☆§☆間一髪助かりました！☆§☆

冷たい雨が続く季節。
北アルプスのふもとに位置する飛騨高山。
夜間の冷え込みは夏でも油断なりません。

 

そんな中、子猫の遺棄が続いています。

突然親から引き離されて放置された子猫には、雨を避ける手段も、体温を維持する居場所も見つけることはできません。

雨に濡れた体で、夜気に当たればそれだけで命とり。

とにかく、声が枯れるまで鳴き続け、お母さんを呼ぶしかできることはないのです・・・

 

「2日前から子猫の声がしていて、ようやく見つけたんですが・・・」

ご相談を受けて駆けつけると、狭い裏路地の小さな水路から鳴き声が・・・

 

その声はとうに枯れ、しゃがれてしまっています。

美味しいごはんのにおいと、発見者の男性の呼び声で出てきたものの、すぐに隠れてしまう。

そこで、傷つけないよう安全に配慮された捕獲器でなんとか保護しました。

でも、動きがおかしい・・・

ほんの浅い水路から上がるにも、移動するにも・・・？？

見れば、しっぽはタランと垂れ下がり、右後ろ脚もほとんど動きません。

明らかにケガをしている状況でした。

 

雨の中冷たい水につかってどのくらいいたのでしょう・・・

冷え切った足と下半身。

とりわけ動かなくなった尻尾は水につかった筆のようになっていました。

あと１時間も遅かったら、確実に助からなかったでしょう。

 

差し出したミルク粥を少し食べ、依頼者男性の腕の中で眠ってしまった姿は、必死で泣き叫び、飢えと寒さに耐えるしかなかった数日間が偲ばれ、胸がつぶれる思いでした。

 

『縁だから』と迎えてくださったご家族。

そして、通院とリハビリ。

 

間違いなく飼い猫であったであろう人懐っこい女の子。

辛い思いをさせた人間を、もう一度信じてくれています。

 

ダメになってしまった尻尾の神経は戻らず、今後どうするか・・・課題ですが、足は少しづつ機能を回復し、元気に遊べるまでになってきました。

この地域では数日前から複数の通報があり、どうやら捨てられた兄弟が散り散りになっているようです。

ある時は側溝に、あるものは車のエンジンルームに・・・

「今すぐ何とかしてください！」

という電話が続きました。

 

でも、全員が仕事も家庭も持っている私たち、すぐに飛んでいけるばかりではありません。

救えなかった子、間に合わなかった子・・・

「あの時、ああしていれば、こうしていれば・・・」

どうすることができなくても、やっぱり後悔してしまいます・・・。

 

不幸な命を生まない！！

問題の根本にアプローチするしかありません。

 

簡単ではありませんが、チームがあるからこそ取り組めること！

丁寧に発信し続け、実行し、手段を皆さんに伝えていく。

 

中の子も外の子も、不妊手術と室内飼い！！

そして、

 

☆猫が安心してくつろげる地域をつくりあげる☆

 

多くの皆様に理解していただき、またそこからの発信ができればきっと暖かい地域ができますね！(#^.^#)