プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

 

 

お忙しい中お読みくださりどうもありがとうございます。私たち京都大学農学部2回生の田中千尋と龍谷大学文学部1回生の佐藤雄凛は学生団体「京文化を味わう会」の代表・副代表を務めております。京都の文化への憧れをもって京都の大学に入学した学生がご縁あって集まり、日々伝統文化を勉強しております。

 

京文化を味わう会は京都の大学生と卒業生の若手社会人によって構成されていて、日頃はお茶やお花、お着付け、日本舞踊、お三味線などの①伝統芸術のお稽古をしつつ、要請があったときには盆踊りの会場設営など京都の地元の方々へ②ボランティアとしてお手伝いをしております。自分たちが京文化を勉強するだけでなく、より多くの同世代の若者に京文化の価値を広めたいという思いも共有し、③イベント開催もしております。

 

①の伝統芸術の先生や、お着物や小物の作り手さんより、京都でさえ伝統産業・工芸の廃業数が多いことがわかりました。お世話になっている方々に何かお助けすることができないかと考え、まずは同世代の大学生に伝統文化の価値を広めることから始めようと思い、③のイベント開催をすることにしました。今回は今までの10~20人規模のイベントではなく、200人以上の方を対象としたいため、ホテルや展示会場にならざるをえなく、会場費・設営費が100万円を超えてしまいます。伝統工芸士の先生方にはボランティアでお越しいただいている上に、ご参加者の参加費(大学生は1000円、26歳以上は3800円に設定)、地元の方々からのご寄付や、行政の助成金で賄えきれない部分がございますので、それについてご協力をお願いしようと存じます。

 (浴衣のお着付けのお稽古の風景)

 

 

京都市の報告によると、平成26年から27年にかけてはわずか1年間で伝統産業品の出荷は62億円減少し、約1200人の職人さんが離職していることがわかりました。京都市の報告書(*1)に書かれてあることがとてもわかりやすく、

 

①需要の低下 → ②出荷額の減少 → ③事業者体力の低下

 →④ものづくり・販売促進能力の低下 → ①需要の低下 …

 

 

という負のサイクルが生じています。

消費の拡大のためには伝統工芸・産業品の価値をわかってもらう必要がありますが、主にそれらのイベントや市民講座は小中学生や壮年以降の方が対象でした。

しかし、将来の進路を決める大事な時期にあり、かつ、まだ社会にもまれきっていないために感受性も高いままの大学生にこそ伝統の価値を伝える必要があるのではないでしょうか。また、京都市には大学が38もあり(*2)、京都で伝統文化の価値をわかった後で地元に戻ると、また別の視点から地元の文化を守ろうとする機運が育つのではないでしょうか。

 

(*1)京都市伝統産業活性化推進審議会委員 報告書

   https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/cmsfiles/contents/0000217/217005/dai3kikeikaku.pdf

(*2)京都市情報館より

      https://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000060487.html

 

 

昨年度は浴衣の着付けのイベントのほか、『第1回本物の京文化を味わう会』を実行しました。イベント後に18~25歳のアンケート結果をみてみますと「初めて日本舞踊を見られてよかった」「香道が見たかった」「体験コーナーの金箔押しの練習を続けてみたい」といったように、伝統文化に興味がないのではなく、どこにいけば伝統文化を味わえるかがわからなかったということが判明しました。

 

24人中12人がまたイベントに来たい、さらに5人が必ず次回も来たいと回答しているように、若者は打てば響く、いや、もっと積極的に大学生に伝統文化を広めねばならないことがわかりました。

 

 

 

そもそも伝統はなぜ伝統として、何世紀にもわたって存続してきたのでしょうか。それは、常々時代の要請に見合う変化をしてきたからだと考えられます。歌舞伎ももともとは「かたぶきもの」という異端者が由来でした。大昔は仏画を描いていた京繍(きょうぬい)が音楽イベントのエンブレムになったり、仏具に用いられた箔押の技術もスマートフォンのデコレーションに用いられるなど、本来職人さんの創造力・柔軟な対応力というのはとても強力なものです。もっと若者と職人さんとの接点を増やすことにより、文化がさらに発展することは自明であります。

もちろん、新しいものばかりがよいのではありません。組みひもは復元がとても難しい、高度な技術で作られたものがあったり、古代より伝わる技術があってこそ発展系が活きることは自明です。そのため、私たち「京文化を味わう会」は、常に最新の技術を学びつつも、お稽古や職人さん、京都の地元の方々からの勉強を欠かさず、真摯に1000年の伝統と向き合っていくことを忘れずにおります。

 

(写真左上・右上:山下憲子先生ご提供お写真、京繍)
(写真左下:涌田親先生ご提供、箔押)

(写真右下:スマホへの箔押体験)

 

 

繰り返しますが、若者、とくに大学生と伝統はお互いの接点が少なかったことが現在の問題点です。伝統文化の価値を大学生のうちにいったんわかると、就職して生活に余裕が出たときに趣味として伝統芸術を始めようか、家庭をもって子供が誕生すると七五三の着物と小物を用意しようかといったように、伝統経済のアクセルを踏む力にもなります。

 

単純に考えましても、このような大学生と伝統との接点を増やすのに一番楽な方法がイベントと考えられます。少なくとも何か1つに興味をもって来場した若者が、偶然目に入った他のものに惹きつけられる、これは人生の醍醐味の一つではないでしょうか。舞妓さんも、変身舞妓の体験をして本物の舞妓さんになる方が多くいらしたり、実際に触れるというのは言葉以上の効果があります。

 

イベント開催にあたり、職人さんの多くがボランティアで来てくださいますが、どのイベント会場でも会場費と展示パネルなどの備品代をあわせると高額になってしまいます(前回は合計約110万円)。行政の助成金、一般企業からの協賛金はございますが、試算によると、ご参加者からの入場料だけでは50万円以上の赤字が出てしまいます。OB/OGの方々に多く負担を求めるのも心苦しいのですが、第1回目のイベントで手ごたえをつかみ、さらには芸術の先生や職人さんからもぜひずっと続けてほしいとご期待をいただいておりますので何としてでも継続していきたく存じます。そこでこの度はクラウドファンディングReadyforさんにお願いし、皆様方のご協力を仰ごうと決意いたしました。当団体を代表して、田中・佐藤よりお願い申し上げます。

 

 

 

7月13日(土)開催の第2回本物の京文化を味わう会では書道・華道・茶道の3つの芸術から京文化をみようとしています。

内容としましては、

 

①公開討論:3つの芸術の先生が公開討論をします。

書道-田上鐵牛氏(東大寺学園高等学校常勤講師)

華道- 徳持拓也氏(華道教授)

茶道- 加藤宗貴氏(慶應義塾大学非常勤講師)にご登壇いただきます。

テーマは「三道の紹介」「三道の交わりとそれを用いた季節の味わい方」「伝統芸術の未来」です。

 

②伝統工芸の展示、体験

伝統工芸士さんをはじめ、今回は三道に関連する伝統工芸に従事される職人さんが一堂に会します。

体験:蒔絵、錺、清水焼絵付、京繍、和ろうそく絵付、水引、金箔押、組紐、真田紐(結び方)、京印章、尺八、拓本。

展示:竹工芸、和菓子、花器、茶碗、表具、造園(のやり方)、畳、唐紙、

 

③をどり・お茶席

先斗町より市結・もみ香の両舞妓さんがをどりを披露、立礼式でお茶席もいたします。

 

【プログラム】
10:30 - 11:00   公開討論 「三道の紹介」
11:00 - 11:20   華道の実演
11:25 - 11:55   茶道の実演
12:00 - 12:25   書道の実演
13:40 - 14:30   公開討論
「三道の交わりとそれを用いた季節の味わい方」
14:30 - 15:10   お茶席
15:15 - 15:30   をどり
15:30 - 16:20   公開討論「伝統芸術の未来」

 

【前売り】

小学生以下無料

学生・25歳以下 1000円(お茶席込 1500円)

社会人 3800円(お茶席込み4500円)

 

 

 

 

・プロジェクト終了要項

2019/7/13に、ホテル日航プリンセス京都で「第2回本物の京文化を味わう会」を開催したことをもって、プロジェクトを終了とする。

天災によってイベントが開催できなかった場合は延期とし、変更後の日時は2019年8月31日までに決定します。


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