“みんなで支える”あたらしい病児保育、設立へ!

支援総額

5,196,000

目標金額 4,500,000円

支援者
224人
募集終了日
2020年12月25日

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プロジェクト本文

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病気のときでも安心安全な保育看護を提供できる病児保育室。こどもが熱を出した時、預ける場所があることは、とくに共働き世帯、ひとり親世帯の子育ての安心に繋がります。

 

しかし、病児保育の60~70%が赤字経営。長く運営が続けられない施設も多く、なかなか増やすことができないのが現状です。

 

病児保育をもっと広めるために。そして医師も近所の方も地域の企業さんも、みんなで子育てに関われるように。すべてのこども達とそのご家族が笑顔で過ごせる今と未来を築いていけるように。

 

そんな思いで立ち上げる、皆様の「想い」でつくる新しいカタチの病児保育室を設立を応援してください!

 

 涙を流しながらSOSを伝えてくれるお母さん。
 病院で待つだけでなく、アウトリーチをすることが子育て支援には必要です。

 

子育て支援が大好きな小児科医、吉岡淑隆です。2021年、春に埼玉県越谷市レイクタウン近くに、つむぎこどもクリニック、そして併設する病児保育室の開業を予定しています。

 

小児科医の傍ら「産後ケア」「子育て広場」「保育園」の立ち上げ運営など、さまざまな形で「子育て支援」に携わってきました。

 

 

「こどもをかわいいと思えないんです。」「こどもを怒鳴ってしまったんです。」「赤ちゃんが泣いていると同居の家族から母乳が足らないんじゃないかとかといつも言われて辛い」

 

子育て支援を通じて関わった人の中には、診察室では見えてこなかったSOSを涙を流しながら伝えてくれるお母さんがいます。虐待やそれに近い状態のご家族に出会うことも増えました。そのご家族はそこに至る背景や理由が存在し、最も支援が必要な状態であり、誰がそうなってもおかしくない状況で現代の子育て世代のご家族は子育てをしていることに目をむけなければなりません。

 

当たり前ですが、それぞれのこども達や保護者の方が置かれた家庭環境は異なり、大きなバックグラウンドがある中で病院に来ています。小児科医として、病院に来てくれたこども達を治療することだけではなく、社会的な状況や子育て環境といった大きなバックグラウンドへの介入の必要性も感じています。

 

なかでも小児科クリニック併設の病児保育室に約9年間携わり、日々病児保育と関わることで、その重要性を強く感じています。

 

開設予定の場所は5歳以下のこどもが町の人口の約15%を占めており、1km以内に10カ所以上の保育園、4km圏内に5歳未満の子が約1万3000人います。そんな中、市内には現在1カ所、隣接市では、0もしくは1カ所しか病児保育室がありません。

 

この状況で共働き世帯や1人親世帯が生きていくのは、非常に大変な状況です。この地域に不足しているものを考えたとき、私に出来ることの中から、まずは病児保育室を始めようと決意いたしました。小児科兼病児保育施設ですが、小児科の枠に捉われない、こどもとご家族の笑顔をつくる子育てステーションのような施設にしたいと思っています。

 

子育て支援で立ち上げた「つむぎて」のメンバーです

 

 病児保育施設が増えない理由の1つに“赤字運営”があります

 

熱が出ると、こども達を保育園や幼稚園に預けることはできません。しかし、発熱してしまったこどもたちは、入院をするほどでもないけれど登園登校ができないこともありますし、途中で病状が変化することもあります。また、安静が必要なこともいれば、熱があっても活気があり保育が必要なこともあります。

 

病状の変化を見逃さずに状態と年齢に合わせた保育と看護をすることができる場所、こども達にとって信頼のできる大人がいる場所、保護者にとって信頼のできる保育看護の専門家がいる場所、それが病児保育室です。

 

現在、認定こども園を含め保育所に通う園児は約270万人いて、保育所は30,000施設以上ある中、病児病後児保育施設は全国にまだ約1,800施設しかありません厚生労働省は病児保育の数値目標として、年間150万人の利用を掲げています。新型コロナ流行前は年間約70万人が利用をしていました。

 

各施設の定員や地域によるニーズの違いはありますが、単純に考えれば現在の倍の数が必要ということになります。しかし、病児保育施設はなかなか増えない現状があります。

 

その大きな理由の1つが【赤字運営】です。

 

 

実は病児保育施設の60~70%が赤字運営と言われています。

 

病児保育は基本的に国・都道府県・市区町村から委託事業として補助金で運営をします。厚労省モデルでは、基本分+出来高で補助金が入ることになっており、自治体によっては出来高のみのところもあります。

 

補助金はスタッフ1人でこども3人をお預かりする前提で補助金が設定されています。しかし実際には、安心安全の保育を担保するため、スタッフ1人に対しこども2人を看る設定が多いです。

 

たとえば6人定員の病児保育室であれば、国の設定ではスタッフ2人でよいことになります。しかし病状に注意が必要な子や水痘のような隔離が必要な子を1人お預かりした場合、スタッフ1人で1人の子を看ることになるので、残りの5人を1人で看なければならない状況になります。これでは、安心安全な保育は担保されないのです。

 

そのため、現場ではスタッフ1人でこども2人を看る設定にすることで、安心安全な保育をしようとするのです。国の設定と現場での設定が異なるため、人件費の部分でよりコストがかかる状況になります。

 

また利用料は自治体により異なりますが、1日の利用で2000円程度のところが多く、これでは人件費にもならないので、施設を維持することは困難です。

 

 

 

 補助金に頼りすぎない、新しい病児保育のあり方を

 

これまでと同じやり方で進めていっても、なかなか病児保育の現状はよくなりません。そのため、今回設立するクリニック併設の病児保育は、補助金に頼りすぎない「みんなでつくる病児保育室」を目指します。

 

みんなでつくる病児保育とは?

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病児保育の運営は、“みんなで支える”をスタンダードにしたいと思っています!

 

▶︎実際に病児保育を利用する方に支えていただく

病児保育を利用する方に年会費をいただき会員になっていただきます。会員になることで利用料を抑えられたり、優先して利用ができるようにしたり、荷物を持参しなくてもすむような特典を検討しています。利用者様の中には1人親世帯の方も多くいらっしゃいますので、最終的にはほぼ利用料がかからないようにしたいと考えています。

 

▶︎地域のみなさまに支えていただく

ご支援をいただくことで病児保育室の利用券と交換させていただく「プレゼント制」を検討しています。ご自身で使っていただくのもよし、お孫さんやご親戚や近所の必要としている人へプレゼントするのもよし。病児保育の運営を応援してもらいながら、地域や人と人との繋がりができればと思います。

 

▶︎地域の団体・企業さまに支えていただく

地域の団体や企業さまと提携を結び、その企業の福利厚生の一つとして病児保育を使っていただける内容を検討中です!例えば朝10時まで、その企業様のために契約した枠をあけておき、企業にお勤めの方のお子さんが病気になった場合は受け入れることができるようにします。10時を過ぎた段階でその日に企業枠で利用したい方がいなかった場合、地域の利用者様が利用できるようにすることで、企業としての福利厚生と地域貢献ができるような仕組みを検討中です。他にも、近隣保育園と契約を行い、お預かり中の園児が発熱などしたときに、保護者のお迎えを待たずに病児保育室へ連れてきてもらう取り組みもできないか検討中です。

 

 


 

*設立する病児保育について*

 

・病児保育施設名称:つむぎのおうち

・開設予定日:2021年秋頃

・場所:埼玉県越谷市レイクタウン2-2-6 2階(1階は小児科クリニック / 2階が病児保育室)

・受け入れ人数:(最終的に)10名定員を目標

 

 

委託事業とは異なるので資金面は大変ですが、委託ではないことで自由度が増します。利用者様は越谷市在住でなくても利用ができるので、より広域の方々が対象になります。

 

こどものいる世帯のうち約2割は1人親世帯と言われており、女性の1人親世帯では年間就労収入の中央値が160万円台であり、約半数は貧困世帯と言われています。

 

仕組みがあっても使えないと意味がありません。長く継続し、多くの方が使えるようにするためにも、地域の方々と支え合い運営する、皆様の「想い」で「みんなでつくる病児保育室」を具現化し、支え合い地域から愛される病児保育室になれたら嬉しいです。

 

 

 

 同じ想いの人々がみんなで繋がりつくる新しい「病児保育」設立へ!

 

こどもが熱を出した時、預ける場所があることは、とくに共働き世帯、ひとり親世帯の子育ての安心に繋がります。病気のときでもこども達は成長しますので、病気のときでも安心安全にこども達の保育と看護を行なう場所、病児保育が必要不可欠である子育て世代のご家族はたくさんいます。


補助金に頼りすぎない新しい形の病児保育室運営ができれば、全国に病児保育室がもっと増えるかもしれません。私は「みんなでつくる病児保育室」というテーマで、地域の皆様・全国の皆様・賛同していただける企業様からのご協力ご支援により運営していく病児保育室にしたいと考えています。これをきっかけに病児保育室が全国に増えることを期待しています。そして、すべてのこども達とそのご家族が笑顔で過ごせる今と未来を築いていけたらと願っています。

 

今回、クラウドファンディングを行なうことで、病児保育の現状、子育て世代の現状を多くの方々に知っていただくきっかけになればと思っています。同じ「想い」の人々が繋がり、その繋がりにより作り上げられた「みんなでつくる病児保育室」を新しい病児保育モデルにしていきたいと考えています。

 

新しい病児保育の形へ、応援どうぞよろしくお願い致します。

 

 

プロジェクト応援者

 

増田具子

神社でままマルシェ実行委員会 代表

越谷市で出店を通して仕事をする喜びを感じて欲しい、育児中のママたちに平日に少しでも気晴らししてほしいと、ままマルシェを月に1度開催しております。

こちらのイベント開催を通して、同じ越谷市で「子育て支援」を行っている吉岡先生に知り合いました。私自身、働きながら育児をはじめて感じたのは、何故こんなに育児をしながら仕事をすることに、罪悪感を背負わなければいけないのかということでした。

保育園や幼稚園は37.5℃以上の熱が出ると預かれない園が多く、予想もできない突然の熱で、仕事先に迷惑をかけ、自分の代わりがいない仕事の予定を入れられなくなりました。沢山の人が関わる仕事に、自分のこどもの病気で負担をかけることに対し罪悪感が募っていきます。

子どもの発熱は、1度や2度ではなく、何度となく起きることです。それでも、「熱がでました」という連絡を預かり先からいただくと、こどもを心配で心配でたまらない気持ちになり、こどもを心配な気持ちと、職場への罪悪感のはざまで苦しみます。今回話を伺って、本当に嬉しく、私自身が救われた気持ちになり、また沢山の私と同じ気持ちを抱えながら働いているママたちの救いになると思いました。
病児保育は安心して子どもを預けられる場所です。育児をしながら働くことに対する罪悪感を減らしてほしい。

吉岡先生の「みんなで支えるあたらしい病児保育」は減らせる仕組みだと思います。こどもがいながら当たり前に働ける世の中になることを願い、応援しています!

 

 

- - - 

 

伊藤美賀子

ゲンキのモト編集長

志高い小児科専門医の新しい取り組みに、皆さんの力を!

15年間、本当に信頼できる開業医情報を届けるフリーペーパー・ゲンキのモトの編集長を務めてきました元ゲンキのモト編集長の伊藤美賀子です。そして19歳、16歳、6歳、2歳を育てる4児の母です。

先生とは、6年前に外来小児科学会で私が障害児の次男の話をした際に、一番熱心にお話を聞いて下さり、それ以来、療育の見学に一緒に伺ったり、先生のプロデュースされた子育て広場を見学させて頂いたりと、常に前向きに子育て支援に取り組ませている吉岡先生に、パワーを頂いております。時に父親目線であったり、小児科目線で未来ある子どもたちについて、真剣に向き合っていり姿は、本当に素晴らしいと感じております。
とにかく親御さんお子さんのために、病児保育の必要性を訴え、ワーキングマザーとして私自身も病児保育の必要性を感じる立場なので、まだまだ働くお母さんが増える環境にも関わらず病児保育が足りない現状は否めません。そして、予算や経営上、難しい状況のため、支援にあきらめてきた小児科の先生も沢山、見てきましたが、

今回!考案された「みんなで支えるあたらしい病児保育」本当に新しい病児保育のカタチになれたらと心から応援しております。どんな形でも、地域のために、ママ、パパ、子どもたちのために必要性があるから実現したい!という吉岡先生の、あきらめない姿勢は本当に尊敬しかありません。皆さんで、新しい未来の病児保育の実現をカタチに出来たら嬉しいです!私自身も、ずっとずっと吉岡先生を応援させて頂き続けていきます!

 

 

資金使途の詳細

 

今回の病児保育設立には、工事費用として全体で約4,000万円が必要になります。その中でも、今回のクラウドファンディングにてみなさまにいただきました支援は、こどもたちが素足で過ごせるよう床暖房の設置費用450万円にあてさせていただきます。

 

*床暖房の設置は2021年4月末日までに完了予定です。

 

 

リターンについて

 

今回、「みんなでつくる病児保育」というテーマにちなみ、クラウドファンディングで支援してくださった方と一緒につくりあげた記念が残るリターンを用意しています。ぜひリターン一覧をご覧ください。

 

本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

 

 

その他

 

●本クラウドファンディングで実施するプロジェクトの履行に必要な医師免許はすでに取得済みです。また、小児科クリニック開設に必要となる人員採用も可能予定です。

 

●クラウドファンディングでのご支援は、寄附控除にはなりませんのでご注意ください。

 

●支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの支援獲得のPRのために利用させていただく場合があります。

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プロフィール

2019年5月に埼玉県越谷市で子育て支援チーム「つむぎて」を立ち上げ、埼玉県内で子育て支援活動に取り組んでいる。2021年4月に埼玉県越谷市レイクタウンで小児科クリニックを開業。同年10月に「みんなでつくる病児保育室つむぎのおうち」を開設。自治体からの補助金がない中で、「みんなでつくる病児保育室」という新しいコンセプトを掲げ、病児保育の課題解決に向けロールモデルとして体現することにチャレンジ中。杏林大学医学部卒業。小児科学会認定小児科専門医、日本小児科医会認定子どもの心相談医、地域総合小児医療認定医。全国病児保育協議会理事、ホーム・スタートこしがや運営委員、社会福祉法人日本フレンズ奉仕団評議員も務める。特徴は「子育て支援が大好きな小児科医」

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リターン

3,000


alt

あたらしい病児保育設立の一歩を応援!

・お礼のメッセージ

・報告レポート

申込数
52
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

10,000


alt

壁にお名前掲載:みんなで支える病児保育!

・病児保育施設の壁にお名前掲載いたします。(希望者のみ)

・病児保育について意見交換できる、非公開Facebookグループに招待します!

・お礼のメッセージ

・報告レポート


*お名前掲載のリターンに関しましてはページ下部の詳細を必ずご確認ください。

申込数
116
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

3,000


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あたらしい病児保育設立の一歩を応援!

・お礼のメッセージ

・報告レポート

申込数
52
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

10,000


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壁にお名前掲載:みんなで支える病児保育!

・病児保育施設の壁にお名前掲載いたします。(希望者のみ)

・病児保育について意見交換できる、非公開Facebookグループに招待します!

・お礼のメッセージ

・報告レポート


*お名前掲載のリターンに関しましてはページ下部の詳細を必ずご確認ください。

申込数
116
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月
1 ~ 1/ 7

プロフィール

2019年5月に埼玉県越谷市で子育て支援チーム「つむぎて」を立ち上げ、埼玉県内で子育て支援活動に取り組んでいる。2021年4月に埼玉県越谷市レイクタウンで小児科クリニックを開業。同年10月に「みんなでつくる病児保育室つむぎのおうち」を開設。自治体からの補助金がない中で、「みんなでつくる病児保育室」という新しいコンセプトを掲げ、病児保育の課題解決に向けロールモデルとして体現することにチャレンジ中。杏林大学医学部卒業。小児科学会認定小児科専門医、日本小児科医会認定子どもの心相談医、地域総合小児医療認定医。全国病児保育協議会理事、ホーム・スタートこしがや運営委員、社会福祉法人日本フレンズ奉仕団評議員も務める。特徴は「子育て支援が大好きな小児科医」

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