看護学生としてカンボジアで子どもの健康意識の向上を手伝いたい

こんにちは！NACEF2年の横田です。

今回は、NACEFが行っている口腔教育について紹介していきたいと思います！

 

NACEFでは、大きくSKO孤児院と、小学校で口腔教育を行っています。

 

場所がちがくても、やっている内容なんてどこでも一緒でしょ？と思われがちですが、内容は少し違います。

というのも、NACEFの教育は以下のように大きく4段階に分かれているからです。

 

小学校では、一番最初の段階である「興味をもつ」ところであり、

SKO孤児院では、最終段階である「他の人に伝える」ところにいます。

 

いまどのステップにいるのか？判断するために「健康チェック」を行い、

今より上の段階にステップアップする手助けとして「健康教育」をしています。

 

では、具体的にどんな内容を行っているのか？

 

２つの小学校では、今年が始めての教育だったので、

子どもたちに自分の口の中の健康について興味を持ってもらえることを目標として行いました。

 

自分の口の中が今どんな状態なのかしってもらうために、日本でもよく行う染め出しを行いました。

理由としては、小学生のころ真っ赤に染まった歯をみて楽しかったから・・・というのも多少ありますが（笑）・・・

大きな理由としてはカンボジアでは「ばい菌」という概念がないため、「悪いばい菌が体に悪さをするぞ～」という抽象的な説明ができないことにありました。

それだったら視覚的に訴えればよいのでは？？となり、染め出しをすることにしました。

 

子どもたちの反応は、、、

＊鏡を見てびっくり！なとってもいい笑顔！！

 

気持ちわるい～！！と染め出し液の気持ち悪さに驚いたりしながらも、「赤くなっているところは汚れているところだよ」と伝えると、一生懸命歯を磨いて白くしようとしていたのが印象的でした。

無事、自分たちの歯がどんな常態か？そしてどういう風に磨けば、よくなるか伝えることができたのかなと思います。

＊模型を使って、教室を回って説明していきました

 

子どもたちに教育をしていて、一番難しいのは、第二段階の「理解をしてもらう」ではなく、第三段階の「定着させる」ことかも知れないと思います。

わかってはいても、やれないことって、自分の経験から考えても結構多いのかなと思います。

小学校のみんなが来年覚えていて、自分たちでも歯磨きを続けていてくれたらなあと、、願っています。

 

では、次にSKO孤児院ではどんな教育を行っているのか？

 

最終段階の「他人に伝える」に突入している孤児院ですが、孤児院は毎年新しい子どもたちが入ってくるので、長くいる子どもたちはできていて、入ったばっかりの子どもたちはなかなかできにくいという状況があります。

 

そこで！

今回は、基本的な歯磨きの要点をまとめた紙芝居とともに、初めての試みとして「仕上げ磨き」について一緒に勉強をしました。

子どものとき仕上げ磨きをしてもらった方も多いのではないでしょうか？

カンボジアでは、そのような習慣はなかったようでした。

年齢の小さな子どもと大きな子どもとペアにして行うことで、普段は気にすることのないお互いの歯の中にも興味を持つ機会となったようです。

 

＊実際に使った紙芝居です！

＊育ち盛りの奥歯が磨きにくく、虫歯になりやすい様子を描いています。

 

また、今回の実施にあたって、カンボジアで歯科衛生士として活動されているNPOカムカムクメールさんには、「海外で使える歯磨き研修」や、台本のチェックなどにご協力いただきました。

この場をお借りして改めて御礼申し上げます。ありがとうございました！

https://www.facebook.com/NPOKhamKhamKhmer/?fref=ts