こんにちは。 今日から3連休の方も多いと思います。

私が住む神奈川県は朝方、ものすごい雨でしたが

今は気持ちよく晴れ、温かくジャケットすら蒸し暑く感じる陽気です。

これから桜の開花が楽しみですね!

 

さて、前回お話の途中だった続きです。

イタリア保養は全日程1か月以上に及ぶ長いものです。大人であっても海外でそれほど長い期間、滞在となると様々な準備が必要かと思います。

 

PONTEの子供たちは新規の参加となると10歳以下の低年齢のお子さんが多いです。それは放射能汚染による影響は低年齢の子供の方が、大人よりも強く身体的に表れるので、イタリア団体からのアドバイスもあり、低年齢の子供を優先的に預かっています。
 

そこで問題になるのが、意思の疎通問題です。低年齢の子供は母国語の日本語でさえ自分の状況を説明するのが難しいですから、イタリア語となると不可能といえるでしょう。ですので、参加者全員には毎年、事前アンケートと言って保護者の方々には様々な質問にお答えいただいています。

 

例えば、家族がいつも呼んでいる子供のあだ名も聞きます。それは、イタリアの家族も同じように呼びかけることによって、子供は安心感を得ることができ、子供自身がいち早くイタリアの家庭で自分の居場所を見つけることができるからです。ホームシックで一番つらいのは子供自身です。できるだけ早く、その家庭に馴染み、居場所を見つけることが重要になります。

 

低年齢のお子さんなら、1人で髪を洗えるか?1人で眠ることは出来るのか?日常生活で大人の介助が必要な時は?なども質問で詳しく聞きます。

子供の好きな食べ物、教科、遊び、スポーツ、動物、または嫌いなもの。放課後、どんな遊びをして過ごすことが多いのか。習い事は何をしているのかなどはイタリア家庭との交流をスムーズにするため必要な情報になります。

 

その他、身長、体重、血液型、通常時の平熱、病気の既往歴、予防接種の種類、アレルギー(食物、薬、環境)、便通なども聞きます。これは、もしも怪我や病気でイタリアの医療機関を受診した場合、治療のために必要な情報になるからです。また、投薬は必要としないが、お腹を壊しやすい、頭痛持ち、乗り物酔いの有無なども聞いて、自宅での対処方法も聞いておきます。対処方法を聞いておくことは重要で、たとえば子供はおなかが痛くなった時、日本の自宅にいる時と同じように湯たんぽで温めてもらえると、不安をもたず余計なストレスを受けずに済みます。

 

または、子供がストレスを感じている時、身体的な症状がどのように現れやすいか?なども質問ではあります。家庭によって対処法が違い、「優しく話しかける」「そっと抱きしめてあげる」「好きなものを食べさせて気分転換させる」「お散歩へ連れていき、一緒に遊んであげる」など様々です。イタリアの家庭にとっても、子供が辛そうな時、参考となる資料がないのも不安です。子供にとっても「こうしてほしい!」と伝えることができない状況というのは不安です。

子供たちがイタリア滞在中は、現地に在住する日本人通訳ボランティアが定期的に子供が滞在する家庭へ連絡し、何か困っていないかとフォローをしています。しかし、日常の細かい部分は、このアンケートが重要な情報源になるので参加する保護者の方には大変な作業ですが50問以上のアンケートに、より詳しくお答えいただいています。

 

このような詳細のアンケートをするようになり、イタリア家庭と子供達の関係性も良好になっているようです。PONTEのスタッフは私を含めてみんな、子育て中の親たちです。イタリア家庭の方々、子供達、そしてその保護者達、それぞれにとって良い形をいつも試行錯誤しながら、成長し続ける団体でありたいと思い活動しています。

 

来月には、参加家庭へアンケート記入をしていただきます。夏の保養3カ月前で早いと思われるかも知れませんが、すべてのアンケート回答をイタリア語へ翻訳しなくてはなりません。この翻訳作業も日本在住のイタリア人ボランティアの方にお願いしています。膨大の量の翻訳も全て善意で引き受けてくださっています。

このイタリア転地保養は、こんなにも多くの方々に支えられて実現していることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

次回は、イタリア渡航前の説明会の内容についてお話しできたらと思います。
 


 

 

 

 

 

 

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