外国にルーツを持つ子どもに専門的日本語教育を無償で提供したい

外国にルーツを持つ子どもに専門的日本語教育を無償で提供したい

支援総額

1,684,000

目標金額 888,000円

支援者
171人
募集終了日
2015年9月26日

    https://readyfor.jp/projects/kodomo-nihongo-kyouiku?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2015年09月11日 23:42

「外国人」という枠ー「ハーフ」あるある

みなさま、こんばんは。

今回は多文化コーディネーター・アシスタントの福岡がお送りします。

 


 

このサンドラ・ヘフェリンさんのツイートとコラムに大笑いしたあと、「こういう思い込み、あるある!」と何度も深~くうなずいてしまいました。サンドラさんは自身が日独ハーフであることから、「ハーフ」のテーマを中心とした執筆活動をはじめ、学校教育や「多様性」に関する講演等も行っている方です。

 

彼女のコラムを読んで、カナダでの体験がふとよみがえりました。

 

今から20年近く前、バンクーバーに数ヶ月滞在したときのこと。初対面のカナダ人に「りさです、日本出身です」から始まる自己紹介をしたら、相手から「カークです。僕は両親がイギリスとフランス、祖父母が○○と××と△△、曽祖父母が・・・(さらにいくつかの国名が続く)、からカナダに来ました」と返されました。ニヤリ、と皮肉な笑い付きで。私は一瞬ポカーンとしたあと、爆笑。

 

彼は「そんな出自のことより、何をしてるのか、何を考えてる人なのかが知りたいんだけど」と続け、私も「そうだよねえ」と納得したものです。

 

多文化社会のカナダでは、「ハーフ」どころか3つ以上の国や人種にルーツを持っているのもごく当たり前。他国からの移民・難民の三世、四世もいれば、カナダで新生活が始まったばかりの移民・難民もいます。地域による違いはありますが、少なくともバンクーバーでは、「見かけや母語に関わらず『カナダ人』であり得る」という前提でお互いに接しているのを日々感じました。

 

前述の自己紹介の件、私は自分が英語のネイティブスピーカーでないことへの気後れもあって、無意識のうちに「カナダ人じゃなくて日本人なんです(だから英語は母語ではありません、手加減してね)」と弁解するくせがついていたんだなあ、と気づきました。逆に言えばそうして予防線を張らないと、パッと見が東アジア系の私でもカナダ人として扱われる、という状況だったのです。現地の友人いわく「だってあなたもカナダ生まれかもしれないし、数年前に移民してきてこれからずっとカナダに住む人かもしれないでしょ?」と。

 

日本でも、カナダ滞在後に長く住んだフィリピンでも(そして他の多くの国々でも)、「外国人」は常についてまわるレッテルです。サンドラさんのコラムに活写されているように、初対面だとまずそこから入ると言っていいくらい、いつも人々の意識にあるもの。「ウチ」と「ソト」を分ける考え方から、様々な誤解や偏見が生じている気がします。

 

もちろん、カナダにも移民・難民や人種をめぐる問題はありますし、もともと移民国家であるという歴史の違いもあり、単純に日本と比較できるわけではないでしょう。それでも、「ナニ人」という枠をまずはめられるのではなく「個」として扱われ、そこから人間関係が始められるという風通しの良さは、これからの日本社会に必要な要素ではないかと思えてなりません。

 

出身ルーツにつながる文化や言葉を継承していくことは大切です。一方で、「母語・民族・国籍」が必ずしもひとつの国に収まらなければ「いけない」わけではない、という事実も忘れずにいたいのです。

 

たった今、この記事を書いている傍らでは、両親ともA国出身で本人は日本で生まれ育った子、B国で10代まで暮らしてから来日した子、日本とC国の「ハーフ」の子がいっしょに放課後クラスで賑やかに勉強しています。この子たちが健やかに自分のアイデンティティを築き、生き生きと活躍できる日本社会であってほしい。そのために、居場所と学びの場を開き続けてゆきたいと思います。

 

===================================

 

茨城県、栃木県を襲った記録的な豪雨。

当スクールに勤務するスタッフの実家があり、浸水の被害があったようです。

被害地域にご在住の皆様のご無事と、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

 

スクールに通う子ども達は「何それ?」という子も少なくありませんでした。もしここが被害地域であったら、どうなっていたのだろうか、と考えてしまいました。

日本語で情報を取ることができない場合、災害時に弱者となりやすく、子どもだけでなく、日本語を母語としない方々の防災をどうするか、は大きな課題として残されています。

 

彼らにとって現在のところ最大の自衛手段は、日本語で情報をとれるようにすること、なのだと改めて思うところでもありました

 

===================================

リターン

3,000


alt

子どもからのサンクスメッセージをメールにてお送りします。

支援者
90人
在庫数
制限なし

10,000


3,000円の引換券に加えて、

①スイーツの名店”カフェ・ドゥ・ジャルダン”オリジナル「アメリカンカステラ5個入り」をお送りします。米軍基地のある福生で生まれた絶品カステラです。

②12月に行われる子どもたちとのイヤー・エンドパーティにご招待します(都内。交通費はご負担ください)

支援者
64人
在庫数
制限なし

30,000


3,000円の引換券に加えて、

①スイーツの名店”カフェ・ドゥ・ジャルダン”オリジナル「アメリカンカステラ10個入り」をお送りします。米軍基地のある福生で生まれた絶品カステラです。

②12月に行われる子どもたちとのイヤー・エンドパーティにご招待します(都内。交通費はご負担ください)

③イヤー・エンドパーティ終了後、支援スタッフと共に外国にルーツを持つ子どもたちの現状と課題について語り合う座談会へご招待します。(都内。交通費はご負担ください)

支援者
14人
在庫数
制限なし

50,000


30,000円の引換券に加えて、
ご希望の日時に、責任者田中が無償で外国にルーツを持つ子どもの現状と課題についてお話しさせていただきます。(形式不問。往復交通費はご負担ください)

支援者
4人
在庫数
制限なし

記事をシェアして応援する

    https://readyfor.jp/projects/kodomo-nihongo-kyouiku/announcements/28745?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る