地球環境の為にデジタルアートイベントを山梨県清里高原で開催します

私が今回のGDARの制作作品のテーマとして取り上げたい環境問題はいくつかあります。
それらを紹介していきたいと思います。　

"緑の砂漠"という言葉を聞いたことはありますか？　

日本の森林は広大で驚くべき存在です。国土の2/3にあたる約2500万ヘクタールが森林に覆われています。この数字を見ると、日本の森林は豊かな印象を受けるかもしれませんが、実際には人工林が全体の41%を占め、原生的な天然林はわずか10%強しか存在しないと言われています。

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人工林は主に材木の供給を目的としており、品質を保つためにまっすぐで長く育てる必要があります。そのため、わざと密集させて植えられ、通常では10年や20年経ったら間伐が行われます。しかし、最近では林業に従事する人々の数が減少の一途をたどり、山林の所有者も高齢化が進んで体力的に維持が難しくなり、手入れが行き届かない森林が増えています。

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こうなると、密集した人工林はますます過密な状態になり、自然に繁茂した葉が太陽光を遮ってしまい、下草などの下層植物が枯れ、土壌が露出してしまいます。これが"緑の砂漠"の状態であり、遠くから見ると緑豊かに見えるかもしれませんが、生物多様性の観点からは貧弱であり、風雨による土壌の侵食が進み、土砂災害の頻発や生態系の衰退など、さまざまな問題を引き起こします。

鹿や熊・イノシシなどの野生生物が都市部に現れることが増えたのも、緑の砂漠化によって下層植物が減少し、野生動物の食物源が減ったことが一因とされています。

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一方で、原生林には独特の魅力があります。木々の形や多様性から、生命体としての力強さや美しさを感じることができます。これもまた、北杜市八ヶ岳の高地に住む私自身がとても好きな日本独特の景色です。

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八ヶ岳は美しい森林が広がる地域であり、私はその森林に特に関心があります。また、高地に住んでいるため、周囲の自然環境や地域の森林管理者との交流を通じて、林業の現状や課題についても学ぶことができます。自然の中で過ごしていると、森林の美しさやそこで生きる生物たちの姿に心を癒されます。八ヶ岳の森林の魅力を守る為にも私はデジタルアートを通じて、多くの人々に森林の大切さや保護の必要性を伝えたいと考えています。

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森林が私たちの生活や地球の未来に与える影響を考えると、その保全と持続可能な利用がますます重要になってきます。私のデジタルアートがその一助となり、多くの人々に森林の大切さを伝えることができれば幸いです。

未来エージェンシー株式会社
多田朱利