みなさんこんにちは。お変わりなくお過ごしでしょうか。

 さて3月18日(金)より20日(日)、釜石取材に行ってきました。今回はその取材ノートです。

 

 3月17日(木)午後9時30分、いつもどおり岩手交通の「遠野=釜石号」に搭乗。翌18日(金)午前7時過ぎ釜石駅前に到着。

 今回のアシスタントは「ざっぱ」と「リコ」の2名。今回アシスタントを2名にしたのは、取材先で作業を手伝ったり、イベントに参加したりするのに、人手が多いほうがよいだろうという判断です。全体としては良い判断だったと思います。

 釜石駅に向かって左の「サンフィッシュ釜石」に入るとすぐ「駅前食堂」というお店があります。ここで朝食。リコの運転で創作農家こすもすさんへ。

 左がパソナ東北創生の石倉さん、右が創作農家こすもすの藤井さんです。

 富山出身の石倉さん。2011年3月に東京の大学を卒業し、4月にパソナに入社。入社後まもなく、会社の休職制度を使って被災地の支援活動に携わるようになり、初めて釜石を訪れました。こすもすの藤井さんご夫妻とはその時からご縁です。

 2012年、会社の先輩である戸塚さんが同じく釜石を訪れました。そこでの経験から、戸塚さんは「研修ツーリズム」を主軸とした株式会社を、社内企業制度を使って設立する決意を固めます。2015年4月、パソナ東北創生が誕生。石倉さんはこすもす併設の事務所を拠点として、いわば「受け入れ側責任者」の立場です。(戸塚社長は東京等からの送り込み側責任者)。

 藤井さんはご退職後、ここでレストランを運営してきましたが、特に311後、子供が全力で遊べる場所がないとの地域の声を受けて、レストランの向かいの土地をプレイグラウンドとして少しずつ整備してきました。

 

 お話を伺いながら、アシスタント2名は掃除、段ボール片付け、仕出しお弁当容器の整理のお手伝い。

 

 こすもすさんとパソナ東北創生さん。今後も次々に重要なことが起こりそう。目が離せません。

 

 午後は三陸駒舎のまがりやで、ちょうど研修で7週間ステイの最中のお二人にお話を伺います。

 道すがら、鵜住居のラグビースタジアム建設地を定点観測。まだスタジアムらしきものは何もありません。しかし川の対岸、海抜26メートルに造成された平地では幼稚園&小中学校の校舎が建設中。すでに建物の骨格は出来上がりつつあります。昨年7月着工と言われてちょっと驚くほどのスピードです。

 

 橋野で「馬とともに暮らす生活文化の再生」に取り組む三陸駒舎黍原豊さんの「まがりや」へ。今日は厩(うまや)のコンクリート打ち作業と、小さな放牧場に木材チップを敷く作業。

 木材チップの作業のほうは「僕の夏休みproject」(通称ボクナツ)という首都圏のインターカレッジ団体さんが担当。ボクナツは大学生が長期休暇を利用して被災地の子供たちと遊ぶ活動をおこなっています。今回は、これまでにかかわった小中学生の卒業式に臨席するのが主目的で、ついでに震災復興の目下のステージについて理解を深める研修として橋野に来ました。(受け入れはパソナ東北創生が担当)。

 7週間ステイをはさんで2カ月程度釜石に居るO君。東京の大学2年生。地方公務員のインターンができればと思って応募しました。希望通りにはならなかったのですが、唐丹、甲子、橋野でさまざまな事業にかかわることができました。結果的には非常に広い範囲で活動でき、いまの釜石の全貌を自分なりに見渡せたようにも思います。

 ざっぱは内装バイトの経験はありますが、今回生まれて初めてコンクリートをこねました。リコは担当者サコに向かって「もしかして私を釜石に移住させようとしてませんか?」 答えはもちろん「いや。そういうのはご本人が決めることですから」。

 

 作業が終わって談笑中。左からざっぱ、O君、Sさん、リコ。

 Sさんは一関の酪農家です。今回の研修は、いきものを介して人が集まる場所を作ろうとしている黍原さんの活動に関心があって参加しました。

 SNSなどでせっかく関係ができても、場所や口実がないとなかなか実際に人が集まるのは難しい。そこで、一関でヤギを飼うというアイデアを温めています。餌は牧草でOKだし、設備の追加も不要。ヤギが生まれ育っていくプロセスや、取れた乳、乳から作ったチーズなどを味わう経験を現場で共有できれば楽しいのではないかと思っています。

 

 釜石に外から入ってくる若者たちはとても現実的。いかめしいイデオロギーは眼中にない。職業威信や肩書きにも無関心。この人たちが何を幸福とし、どんな未来を掴みとってゆくのか、とりあえず2020年まで見守るつもり。

 

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