。そのとき感謝の念と共に、ブワァっと涙があふれてきたのです。あれだけ涙が止まらなかったことに自分でも驚いています。それにはいろいろと要因があったかもしれません。ここまでの道のりで、激しいルートで体力をかなり奪われたり、転倒してダメージを受けながらも歩きとおして、やっとホームマウンテンである鳳凰三山の入口に到着するという安堵感、よくぞここまで歩いてくれたという自分の体への感謝、一緒に歩いてきた仲間、現場まで様子を見に来てくれた地元の山の先輩、そしてここまで昼夜関係なくフルサポートしてくれたチーム山本（現甲斐国ロングトレイル実行委員会）のメンバーの存在。夜叉神峠についた時には、南アルプスの絶景の中に、数人の仲間たちが待っていてくれて、そこでリアルを見たときにはさらに涙が止まらなく‥‥。とても熱くなる経験をさせていただきました。すべての、もの、こと、ひと、景色、に感謝する、そんな気持ちで体中が満たされていたわけです。

山に入ると、普段当たり前にできていることが当たり前ではなくなります。日常から、非日常へ。そんなところが山の虜になってしまうひとつの要因かなとも思うのですが、それをどんどん極めていくとこのような感謝の気持ちが心の奥底から湧き上がってくるのではないかなと思うのですね。レースに出ていても追い込まれれば追い込まれるほど、そこに誘導の棒をもって立ってくれているボランティアの方に心から、「ありがとうございます」と言っているし、ロングトレイルを歩いているときも山小屋であったり、麓に降りてきて地元の方がいると「ありがとうございます」と言って何か立ち話をしています。そういうことなのだと思います。それが日常にも影響して、感謝の気持ちをもつことが自然になるわけですね。

ということで、このようなきっかけを作ってくれた、平賀淳さんに、感謝するわけであります。

はやく11月になり、みんなでぐるっとやりたいです。

by 甲斐国ロングトレイル実行委員会　山本