おかげさまで、いいスタートをきり、日々精進しています。
ポンコツオーナー支援者の皆様、こんにちは!
ご無沙汰しております。
毎度ながら期日には間に合っていないポンコツです。
そう、そして
『大分県佐伯市で投げ銭ゲストハウスを始めた、ポンコツオーナーの中村です。』
と、自己紹介をできるのも皆様が支援してくださったからです。
皆様、覚えていますか?
去年の夏、とってもビビりながら私が公開したクラウドファンディングの記事を見て、皆さんが21日間という短い期間で270万円もの支援金を集めてくれた素晴らしくも末恐ろしいあの出来事。
思い出すだけでこんなことしようと思った自分が恐ろしい、でもちょっとニヤニヤ。
嬉しかったです。
達成した時は、内装工事や申請など開業準備に追われながらも
「あれ、集まっちゃった!どうしよう」という戸惑いの気持ちと共に
「このまち、誰がなんと言おうとめちゃくちゃいいまちだ!!」と実感しました。
佐伯のみなさんを始めとした支援者の方々に背中をグイグイ押してもらっている感覚を今でも鮮明に思い出せます。本当に嬉しかったです。
改めましてありがとうございます。本当に。
支援者の皆さんの中には、実際に出来上がったゲストハウスに来て、ごはんを食べてくれたり宿泊してくれたりした人もいますが、改めてご報告をしたいと思います。
まず、いただいたお金は全額、内装費用(総額950万円)の一部として使わせていただきました。
出来上がるまでを、写真でご覧ください〜!
ーーーーーー築80年の遊休物件ーーーーーー
築80年くらい。住宅だったこの部分は内装や水道などの設備をなくした状態で10年ほど?このままだったそうです。

とりあえず綺麗にしよう!と、まちの皆さんに呼びかけ、「ワークショップ」とは名ばかりの掃除。市内・市外から色々な人にご協力いただきました。
これにもたくさんのお金がかかっています。
物件オーナーのごっちゃんはなんでも「やろうや」と背中を押してくれつつ、しっかり面倒見てくれます。
背中押しつつ給水所でもしっかり待っててくれるみたいな。いや、なんか全然上手なたとえじゃないな。笑
ーーーーーー設計士さんとの出会いーーーーーー
そしてここからは、スーパーミラクルおしゃれで天才な設計士・麻ちゃん場。
設計図を見ては、「何から始めたらいいのか」「一体誰に声をかけたらいいのか」「本当にできるのだろうか」「失敗したらどうしよう」と悩んで過ごしていた日々が嘘のようにスパッと終わりました。
お茶しに行った時に「設計図を見ても想像つかない」と相談したところ、話を聞きながら何気なくメモを取る麻ちゃん。
「この人、わかってくれそう!」と感じた私は頭の中のイメージを全部吐き出しました。
「『レトロ』とかじゃないんだよな〜、『古き良きもの』?」
「古けりゃいいってもんでもない、人が大切に使った跡とか堪らん」
「小さくなった鉛筆とか、急な階段のいつも掴まれる部分の手すりとか」
「かっこよすぎる部屋とか建物って、なんかエゴっぽい」
「地元の人も気軽に立ち寄れる『カフェ』じゃなくてどちらかといえば『喫茶店』」
「畳も欲しい、寝ようと思っていなかったのについついごろんとしちゃう、とか」
「磨りガラスとか型板ガラスとか、好き」
「タイルも好き」
「解体される古い建物見ると、勝手に悲しくなる」
などなど本当にいろいろな、頭の中の物をぶちまけました。
「わかるよ〜!」と応えてくれる麻ちゃん。
そして、しばらくすると送られてきたイメージ図。


これを見て、全てのもやもやが吹っ飛びました。
「何から始めたらいいのか」「一体誰に声をかけたらいいのか」「本当にできるのだろうか」「失敗したらどうしよう」という不安はすっとなくなり、
「これを作ろう」「麻ちゃんにお願いしよう、麻ちゃんと一緒にしよう」「やってみなくちゃわからない」「30歳くらいで失敗しておけばこの先の人生もっと楽しくなるだろう!」と麻ちゃんに「これを作るにはいくら必要?」と具体的な話がポンポンと進み始めました。
ーーーーーータフで優しく器用な大工・ぞのさん登場ーーーーーー
以前から麻ちゃんと一緒に仕事をしてきた鹿児島出身の旅する大工・ぞのさんがメインの大工さんとなって、使える材料の確保や業者さんとの打ち合わせが始まりました。
私が移住してきて2年間で仲良くなった人に「こんな人・もの・場所探しています」と声をかけると
「いるよー!」
「あるよー!」
「ここどうー?」
などと次々に集まる地域の情報。
佐伯の人たちの寛容さや気前の良さを痛感しました。
「この土地でなら、失敗してもみんなが絶対に支えてくれるし、なんとかなる!」と変な自身がついたのもこの頃かも。
ポンコツに磨きがかかってきました(なんでも支えてくれちゃう皆さんのせいですよ!)。
麻ちゃんとぞのさんと話し合いながら
なるべく地元のものを大切に使おうと、設計士さんや大工さんと木立地区の製材所を訪問したり
古民家を解体している現場に行って捨てられてしまうものをもらってきたり。

ーーーーーー本格的な内装工事ーーーーーー
梁や物件内の掃除をしながらも業者さんや設備屋さんと打ち合わせしながらどんどん工事が進みます。
平日夜や週末は本当にいろいろな人に手伝ってもらいながら作業しました。
大変だったけれど、とても楽しかった。
そしてできたのは・・・
ーーーーーーいよいよ完成ーーーーーー


・・・めちゃくちゃ素敵です。
ーーーーーーお披露目ーーーーーー
10月にはお披露目の餅まきもしました。
ここでも地域の人達が協力してくれて、杵と臼で昔ながらの餅つき。
みんなでついた餅をポンコツオーナーの私、物件オーナーのごっちゃん、大工のぞのさん、設計士の麻ちゃんでまきました。
ーーーーーーその後ーーーーーー
オープンスペースでは貸切で会議や飲み会の会場として使えるようになっています。
宿泊スペースには市内の方はもちろん、市外・県外・海外からもお客さんが来てくれています。
皆さんのおかげで、こんなに素敵な場所ができ、素敵な人たちが集まり、素敵な出来事が起きています。
投げ銭ゲストハウス さんかくワサビは今後もずーっと続けていくつもりです。
みなさまお気軽に遊びに来てください。
ご協力いただいた皆さん、本当に本当にありがとうございました。
これからもどうぞ末長くよろしくお願いいたします。
投げ銭ゲストハウス さんかくワサビ
中村香純 2020年3月13日
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Instagramのアカウント @123kaku.wasabi
〒876-0845
大分県佐伯市内町3-26 2階