微笑みの国「タイ」の本当の姿を、小説を通して多くの人に伝えたい

▼自己紹介

　私は1960年4月生まれの64歳です。1984年に慶応義塾大学を卒業後、岡山市に本店のある銀行に就職しました。一時期、調査部（岡山経済研究所）に在籍し、地場産業調査や調査月報、経済記事の作成などに携わりました。17年勤務の後、岡山市内の自動車部品メーカーに転職しました。営業部門で4年間海外営業に従事したあと、タイの現地法人に転勤（出向）となり、1年間タイに駐在しました。これが、私にとって、人生最大のエポックメイキングな出来事となりました。現在は、岡山市内の会社に勤務すると同時に、Wワークで執筆活動を行っている、駆け出しの作家となっています。

 

　自分が好きなものと言えば、鉄道、旅行、世界遺産、幕末史、タイ関係（タイ人、タイ料理etc.）、英会話など、多岐にわたっていますが、最近もう一つ増えました。それが、まさに「文章を執筆すること」なのです。上記のような趣味と執筆活動を掛け合わせて作品が生まれること、それこそが、今の私の生きがいになっています。

 

 

 

 

 

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

　タイに駐在して、すっかりタイの魅力に取り憑かれた私は、帰国後も何とかタイに関わることをやりたくて、様々な取り組みを続けています。一言で言うとすれば、「本当のタイを知ろう」プロジェクトです。タイに住み、毎日タイ人スタッフと一緒に仕事をしてみると、短期間の旅行や出張などでは見えてこなかったタイの本当の姿が見えてきたのです。言葉も文化も歴史も習慣も気候も全く日本と違うタイに暮らしてみると、それはまさに驚きの連続でした。その驚いたことを切り口にして、当時私はそれを記事にして、覚えたばかりのフェイスブックの投稿していきました。その数、トータルで120回を超えました。

 

　帰国後、私はそのフェイスブックの記事を編集して、「住んでみて分かった本当のタイ　ータイ王国滞在日記ー」という作品を完成させました。これを出版しようとしたのですが、何しろ、登場するのは全部、実在の物や人であり、肖像権、著作権といった権利の問題が生じたため、出版は断念せざるを得ませんでした。そこで、今度は、小説というジャンルでタイを伝えられたらと思うようになりました。たまたま、私が足繁く通っていた、「ウボン」というタイ料理店で店主の下山さんとタイの話しに興じていたとき、小説の着想を得たのです。タイ料理店を舞台にした人間ドラマを書き、その中にタイの真実を織り込むことは出来るはずだと思いました。執筆にとりかかってから半年後の2024年春、小説「タイ料理店　ウボン　にようこそ」が完成しました。

 

　この作品を、タイに興味のある人、旅行でタイに行ったことがある人、これからタイに行く人、タイ料理が好きな人、タイ関係の仕事をしている人など、多少ともタイと関わりのある人に是非読んで欲しいと思います。なぜなら、1年間の駐在によって、私はタイという国、タイ人という国民が、ますます好きになっていったからです。この体験を、一人でも多くの人と共有したいと思うようになりました。ガイドブックでは知り得ないタイの真実を知ると、ほとんどの人はきっと驚くに違いありません。日本人とのあまりの違いに驚くのです。しかし、相手を知ることはとても大切なことだと思います。こうした想いから、「本当のタイ」を伝えることが、私のライフワークとなり、そして、一つのプロジェクトとして具体化するようになりました。この小説の出版が、プロジェクトの第1号となります。

 

　原稿は既に完成しており、出版社も決まっています。ただひとつ、出版費用のハードルが高く、その壁を何とか越えようと、このクラウドファンディンにトライしてみることにしたのです。このプロジェクトが成功すれば、「本当のタイ」を伝えるため、さらに次のステップに進もうと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

▼プロジェクトの内容

　実行者著作の小説の出版費用に充てるために本プロジェクトを立ち上げました。支援を頂いた方には、著作本とともに、この小説の舞台となっているタイ料理店「ウボン」の食事券を返礼としてお送りします。

 

タイという国、タイ人、タイ料理、タイ旅行。どれをとっても日本人の多くが興味を持っていることは間違いありません。そうした人たちに、もう一歩踏み込んだタイを紹介できればと思っています。そうすれば、きっと驚くべきタイの姿が見えてくるはずです。その上で、もっとタイを好きになってほしいというのが私の願いです。

 

　なお、ウボン様には、本の著作およびクラウドファンディングについてもお伝えしており、店主から了解を得ています。小説のタイトルをはじめ、物語全般にわたって「ウボン」という店が登場しますが、実名の店名を使って構わないと、承諾をいただいています。それと、返礼として食事券を使うことも了解を得ており、すでに準備に取りかかっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

　本プロジェクトの対象となっている小説は、地方都市・岡山を舞台にしたものです。岡山市内にある実在のタイ料理店を主な舞台として設定しています。私自身、かれこれ数年来の常連として、この店に通っています。それは、次のような理由があったからです。

 

　まず第一に、この店で提供されるタイ料理が、本場タイの味に近い、クオリティの高いものだということです。人それぞれ好みは違うでしょうが、私がタイで味わっていた料理にかなり近い味を出していると思っています。第二に、店主の下山さんの人柄に惚れてしまったからです。温厚な方ではありますが、料理に対しては大変強い、一途な思いを持っています。事実、何度もタイに渡航して、現地の味を研究しています。私が小説を書くにあたって、私のイメージにピッタリ合うのが、店主の下山さんであった訳です。小説の中でも、重要な場面で店主が登場し、クライマックスでは、大変重要な役割を演じることになります。私が言うのも変ですが、小説の中の店主は実在の店主をそのまま描いたといっていいと思います。モデルになってもらった下山さんには感謝あるのみです。

 

　私は、この小説を足掛かりにして、これからもタイに関する著述を続けていきたいと思っています。また、単なる情報提供に終わることなく、何らかの形でタイを愛するファンの皆さんと交流ができないかと、日々思案しているところです。未だ、明確な方法は見つかっていませんが、あくまで、この小説の出版は第一段階であって、これから長く続く「本当のタイを知ろうプロジェクト」の中で、タイのファンを増やしていけたら幸いです。