知床調査の紹介：調査船による調査

いつも応援をいただき，ありがとうございます！

 

前回の釧路調査に引き続き，知床での調査について紹介したいと思います．

 

私たちのシャチ調査には2パターンあります．

 

1つ目は，調査船を用いた調査です．これまで海獣班では，北海道大学水産学部附属の練習船おしょろ丸とうしお丸，東京大学＆JAMSTECの調査船白鳳丸と新青丸で知床海域での調査を実施してきました．

 

北海道大学水産学部附属練習船おしょろ丸

 

主な調査はアッパーブリッジやブリッジからの目視です．

 

双眼鏡を用いて，船の前方180度を見渡し，海棲哺乳類を探します．見つけたら，発見位置や時刻，種名，頭数，行動などを記録していきます．

 

（目視調査については，前回のクラウドファンディングでの記事もご覧ください）

 

ちなみに，このような調査船での調査は，海棲哺乳類の調査だけではなく，海洋環境，物理やプランクトン，魚類，海鳥類などの調査が同時に行われることが多いです．

 

函館や時には東京から乗船し，船の中で寝泊まりをしながら海域まで移動し（移動中も目視しています），調査海域に到着すると，24時間様々な調査が入ります．航海の主席研究員になると寝る間がないですが，司厨の方々が美味しいご飯を作ってくれます！

 

白鳳丸でのクリスマスイブのディナー

 

普段は違う研究室，研究分野にいる人たちと船の中で交流できるのも，調査船による航海の醍醐味です．シャチなどの海棲哺乳類だけではなく，シャチが暮らせる海を構成する様々な要素についても知ることができます．学生達には，そのことを広く学んでほしいな，と思いながら調査をしています．

 

引き続き，応援のほど，どうぞよろしくお願いいたします！