プロジェクト終了のご報告
この度は“散逸している明治・大正期の彩色木版口絵を後世に残したい!”クラウドファウンディングへのご支援を賜りまして、誠にありがとうございました。
漸くデータベースDVD 『朝日コレクション 明治・大正口絵作品集』が形となりましたので、お礼のお手紙やその他のお品と共に、ご支援頂きました方々へお送りをさせて頂きました。
当初2,000枚であった収録数が、最終的に2,519枚までになったのは、ひとえにご支援者さまのお力添えによるものです。心より感謝申し上げます。
口絵は明治二十年代に終焉を迎えた江戸の浮世絵と、大正に始まる新版画:創作版画、その間隙をつなぐ前者後者に匹敵する重要な美術品です。しかし、まだまだそのことは知られておりません。
そのことを広く知らしめるための活動は、端緒に就いたばかりと実感しています。このプロジェクトをきっかけに、ぜひ今後とも口絵にご関心をいただけますと何より幸甚に存じます。引き続き「木版口絵を保存・普及させる会」の活動をお見守り頂きたく、深くお願い申し上げます。
また、今回収録されたもののほかにもかろうじて画像だけは確認できた口絵、存在は知られていますが所在未確認の口絵が存在しています。ネクストゴールとして設定させていただいたご支援分につきましては、その調査追跡、保存に向けての準備資金とさせていただければと存じます。
口絵現物の展示会、未確認の口絵の調査保存、そして、いつの日かデータベースDVDの増補版を出版すべく準備を進めてまいります。
まずは江戸から受けつがれた最高の木版画技術と新時代の感性が織りなす2,519枚の美の世界をぜひお楽しみください。本当にありがとうございました。
収支ご報告:
ご支援の\300,000は、DVD収録画像519枚追加のためのスキャニング、画像処理費用とさせて頂きました。また、ネクストゴールとしてご支援頂きました\310,000は、今後の未確認木版口絵の調査追跡・保存へ向けての準備資金とさせて頂きます。