散逸している明治・大正期の彩色木版口絵を後世に残したい!

皆さまの暖かいご支援を賜り、先日ネクスト・ゴールの50万円を達成することができました。あらためて深く感謝申し上げます。いただきましたご支援は、口絵DVDデータベースの制作に加え、今後の調査保存・口絵の価値を広く知らしめるための活動資金とさせていただきます。

口絵は明治二十年代に終焉を迎えた江戸の浮世絵と、大正に始まる新版画：創作版画、その間隙をつなぐ前者後者に匹敵する重要な美術品です。まずはこのプロジェクトをきっかけに、日本でそのことが広く知られるべく活動を継続してまいります。

実は、海外では小規模ながら既に口絵展がおこなわれています。ルーマニアでもその展示が行われました。日本でも、本格的な口絵展が先覚的な美術館によって催行されることを強く望んでいます。まずその一歩として、五月中旬、静岡県三島市に隣接する長泉町にある、特種東海製紙(株)「紙の資料館 Pam」で口絵の展覧会が開催されることが決まりました。

この度ご支援としてお力をいただいた方々、またプロジェクトを通して少しでも明治・大正の口絵に興味を持っていただいた方々、クラウドファウンディングの後も引き続き「木版口絵を保存・普及させる会」の活動をお見守りいただきたく、深くお願い申し上げます。

終わりに私のこだわりの口絵を掲載します。プロジェクトはまだ残り三日ございます。最後まで応援のほど賜れますれば何より幸いです。

朝日 智雄 （木版口絵を保存・普及させる会代表）