大船渡の漁港に行ってきました

私たちは避難所での出会いから始まって、その後巡り合った東北の人たちを訪ねて、「声」を取材しています。先だって訪れたのは、岩手県の大船渡漁港。

この漁港も、他の港と同様に津波で多くの船を失いましたが、この日も精いっぱいの漁が行われ、新鮮な魚が水揚げされていました。

そしてこの日、なんと言っても印象深かったのは、「新造船の進水式」があったのです。

伊藤広一さんという漁師さんの船。昨年3月に船を失い、それでも一念発起して借金をし（漁船はとても高価なお値段なのです）、新しい漁船を発注しました。造船所そのものが各地で被害を受けて、通常よりも時間がかかりましたが、約1年待たされて、納車ならぬ納船が行われました。漁師さんにとっては、一生に一度あるかないかの、新造船の進水式。ご家族、漁業仲間、地元の人々もこの日は本当に嬉しそうでした。立ち合った私たちも、感動です。震災前と比べて、まだまだ少ない水揚げ量。少しずつ、漁を復活する漁師さんが増えることを祈っております。

この日の様子も、映像にまとめて、神戸の展覧会で上映しますので、ぜひご期待ください。

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