創業200年「一子相伝 京の味 なかむら」料亭文化の歴史を未来へ

 

 

 

｜ご挨拶

 

ページをご覧いただきありがとうございます。一子相伝なかむらの中村元計と申します。

 

私どもは、文化文政の頃からの歴史を代々受け継ぎ、この歴史ある建物をお食事処として守り育て、京都のみならず全国の皆様にお料理をお楽しみいただいて参りました。

 

今回、京都中央信用金庫様よりお声がけをいただき、京都料亭文化プログラムに参加させていただくこととなりました。

 

私どもにとってクラウドファンディングは初めての経験ではございますが、京都の料理屋の皆様と共に取り組むこの試みが、京都の料理屋文化を守り、未来につないでいくきっかけになればと想っております。

 

これまでご愛顧いただきました皆様、そしてこれから出会うお客様に、ご賛同いただけますことを願っております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

一子相伝なかむら 六代目主人 中村元計

 

 

 

 

｜一子相伝 京の味 なかむら について

 

「即味心也」を肝に銘じて、受け継いできた歴史

 

一子相伝 京の味 なかむらの歴史は文化文政の頃、ぐじやさば、かれいなどの若狭ものを所謂「鯖街道」を通じて資源に恵まれぬ京都に運び、都の公郷衆に供することを生業とした初代若狭屋清兵衛にさかのぼります。

 

質素を旨とした京の風潮の中で材料を厳選させ、美味たらんことを出入りの商人達に要求した公家衆のしごきに応えて二代目若狭屋清兵衛は調理の技を磨き味の神髄に迫りました。

 

芸事に通じ茶を嗜んだ三代目中村庄三郎は茶懐石の出張料理を得意とし、その屋号を「中庄」とよんで「なかむら」の料理の要を創りました。

 

観世流謡曲師範の四代目中村正蔵は、太平洋戦争の真只中、強制疎開により本拠を失いながら当時、軍や政府の要人が泊まる俵屋、柊家、炭屋の各旅館に仕出し料理を納め、戦後、能楽への夢を捨て、京料理「なかむら」を設立し、 屋号「一子相伝なかむら」の下、今日の基盤を築きました。

 

営々として味の道をいとなみ続けた「なかむら」は、千利休の 「この年、この月、この日、客を迎えてする菜は生涯中この一回の他に非ず」という一期一会の心を身に体し、決して奇をてらわず、古い料理を古いままに、そしてその中にキラッと光るものを感じさせるべく、古い伝統に新しい創造を加味し、ひと言「うまい」と言わせたい・・・。

 

「即味心也」を肝に銘じて代々一人の世継ぎだけに伝える一子相伝を、頑なに守り精進を続けております。

 

 

 

食材との対話から生まれる料理は、まさに「一期一会」

 

私どもは、産地や銘柄に左右されず食材を厳選し、その食材と対話することを最も大切にしています。食材と対話し、食材の中心部にある美味しさだけを引き出すことで、本当の意味で「食材を活かす」ということと真摯に向き合って参りました。

 

食材と対話しながら、食材にあわせて毎回同じ味をつくることが、私ども料理人の仕事だと考えています。 例えば手仕事でつくられた味噌ひとつとっても、当然ながら常に全く同じ味とは限りません。例えば天ぷらなら、食材の状態やその日の温度を鑑み、水と卵の割合や温度、油のブレンド、どのくらいの温度で入れ、中心温度を何度まで持って行くか、といった調整が必要です。

 

料理とは、一期一会のものに他なりません。

 

わたくしども「なかむら」には「一子相伝」という家訓がございますが、この「一子相伝」で伝えられる料理は、秘伝の調理法を親から子へ口伝される類いのものではございません。先代から口では教わることのできない調理法とともに、料理とお客様への謙虚さ、一期一会の心意気を受け継ぎ日々精進してして参りたいと存じます。

 

 

 

喧噪から遠く離れた空間での、おもてなし

 

料理屋で提供しているのは、料理そのものだけでなく、おもてなしの空間でお料理を味わっていただく体験そのものである、と考えています。

 

一連の体験を「作品」のように捉え、玄関のお香、お部屋の掛け軸・お花、お庭などは、決まった型があるわけではなく、季節やそのお席のにあわせて毎回設えております。

 

当店は京都の中心部に位置し、周囲に歴史ある町家や京の三大旅館が揃うなど、京都らしいロケーションです。料理屋での食体験文化の歴史と素晴らしさを、これからも受け継いでいきたいと考えています。

 

 

 

｜リターンについて

 

クラウドファンディングでご支援いただいた皆様には、オリジナルのお弁当や、限定の懐石コースなど、クラウドファンディング限定のリターンをご用意させていただきました。

 

ぜひこの機会に、京都の料亭文化に触れてみていただければ幸いです。

 

※写真はイメージです

 

 

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【READYFOR事務局からのご案内】

このクラウドファンディングは、「SHOP SMALL飲食店クラウドファンディング」内で実施されています。
「SHOP SMALL飲食店クラウドファンディング」は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い飲食店業界全体として売上低下等の厳しい状況に追い込まれていることを踏まえた飲食店支援プログラムとなります。
このようなプログラムの目的に照らし、仮にプロジェクト実行者である飲食店様の営業継続が困難になった場合でも、ご支援者様に対する支援金の返金は行われませんので、あらかじめご了承ください。