散逸している明治・大正期の彩色木版口絵を後世に残したい!

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朝日智雄氏のコレクションからデータベースに収録される作品を、文学者・編集者に絡めてご紹介させていただきます。第二十回目は遅塚麗水、塚原渋柿園、坪内逍遙です。

49.駿河国沼津出身の遅塚麗水は、『郵便報知』より『都新聞』に移ってから色々な連載小説を書いた。その多くの作品に口絵が付けられている。幸田露伴の薦めで小説を書くように成ったと言われる程、露伴とは家族ぐるみの親交であった。

50.幕臣の家に生まれた塚原渋柿園は、維新後静岡に移住し、沼津兵学校で洋学を学ぶ。明治１１年福地桜痴の紹介で『東京日々新聞』に入社、歴史文学作家として多くの作品を残す。此処では小堀鞆音『小牧合戦』をご覧下さい。

51.坪内逍遙は、東京帝大卒業後、東京専門学校の講師となり「小説神髄」を発表する。「早稲田文学」を創刊し、森鴎外と「没理想論争」を交わった。演劇改良に尽力し実作も発表した。 此処では、渡辺省亭「牧の方」をご覧下さい。