〈ロー・ハウス〉の大きさはどのくらい？実際の展示室で実験しました！

国立新美術館のクラウドファンディングは現在約68％、支援者様の数は232人となりました。

終了まで残り2週間強。引き続きご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。 

さて、今回の資金の使い道となる企画展「リビング・モダニティ」は、3月19日からの会期に向けて、展覧会そのものの準備も進んでいます。

▼先週の活動報告では、本展覧会の監修者であり建築家の岸和郎氏に、ロー・ハウスについて解説いただきました

今回無料エリアに展示する「ロー・ハウス」は、建築家の巨匠ミース・ファン・デル・ローエがいくつもの計画案を残していますが、建物として "実在する" ものは世界にひとつもありません。参考になる写真や映像のない中で、残された図面や資料をもとに模型を作り、手探りで実現していくことになります。 

そこで、先日館内では、「ロー・ハウス」を実現する2階の展示室で、実際どのくらいの広さになるのか"実験"を行いました。 

「ロー・ハウス」は、16.4m×16.4mのスクエア型。約150畳におよぶ空間に、「こんなに広いんだ！」とスタッフもあらためてびっくり。 

実際には、この空間の中に、「ロー・ハウス」の設計図に基づいて柱なども建てていきます。 

さらに内部には、テーブル、チェア、ソファなどさまざまな家具を配置する計画も。 

来場者のみなさまに、設計された当時の住宅の中にいるかのような体験をしていただけるような展示を目指しています。 

また、このロー・ハウスの展示設計を担当している建築家の長田直之氏からもコメントが届きました。

今後も、続報を楽しみにお待ちください。 

｜【おまけ】映像メイキング

ちなみにこのテープ貼り作業、熟練のスタッフが一辺貼るだけでも一苦労でした。「ロー・ハウス」の広さを体感します。 

さらに、この映像は高所作業台に乗って撮影しました。 

普段は、この作業台を使って壁の造作なども行っています。国立新美術館の展示空間を作り上げるのに欠かせない機械です。