能登半島地震・豪雨災害、被災動物救援活動～チビ君ちゃん、乳腺の緊急摘出手術が行われました

こんばんは。

ネクストゴール達成後も、続々とご支援をお送りくださりありがとうございます。

みなさまの熱いメッセージに、心が震えます。

今夜２３時まで、能登からの被災猫たちについて発信しつづけたいと思います。

昨夜、連携する苅谷動物病院、三ツ目通り病院から電話がありました。

１０月１０日、第８便として東京に連れて来た白黒の「チビ君ちゃん」の状態と治療についてです。

チビ君ちゃんは、地震発災から１カ月の２月５日に石川県が引き取り、県内のボランティアさんが預かって、その後、いしかわ動物愛護センターに収容されていました。「チビ君」と名付けられていますが、女の子。推定１、２歳との情報でしたが、どうやら１０歳くらいです。

そのチビ君ちゃんの乳腺にできものが見つかりました。

いちばん上の乳腺から左に８個、右に６個と多発しています。大きいひとつが５ミリ、小さいものが１ミリ。年を取ってから不妊手術が行われているらしい痕が見られ、まさか乳がん？！　

１歳までに不妊手術を行なうことで乳がんの発生率は８６パーセント低下し、２歳以上になってから不妊手術を行なっても手術ががんの発生を抑える効果はなくなると聞きますが…

本日午後、チビ君ちゃんの手術が行われました。

転移の可能性を抑えるため、左右の乳腺をリンパ節とともにすべて同時に摘出したいところですが、皮膚がつれてしまうため、今日は左側の手術を実施。右側の乳腺とリンパ節を摘出する手術は、後日、行われます。

組織は病理検査へ。良性のできものであることを願うばかりです。

飛行機の長旅を頑張ったよね、せっかく東京に来たのだから、幸せになろうね。

私たちは２月６日の２頭から昨夜の４頭までの９便、計４５頭の能登の被災猫たちを保護して医療にかけ、譲渡を進めていますが、命あるものを引き受ければ、想定外のことが次々と起こりますね。

「コスパ」（コストパフォーマンス）や「タイパ」（タイムパフォーマンス）を最優先にすることはできません。１頭１頭の命を丁寧に救い、幸せな第二の「猫生」につなげる。みなさまからの応援、ご支援があるからこそ、活動を続けることができます。

どうかみなさま、最後の瞬間まで、伴走いただければ幸いです。