福島の子どもたちを沖縄・久米島の保養プロジェクトに招待したい

おかげさまで、今年の夏休み2回目の保養、第62次保養が無事終了しました！

 

最後のお別れ会では、子どもたちからボランティアさんやキッチンスタッフへ心温まる感謝のお手紙というサプライズもありました…！

 

子どもたちが「楽しい思い出がたくさんできた」と言ってくれた9日間の62次保養。

一体どのような様子だったのでしょうか？

初日からハイライトを振り返ってみたいと思います！

 

保養1日目！

早朝におうちを出たみんな。はるばる福島から沖縄・久米島の球美の里に到着しました。メンソーレ！これから9日間どうなっちゃうの！わくわく！

 

保養2日目
起きたら久米島！まずは朝ご飯。沖縄県宜野湾市にある天然酵母のパン屋さん「宗像堂」さんのパンです。62次保養が始まる前に寄付をしてくださったものをいただきました。球美の里は、久米島の皆さんだけでなく沖縄本島の方々からもこうした温かい支援をいただいています。宗像堂の皆さん本当にありがとうございます。

 

午前中は、球美の里のガイダンス。施設内を回り、どこに何があるか、どのように過ごすか、スタッフから説明を受けます。

 

そのあとは、子どもたちが待ちに待った自由時間！

外で走り回る子、ボールで遊ぶ子、虫取りをする子、中で絵を描いたり、折り紙をする子などなど思い思いに過ごします。

多くの子が五感をフルに使って久米島の大自然に触れることを全身で楽しみます。

 

そして、午後のプログラムはアイスブレイキング。
ボランティアさんたちを中心に、前日の夜考えたレクリエーション。
みんな喜んでくれるかなぁ、と少し不安もありましたがみんなたくさんコミュニケーションをとって盛り上がっていました！

 

子どもたちの緊張も解け始めて一安心。

 

保養3日目。
午前はみんなが待ちに待った海！イーフビーチへ。

ラッシュガードにシュノーケル。朝から準備万端で張り切っていましたよ。

日本の渚100選にも選ばれている美しいビーチでリラックス。

こちらは波を全身で感じております。気持ちよさそう。

 

午後は甲状腺検診を行いました。
島根大学の野宗先生が子どもたちを丁寧に検診してくださいました。

検診の結果はすべて、このあと保護者の方へ送ります。

こうした医療的なサポートも球美の里の大きな役割です。

 

検診の合間に、男子は岩山で海を眺めながら休憩。気持ちいい風が吹いていました。

女子は「バーデハウス」へ。久米島の海洋深層水を使った温水プールで心と身体をリラックスさせます。

 

保養4日目。
午前はシーサー作り。

球美の里ではこうした物作り・芸術プログラムを各種用意しています。

うわ、に、似てるね...。

 

午後は磯の生物観察。
インタプリターの小川先生から磯の生き物についての説明を聞いてから畳石ビーチにいきました。

ナマコやヒトデ、魚など色んな生き物発見して大興奮！タコやウミヘビ。自然の海の生き物をたくさん見つけて実際に手で触れられる貴重な体験です。
最初は「気持ち悪－い」なんて言っていた女の子たちも先生にいろいろ質問するなど夢中になっていました。

 

保養5日目。
午前は球美の里にある岩山で宝探し！

お宝は貝殻ストラップ。こちらはなんと昨日の磯の生き物観察でお世話になった小川先生の手作りです。みんな無事見つけることができました！

 

午後から西銘地区の老人クラブの方々が来てくださるので、お出迎えの準備。
班ごとに横断幕を作りです。

 

島のおじい、おばあが昔の遊びを教えてくれました。
沖縄の草木、アダンの葉で風車とソテツの葉で虫かごの作り方を教わり、竹で作った竹鉄砲で遊んだり竹とんぼをいただいたりと盛りだくさん。
50人分の材料を用意していただき、作り方や遊び方を丁寧に教えてもらい、子どもたちも最後まで楽しむことができました。

 

西銘老人クラブの皆様、本当にありがとうございました。

 

久米島高校一年生のボランティアさんがこの日で最後の日でした。
外でも室内でも子どもたちと本当にたくさん遊んでくれました。

久米島の皆さんは、高校生からご年配の方まで、本当にこうして町をあげて地域ぐるみで子どもたちを見守ってくれます。

 

保養6日目。
午前は、泥染めやサンゴの風鈴作り、クリップ飛行機作り、折り紙を使った風車、和紙を染めたりなど、さまざまな物作り教室を開きました。子どもたちは目をキラキラさせて、いろいろな物作りに挑戦。

 

 

午後はハテの浜へ。
天候は晴れ！東洋一の「砂浜だけの島」と呼ばれる美しい浜にみんな感動！
透き通った海で思う存分泳いだり、泳ぎながら貝を拾ったり、砂浜で貝殻やサンゴを集めたり。

 

 

 

夕食後、久米島にある手話サークル「くめしゅわ」さんによるプログラム。
はじめに耳にハンディキャップのある人が普段使っている機械や手帳の話をしました。その後、言葉を使わないで物を伝える難しさを体感するジェスチャーゲームをしました。最後は手話歌。繰り返しの部分を習い、みんなで手話を楽しみました。

 

 

保養7日目。
午前中は川に湿地、草地と自然溢れるホタル館に行って川遊び。
ホタル館のスタッフの方々に教わりながら、カニやエビ、魚など網を使って捕ます。

午後は沖縄戦争の歴史のDVDを観てから、慰霊碑に行ってきました。

こうして温かく保養を受け入れてくれる久米島はどんな歴史があったところなのか心に刻みます。みんなとても真剣に話を聞いていました。

 

その後は、お楽しみのお土産のお買い物！

「これはお母さんで…こっちはお父さんで…」と悩んでいました。

 

そして、夕食時には今日お誕生日だったお友だちのお祝いをしました！！
お誕生日おめでとう～～！

 

そして夕食後は毎保養必ず来てくださっている、沖縄民謡グループ「なんくるさんしん」さんのライブがありました！

最後は「第25回新唄大賞」のグランプリまで受賞した球美の里への応援歌「球美ぬ里にめんそうれ」にあわせてみんなでカチャーシー！

 

 

保養8日目。
いよいよ保養もラストスパート。午前はパッキング。

お昼ごはんはBBQ！外でスタッフが焼いたお肉に野菜に焼きそば！

 

そして午後はお別れ会。
男子も女子もそれぞれ出し物を考え練習したものを披露しました。
まずは空手の型の披露から！

 

「ビリーブ」「翼をください」を合唱！

 

こどもの代表として高学年のお姉さんが、ボランティアさんたちへお礼の言葉を読んでくれました。

保養中は毎日、朝から晩まで寝る間も惜しんで子どもたちのお世話をしてくださったボランティアのみなさんからも一言ずついただきました。
今回は海外からも含めてたくさんのボランティアさんたちが駆けつけてくださいました。現役バリバリの学校の先生、勉強熱心な大学生、忙しい中日程を調整してくれた社会人。そして久米島からもお仕事の合間に看護師さん、地元の高校生からお年寄りまで。

見えないところで助けてくださった方々も含めるとここには書ききれません。球美の里の支援者の方の層の厚さが改めて身に染みる回でした。

 

保養9日目。
ついに62次保養の最終日。
午前中は、みんなで使った球美の里全体の大掃除をしました。

 

 

昼食を食べた後、ついに球美の里とお別れです。
みんな無事に久米島空港から飛び立ち福島へと帰っていきました。

 

球美の里の活動を支えてくださっている全国の支援者の方々、久米島の皆さま、そしてボランティアに来ていただいた皆さまのお陰様で、子どもたちは思いっきり自然に触れ、芸術に触れ、歴史に触れ、そして何よりも温かい人々に触れることで、心身ともに、より元気に、一回り大きく成長して福島に帰っていくことができました。

本当にありがとうございました。