Vol.1 海外一人旅体験談 ~オアシスの街エルフードより~

こんにちは!Meals Make Home 代表の吉井と申します。

 

新着情報第一回目では、わたしが本プロジェクトを企画するきっかけにもなった、

アフリカ・ヨーロッパ一人旅で得た経験をお話ししていきたいと思います。

 

今回は、アフリカのモロッコでの体験について取り上げています。

 

少し長くなっていますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

 


「今度の春休みに、ウガンダにある日本のNPO団体やJICA、現地の小学校を見に行くスタディー・ツアーを企画してるんだけど、一緒に来る?」

 

学生団体を運営する友人からもらったこの一言から、わたしの旅の計画は始まりました。

当時大学4年生だったわたしは、普通ならば友達とワイワイ楽しみながら行く修学旅行の代わりに、ウガンダ発の一人旅を実行することにしました。

アフリカのウガンダに二週間ほど滞在した後、友人と別れて一人モロッコへと渡りました。

 

 

これは、モロッコで最初の滞在地となったマラケシュの宿で出されたおもてなしのお茶・チャイ。モロッコでは、来客にチャイとお菓子を提供することが一般的なのだそうです。


モロッコのチャイは、アジア圏のスパイシーが効いたそれとは異なり、かなり甘めです。現地の方はこのチャイにさらに角砂糖を加えるとのことだったので、みなさん相当甘党ですね。

 

「現地の文化や習わしは、現地の人に教えてもらう」ということを旅のモットーにしているわたしは、オアシスの町エルフードで、現地家庭にホームステイをすることにしました。


青年海外協力隊の隊員としてモロッコを訪れ、以来この国に魅了されて現地に移住した日本人のMさんと、その婚約者であるモロッコ人のAさんの家に滞在させていただきました。

 


(写真:寝室はベッドと電灯のみ、というシンプルな部屋が一般的。)

 

ステイ先は「クサール」という土を固めて作られた住宅です。

土壁は日中に太陽光を吸収することができるので、寒い夜はあたたかく過ごすことができます。(代わりに、夏はとても暑いそうですが…。)


エルフードの産物の一つであるナツメヤシの枝と葉を使い、さらに段ボールを重ねて作られた屋根はとても頑丈で、雨風を防ぐのに役立っています。

 

 

(写真:日中は気温が高く日差しも強いので、洗濯物は一瞬で乾きました。)

 

食事は全てAさんの手作りで、モロッコ家庭料理でした。
滞在期間は1泊2日だったので、昼にタジン鍋料理(写真下左)、夜はクスクス(写真下右)をいただきました。

 

どちらも、モロッコを代表する伝統料理です。


  
(写真:Mさんの婚約者Aさんが作ってくださったモロッコの家庭料理)

 

実は、エルフードの町にたどり着くまで、マラケシュやティネリールなど様々な地でモロッコ料理を食べ歩いていたのですが、それぞれの場所によって味つけや調理の仕方は異なっていました。

 

そのことをMさんに話すと、

 

「味つけもそうだけど、タジン鍋に入れる具材も家庭によって全然違うよ」

 

と教えてくださいました。


日本でいう鍋料理のように、家庭によって「家庭料理」は異なるようです。

面白いですよね。

 

 

食卓を囲んで3人で一緒に食事をとっていると、突然その婚約者の方が泣き出しました。

一体どうしたのかと尋ねると、つい先日亡くなられた近所の方のことを思い出したのだそうです。

 

その方とAさんはそこまで親しい間柄ではありません。

 

さらに、その方が亡くなられてから、すでに3日ほど経過していました。


それでも、時々思い出してはこうして泣き出してしまうのだそうです。

 

 

実は、その亡くなられた方とAさんには“イスラム教徒”という共通点がありました。

 

イスラム教徒は「共同体意識」がとても強い宗教で、隣人の幸せを一緒に喜び、不幸を一緒に悲しむという風習があります。


だからAさんは、隣人の不幸を、まるで自分のことのように悲しんでいたのです。

 

“イスラム教”という括りで偏見を持つ人は少なくありません。

けれどこの時、わたしは「イスラム文化」は、とてもあたたかいものだと確かに実感しました。

 

そしてそれは、一緒に食卓を囲まなければ知り得なかった、新しい学びでした。

 

このように、食卓を一緒に囲むことによってお互いのことをよく知ったり、理解したりすることができます。

 

 

Meals Make Homeでは、そんな機会を増やしていきたいと思いました。


特に日本では、毎日家族みんなで食事をしている、という家庭は少なくありません。

 

そこで、本プロジェクトを通して「食卓を囲むことの大切さ」を伝えていきたいと思います。

 

 

みなさまのあたたかいご支援、お待ちしております。

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