メッセージリレー#8 43期卒 呉成連さん

メッセージリレー#8は、現在 朝鮮大学、外国語学部教員をされております、呉成連さんです。

師匠と長い年月をかけて一緒に神戸朝高で過ごされた私たちの先生でもあります。

厳しい先生の隣で、いつもにこやかに見守ってくださり、助けてくれた先生。

メッセージ頂きました。

是非ご覧ください！

 

【朝鮮舞踊が今の自分にとってどういう存在であるか、どういう影響をもたらしているか】
 
朝鮮舞踊と出会うことによって、朝鮮人としての自分に誇りを持ち、胸を張って生きてこられたのだと思います。
また、人として生きる力を与えてくれたのも朝鮮舞踊であり、舞踊を教えてくださった恩師たち、そして過酷な練習を共にした仲間たちでありました。
　努力すること、諦めないこと、謙虚になること、自分と向き合うこと、他人を思いやること、ひとつになること…本当に数えきれないほどたくさんのことを教わりました。
　窮地に陥ったとき、それでも力を振り絞って前に進むことができるのは、朝鮮舞踊を通して様々なことを経験し得ることができたからだと思います。
 
　池順姫ソンセンニムは、私の舞踊の恩師でもあり、偉大な先輩教員でもあられました。毎年行われる芸術競演大会の準備に一緒に携わりながら、全身全霊をかけて学生を指導されるソンセンニムの姿に常に圧倒され、教員としてどうあるべきかを肌で教わったような気がします。学生のためなら、スパンコールひとつにおいてもどんな小さなことにおいても、１mmの妥協もありませんでした。（舞踊指導だけでなく、日々の授業や学生指導においてもそうでした。）『最善を尽くす』— 言葉ではたやすく言えるかも知れませんが、それを実践すること、そして続けることは並大抵なことではないと思います。それを身を以て教えてくださったのがソンセンニムでした。そして誰のために、何のために最善を尽くすのか…まぎれもなく学生のため、そして学生の未来のためであったと思われます。ソンセンニムはどんな状況でも最後まで学生の可能性を信じ、厳しくそして深い愛情を持って指導されていました。だからこそ学生たちも、自分を乗り越え最善を尽くすことができたのではないのか…と思います。そして神戸朝高を巣立った後も、朝高舞踊部OGとしての誇りを胸に羽ばたいているのだと思います。困難にぶちあたったとき、ソンセンニムの姿を目に浮かべながら、まだまだもっと頑張らなくては…と自分を奮い立たせています。
 
【なぜ守りたいのか】
　朝鮮舞踊を守ることは、ウリハッセンたちの未来を守ることに繋がると思うからです。
　朝鮮舞踊を守るためにも、ウリハッキョ、ウリ舞踊部を支え守り続けていかなければならないと思います。

【現役生へメッセージ】
　朝鮮舞踊と出会えたことがトンムたちの人生において大きな宝物になると信じています。
　朝高生たちは私たちの未来です。
　心から応援しています。