０円で配布することについて

娘が、私の顔をみて

「おとうさんの、うしろに、たくさんの、ひとがいるよ」

と言いました。

「えっ！お父さんの後ろに？」

と私が聞き返すと

「そう、みんなが、みまもってる」

と娘が言いました。

「おとうさんもそんな気がしてるよ」

皆さんの応援を超えた念のようなものを感じています。
その想いが、私を突き動かしています。

人生でこんなにお金に向き合ったのは初めてかも知れません。
このプロジェクトは、本を無料で配布して、
出版社や、作家が、ちゃんと糧を得るという試みをしています。
経済活動について考える良い経験をさせてもらっています。

子どものころから、絵を夢中で描いていました。
もちろん、それをお金にしようとか、好きなことで生計を立てたいとかそんなことは考えません。
ただただ描くという無意識を爆発させていました。それは幸福そのものの時間だった。

「いい絵だね」と言ってくれる人がいたら、嬉しくて、その絵をあげていました。ごく最近まで、そうしていました。しかし、「価値がさがるから絵は人にあげちゃだめだよ」とか「絵を売らなきゃ生活できないでしょ？」とご意見を頂くこともあって、絵をあげることが難しくなってきました。

その人たちは、私の絵に価値があると思ってくれているから、心配して言ってくれているのだと感じています。そして、私が、アルバイトせずに、好きなことに没頭するには、これを生業とするしかありません。いま、好きなことを生業としていく楽しさも感じています。でも、絵を商品にしたくない気持ちは、まだ自分の中で大きくあります。
絵を気にいってくれた人たちに、あげたいなあ。。という気持ちはなくなりません。
絵を楽しく描いて、その姿を微笑ましく見つめる神さまから、銀行に振込があれば、どんどん絵を欲しい人にあげたい笑。そんな子どものような空想をよくしています。

絵だけではなく、出版している本も気に入ってくれた人にはあげたいです。

０円で本を届けたい。無料で本を配布して、しかも、生業としても成立する。これは、私がずっと想い描いていた夢です。その夢が、現実に近づいて来ています。
何と、６０人を越える神さまから支援を頂きました。
誰かの行動に、報いる気持ちがあれば、人間は、神さまになれるかも知れない。
私にとって、ご支援してくれた人たちや、応援してくれる人たちは、神さまです。
皆さんに、祈るような気持ちで感謝しています。

「出資を募って、無料で配布するなんて世の中なめてるのか」

という意見の人もいました。
しかし、こんな風に声をかけてくれる人もいます。

「本を無料で配布して、しかも作家がちゃんと等価の利益をもらえる仕組みを考えて実践する勇気に感動しました」

この気持ちに応えるために成功させるしかありません！
そして、神さまが、まだまだ登場することを信じています。

私は、土や、木々、あらゆる万物の中に、神さまはいると感じています。
そして、人間の細胞や、精神にも、人知を越えた何かがあるはずです。
その深い所にある何かが、私を突き動かしている。
その動く気持ちが、私にとっては、真の経済です。
なぜ経済なのかは分かりません。でも私の中には大きな確信があります。
この確信に向って進んでみよう。