多剤耐性菌の脅威に挑む ―「ファージ療法」研究の加速を―

多剤耐性菌の脅威に挑む ―「ファージ療法」研究の加速を―

寄付総額

9,321,000

目標金額 5,000,000円

寄付者
115人
募集終了日
2024年7月31日

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2024年06月04日 12:36

ファージとファージ療法について、解説します!

ファージはウイルスの一種です

 

微生物には、細菌、真菌(カビ)、ウイルスなどの種類があり、そのうちウイルスは最も小さいです。


また、ウイルスには、動物に感染するウイルス、植物に感染するウイルス、細菌に感染するウイルスがあります。このうち細菌に感染するウイルスを「バクテリオファージ(ファージ)」といいます。そのためファージはヒトに感染することはありません。

 

 

ファージが感染すると細菌の中で増え、菌を溶解して放出されます。これを「溶菌」といいます。バクテリオファージ(Bacteriophage)という名前は、細菌(Bacteria)を食べる(phage ギリシャ語に由来)という意味で、d'Herelle  によって名付けられました。

 

 

ファージの特長

 

 

200nm(200ナノメートル)は、1mm(1ミリメートル)の5千分の1の大きさです。

 

1 増殖速度が速い
細菌に感染後、数十分で100〜200個に増えます。大腸菌が20分で2倍になるのと比較すると、増殖速度が非常に速いことがわかります。

 

2 厳密に宿主細菌を認識する
ファージのTailやTailの末端などにあるレセプターで細菌を認識します。このレセプターの認識は厳密なので、ファージは特定の菌にしか感染しません。例えば、黄色ブドウ球菌に感染するファージは、通常、大腸菌に感染することはありません。また、大腸菌に感染するファージの中には広く様々な菌に感染するものや、決まった性状の大腸菌にしか感染しないものがあります。私たちは、病気をおこさない大腸菌には感染しないで、多剤耐性大腸菌に感染して溶菌するファージを治療に用いたいと考えています。

 

3 ファージはどこにでもいる身近な存在です
地球上で最も多い生体物はウイルスであり、1031 粒子あるとされています(Liang G, Bushman FD. Nat Rev Microbiol 19, 514–527, 2021)。そのほとんどはファージであり、あらゆるところに存在しています。

 

また、ヒトの消化管には約100兆個の微生物が生息し、そのほとんどが細菌とされています(Luke K et al. Gastroenterology 14, 1470-1476, 2014)。しかし、ウイルス粒子の数は、その約1〜10倍であり、その多くがファージと考えられています(Breitbart M et al. Res Microbiol 159, 367-373, 2008)。 このようにファージは私たちの身近に存在しています。
 

ファージ療法とは

 

上記で説明したファージの性質を利用して、病原菌をファージで制御し、感染症を治療することをファージ療法といいます。私たちは、近年増加している薬剤耐性菌のファージ療法の開発を目指しています。

 

 

ファージの中には、細菌に感染した後、ファージのゲノムが細菌のゲノムに入り込んでしまい、細菌の遺伝子のように振る舞うものがあります。ファージのゲノムが細菌ゲノムに入り混むことを「溶原化」とよび、このようなサイクルをもつファージを「溶原ファージ」といいます。これに対して、感染すると増殖して溶菌しかおこさないファージのことを「溶菌ファージ」といいます。

 

溶菌をおこさないこともある「溶原ファージ」は、ファージ療法には不向きです。また、この様なファージをヒトに投与すると思いがけないことがおこる可能性があり危険なため、ファージ療法には用いられません。本プロジェクトでは、ファージゲノムを解析することで、挙動が単純で安全な「溶菌ファージ」であることを確認して使用します。

 

 

ギフト

3,000+システム利用料


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3千円コース

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※寄付金領収書は2024年10月末までに送付いたします。なお、領収書の日付は、READYFOR株式会社より学校法人杏林学園へ入金される2024年9月の日付になります。

寄付者
16人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年12月

10,000+システム利用料


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1万円コース

● 寄付金領収書
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寄付者
43人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年12月

30,000+システム利用料


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3万円コース

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寄付者
16人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年12月

50,000+システム利用料


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5万円コース

● 寄付金領収書
● 感謝のメール
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2026年12月

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10万円コース

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2026年12月

300,000+システム利用料


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30万円コース

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2026年12月

500,000+システム利用料


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50万円コース

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発送完了予定月
2026年12月

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