「メッセージリレー♯8 神戸朝高舞踊部顧問　 李珠仙先生」

最後のメッセージリレーになります！

最後を飾っていただくのは、神戸朝高舞踊部顧問の李チュソン先生です。

池順姫先生の後を継ぎ顧問となられ、学生たちのため奮闘しています。

顧問として、指導者としての強い気持ち、また、このプロジェクトに支援してくださった方への感謝の気持ちも語っていただきました。

【神戸朝高舞踊部顧問　　李珠仙】

はじめに、プロジェクトが成功した喜び、そして感謝の気持ちを応援してくださった方々にお伝えしたいです！本当にありがとうございます！！
今回OG会を発足した事は私の人生においてとても大きな宝物になると思っています。
高校生の頃、学生数が少なくなり学校存続の危機感を覚えた私は、父に《いつか先生になって学校を自分の手で守りたい！そして舞踊部OG会を創って卒業生達を１つにまとめてもっともっと大きな力で学校を守りたい！》と自信満々に言い、そんな簡単なものじゃないとお灸を据えられました。笑
その4年後、教師として母校に帰ってきた私は恩師とともに教壇に立ち、共に朝鮮舞踊部指導者としてかけがえの無い時間を過ごしました。2年目に《舞踊部OG会を創りたいです！》と言った私に、恩師は《必ず創りなさい。あなたなら出来る。》と背中を押してくれたのです。それが恩師との最後の約束でした。
その約束が今日こうしてとても頼もしい先輩方と果たせた事、そしてたくさんの方からの応援をもらっている事。とても幸せにおもいます。ただ創ったから宝物なのでは無く、そこに人と人が繋がりあるからこそ、学生達の未来を輝かしく彩る力があるからこそ宝物なんです。
プロジェクト終了まで僅かです。このキラキラ輝く舞姫達の姿をより多くの方に知ってもらいたく、リレーのアンカーとして書かせていただきます。

【朝鮮舞踊が今の自分にとってどういう存在であるか、どういう影響をもたらしているか】
朝鮮舞踊は私の一部だとおもいます。
人生を歩んでいくための志と力の多くは舞踊を通じて出会った師匠方から学び、かけがえのない仲間と共に培ったものだからです。


【なぜ守りたいのか】
私、そして民族のプライドだからです。
異国の地で民族舞踊を学ぶというのは簡単なことではありません。
以前、日本の方から日本学校では日本舞踊を習わないのに、朝鮮学校は凄いよね！と言ってもらい自分でもハッとしたことがあります。朝鮮学校にとって舞踊部があるのは当然の光景ですが、それは当たり前では無いんだと気づきました。
先代達が異国の地で舞踊を通して民族を教えようとした想いが舞踊部には受け継がれてるのだとおもいます。
だから、守りたいのです。


【現役生へメッセージ】
舞踊を踊れる喜びをかみしめて、青春を謳歌してください！
いつも厳しい指導ばかりですが（笑）、それはあなた達にこの世で1番きれいな花として咲いてほしいからです。

あなた達の踊りは、あなた達の微笑みは未来を照らす希望です。
朝鮮舞踊を通して育んだ民族の誇りを胸に舞ってください。