思春期の、生きづらさを抱える子どもたちに関わる仕事をしてきました。

その中で、性にまつわるトピックは避けて通ることができませんでした。

 

家庭の中で居場所を持てない子どもたちは、ともすればそのさみしさから彼氏/彼女との関係にどっぷり依存してしまうことがあります。

 

見捨てられることに強い不安を覚えて、デートDVの被害者になりやすいのも、そういった背景を持つ子ども達です。

 

どうやったら赤ちゃんが生まれるのかも分からないまま、言われるがままにリスクのあるセックスをしてしまう子も少なくありません。

 

また、まだまだジェンダーで分けて扱う文化が根強く残っている学校では、セクシュアルマイノリティの子どもたちが、大人や周囲の子どもたちに悪意はなくとも、排除され傷ついている現状があります。

 

そんな状況の中で、学校での性教育、性の多様性についての教育はどうしても必要です。

 

しかも、ただ「大人になるまでするべきでない」とか、「差別はいけないことです」などということではなく、具体的なリスクとその回避方法、具体的に傷つかずにいられるための仕組みづくり、さらに安全・安心な人間関係を築くうえでのルールや自分の持っている権利について学ぶ必要があります。

 

この映画が多くの学校関係者の目にとまり、学校現場で活用されることを切に願っています。

 

 

武田 緑

 

学校の民主化アドバイザー シティズンシップ教育コーディネーター 民主的な学び・教育=デモクラティックエデュケーションを日本中に広げることをミッションとして、 教育関係者向けの研修の企画運営、現場の課題解決のための伴走サポート、教材やツールの開発・提案、キャンペーンづくりなどに取り組んでいる。

 

現在、DEI-Democratic Education Initiative-の発起人として全国の教育現場の取り組みを支援しつつ、NPO法人授業づくりネットワーク・理事、 学校働き方研究所・ファシリテーター、 一般社団法人はらいふ・理事、WEBマガジンここここ・編集長、東淀川区こどもの居場所づくりアドバイザーなどを兼任。